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ザルツブルク音楽祭 ウィーンフィル&ムーティ
今日は8月18日(月)。14日からヴェローナの野外音楽祭へ行き、「カルメン」と「ナブッコ」を見て、昨日、17日の夜にザルツブルクに入っています。

今日はマチネでウィーン・フィルの演奏会がありました。会場は祝祭大劇場です。
このコンサートは、ザルツブルク出身の偉大な指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの生誕100周年を記念するコンサートで、生前彼の十八番のプログラムだったブラームスの「ドイツ・レクイエム」。指揮は、今年のザルツブルク音楽祭の顔とも言うべきリッカルド・ムーティ。ソリストは、ソプラノにゲニア・キューマイヤー、バリトンにペーター・マッテイ。合唱は、ウィーン国立歌劇場合唱団、そしてオケはもちろんウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。

オケは16型の大編成で、第1ヴァイオリンの横に第2ヴァイオリン、対面にヴィオラ、その後ろにオルガンを配する堂々たる並び。合唱団は各パートきっちり20名ずつで、ちょうど80名。前2列にソプラノとアルト、後ろ2列にテノールとバスを配置。

最初の合唱団の1フレーズ”Selig sind”のppで私はもうやられてしまいました。ヴォリューム、イントネーション、オケとのバランス、すべてが完璧で、冒頭から背筋がゾクゾクっとしてしまったのです。
マエストロ・ムーティの作った音楽は、ややテンポがゆっくりめで重厚といえば重厚ですが、非常に歯切れが良く、メリハリの利いた素晴らしい演奏でした。しかし、必要以上のディナミークやテンポの切り替えはほとんどなく、レクイエムらしい演奏だったといえるでしょう。ブラームスのドイツレクイエムの場合、オケが鳴らしまくって合唱も大絶叫という演奏会も少なくありませんが、まさにカラヤンに捧げたレクイエムという感じでした。

ソプラノのキューマイヤーは地元ザルツブルク出身でモーツァルテウム音楽院卒というまさにザルツブルクの星ですが、オペラの時とは違い、コントロールの良く聞いた美声を非常に淡々と聞かせてくれました。スウェーデン人バリトンのマッテイは非常に明るく朗らかなバリトンなので、この曲に合うのかな?と思っていましたが、なかなか良かったと思います。渋みや低音の鳴りというものはほとんどありませんが、高音の張りを武器に最後まで一直線に押し切ってしまいました。

そして、ヨーロッパでは当たり前の風習ですが、レクイエムなので終演後の拍手は一切なし、マエストロが指揮台から降りてソリスト、コンサートマスターと握手をするとそれだけでおしまい。日本の演奏会でレクイエムだからといって拍手がないことは滅多にありませんが、最近は海外でも拍手が起きてしまうことも度々あります。
しかしそこはさすが大人の音楽祭、ザルツブルク。たったの1人も拍手をすることなく粛々と演奏会は終了、聴衆も静かに席を立ちました。
by hikari-kozuki | 2008-08-19 02:54 | Concert | Comments(2)






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