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11月14日(水)モーツァルト「レクイエム」
当日は、プラハ国立歌劇場管弦楽団の演奏会が、埼玉のさいたま市文化センター大ホールで行われました。演目はモーツァルトの交響曲第25番ト短調K.183とレクイエムニ短調K.626。レクイエムのソリストはソプラノからシモナ・プロハースコヴァー、小泉詠子、マルティン・シュレイマ、原田圭というメンバー、それぞれに持ち味があってよかったと思います。合唱は200名にも及ぶ彩の国合唱団で、大迫力でした。

そして指揮は、宮寺勇氏。指揮者をやりながら埼玉県合唱連盟の理事長を努められている方です。切れ味の良い指揮ぶりで、オケも合唱もガッチリと掌握し、自分の音楽を造りあげていらっしゃいました。
実は彼には弊社が来年7月に企画している「第九・イン・ヴェネツィア、フェニーチェ歌劇場」という前代未聞の大プロジェクトの日本側の指導者兼コーラス・マスターをお願いをして方なのです。この企画は、フェニーチェ歌劇場で日本人のグループが始めてステージに立つということで、現地でも大きな話題になっているコンサートです。詳細は後日また告知させて頂きます。
by hikari-kozuki | 2007-11-20 08:50 | Concert | Comments(2)
11月10日&11日 日生オペラ「カプレーティとモンテッキ」
先週末は日生オペラがありました。ダブル・キャストが組まれていたため、土、日と両日見に行きました。同じ演目をまったく別のキャストで続けて見るというのも、特徴や個性が良く分かって面白かったです。

キャストは次の通りでした。

11月10日(土)
指揮:城谷 正博
演出:田尾下 哲
カペッリオ:長谷川 顯
ジュリエッタ:砂川 涼子
ロメオ:林 美智子
テバルド:小原 啓楼
ロレンツォ:黒田 博
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11月11日(日)
指揮:城谷 正博
演出:田尾下 哲
カペッリオ:鹿野 由之
ジュリエッタ:津山 恵
ロメオ:加賀 ひとみ
テバルド:樋口 達哉
ロレンツォ:須藤 慎吾
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まずはジュリエッタ役の2人。
砂川涼子に関しては、今まではモーツァルトの諸役、アントニア、リュー、ミカエラ、ミミなどで着実にステップアップしてきましたが、ベッリーニはおそらく初めてだと思います。しかし、結論から言うと、とても合っています。細すぎず太すぎず、しかし豊かな声量と美声を持ち、非常に滑らかなフレージングを持ち、アジリタのテクニックもあるわけですから、ベルカントオペラが合わないはずがありません。しかし、私は以前から彼女の歌唱スタイルがバルバラ・フリットリに似ていると思っていましたので、ベル・カントという枠にはこだわらず、ぜひヴェルディの諸役等にも挑戦して欲しいと思っています。
もう1人の津山恵も良かったです。前半はやや硬さが見られましたが、ドンドン良くなっていったと思います。砂川涼子と比較するとどうしても細かいフレージングの処理や高音と低音のつなぎなど、完成度という点では少し劣ってしまいますが、声は素晴らしい。とても大きな将来性を感じました。よりいっそうの飛躍を期待します。

次にロメオの2人。「カプレーティとモンテッキ」のロメオは通常メッツォ・ソプラノがズボン役で演じますが、この公演でもそうでした。
まず林美智子。最近は新国や二期会の重要なメッツォの役をほとんど任されているほどの売れっ子です。確かに華はありますし、演技力もあります。新国の「運命の力」のプリツィオシッラ役などはとても良かったので、かなり期待していましたが、やはり海外の一流歌劇場で活躍をしているズボン役に比べると全体的にまだまだ弱いですね。中低音がやや奥にこもり、アクートがやや怒鳴ってしまうのも気になりました。ただ、まだまだ成長していける器を持っていると思います。
もう1人の加賀ひとみは、声も強く透明感があって、さらにノーブルで、演技も上手く、とても良いと思いました。しかし彼女の声は少しリリコなソプラノではないでしょうか?低音も無理に押さえつけることなくキレイに歌ってはいましたが、いかんせん鳴りが弱く、あれでは大きな劇場では聞こえません。たまたま低音が調子悪かったのかも知れませんが、ソプラノとしてあまり日本にはいないようなタイプの素晴らしい逸材だと思います。

次にテノール役のテバルド。
まず小原啓楼は、初めて聞くテノールでした。声は良く出ていますし、アクートも強く、歌自体も良かったのですが、1幕冒頭のアリアで最後のアクートを少し失敗してしまったので、それが残念でした。
もう1人の樋口達哉は、このブログでも度々触れてきましたが、先日の「仮面舞踏会」のリッカルドよりもさらに良かったと思います。太いものから細いものまでどんな役も器用にこなしますが、このベルカント・オペラのテノールはとても合っていると思います。オペラに対する真摯な気持ちを持っていて、ここ2、3年でもっとも伸びた歌手の1人でしょうね。NHKのニューイヤーオペラコンサートにも出演するそうですが、更なる高みを目指して頑張って欲しいものです。

カッペリオ役のバスは、長谷川顯と鹿野由之は悪くはありませんが、ちょっと鳴りが弱い感じがしました。一方、ロレンツォ役のバリトン、黒田博と須藤慎吾は、とても良く鳴る声で、舞台を引き締めていました。

指揮は城谷正博。ベッリーニの美しい旋律のラインを大切にし、オケ、合唱、ソリストのバランスの取り方も上手い。テンポやディナミークもかなり動かしていましたが、意欲的な感じがして、とても良かったと思います。
田尾下哲の演出もとても良かったと思います。1幕の前奏曲(シンフォニア)、2幕の序曲に映像を使って、舞台で展開しない隠れたストーリーの部分を上手く説明していた。「純愛」というテーマを大きな軸にして、奇を衒うことなく直球勝負の演出でした。また一方で、このオペラには本来ないはずのバルコニーも登場させたりして、そのあたりのファンサーヴィスも心得ています。いずれにしても、とてもセンスのある方だと思います。
また、合唱も特に男性陣は出番も多く、剣闘シーンも大変だったと思いますが、大健闘していました(しゃれではありません)。

この「カプレーティとモンテッキ」に関しては私が連載しているブログ「男の隠れ家」で詳しく書いていますので、ぜひそちらもお読みください。

http://otokonokakurega.net/blog/entertainment/70/page1.html
by hikari-kozuki | 2007-11-15 14:55 | Opera | Comments(4)
11月9日(金)オーストリア航空フレンドリーコンサート
オーストリア航空が毎年秋に開催するフレンドリーコンサートですが、今年も例年通り銀座の王子ホールで行われました。普段演奏会に行くのが難しいレヴェルのハンディキャップを持った人たちを大勢招聘し、スタッフはほとんどがボランティアで、とても意義のあるコンサートだと思っています。
今年のアーティストは「ウィーン・ザイフェルト弦楽四重奏団」。
ウィーン・フィルの第1ヴァイオリン、ギュンター・ザイフェルトが1972年に作ったクァルテットで、ウィーン・フィルのメンバーが構成する数多くの室内合奏団の中でもトップ3に入ると言われている。2004年にメンバーをウィーンフィルの若手に切り替え、ますます精力的に活躍している。現在は、第1ヴァイオリンにギュンター・ザイフェルト、第2ヴァイオリンにハラルド・クリュンペック、ヴィオラにミカエル・ストラッサー、チェロにエッカート・シュヴァルツ・シュルツというメンバー。プログラムの前半は、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第3番。そして後半は、モーツァルト、シュトラウス、ドヴォルザークらの珠玉の小品名曲集。
テンポもリズムも音程も非常に安定感があり、美しくも洒脱なハーモニーを存分に聞かせてくれました。アンコールの1曲目で弾いたワルツは、リーダーのギュンター・ザイフェルト氏の作曲によるもので、ウィーンの香り高いとても素敵な曲でした。
by hikari-kozuki | 2007-11-14 14:34 | Concert | Comments(0)
先週の演奏会を2題
2007年10月29日(月)浜離宮朝日ホール「重松聡・万里子ピアノ・デュオ・リサイタル」
以前もご紹介させて頂いたと思いますが、お2人とも大学の先輩で、学生時代からお世話になっているご夫妻です。特に万里子さんには私の5歳になる娘がピアノを習い始めたばかりで、毎週お世話になっています。
プログラムはモーツァルトの「アンダンテと変奏曲」、ブラームスの「ワルツ集」、メンデルスゾーンの「アンダンテとアレグロ・ブリランテ」。後半が、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲、2台のピアノ版」、ラフマニノフの「組曲第2番、2台のピアノ版」というもので、非常に盛りだくさんな内容。2、3年前に聞いた(確か津田ホール)の時よりもかなりアップグレードしていて、お世辞でなく、素晴らしかったと思います。特に前半の最後のメンデルスゾーンは、2人のテクニックがそれぞれに際立ち、さらにスピードに乗って昇華していくという感じでBravissimi!!

というように演奏は素晴らしかったのですが、諏訪湖ハーフマラソンで痛めてしまった左足が痛くて、ほとんど這うようにして演奏会へ行ったので、一生忘れられません。

2007年11月4日(日)東京文化会館大ホール ヴェルディ「レクイエム」
このコンサートは、ソニーの盛田昭夫メモリアル 東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会ということで同じソニーの大賀典雄元社長の指揮で演奏されました。合唱は東京オペラシンガーズ、、ソリストは、大倉由紀枝、寺谷千枝子、水口聡、久保田真澄。
演奏に関しては、触れないでおきます。去年同じ文化会館で行われた東京オペラの森でのムーティの指揮の「レクイエム」と比べてはいけないのでしょう。ただ、合唱はあの時も東京オペラシンガーズが主体になっていましたので、つい比較せずにはいられません。
水口聡は相変わらず良く集まった密度の濃いアクートを会場中に響かせまくっていました。「レクイエム」のソロがあれでいいの?というご意見はあるでしょうけど。
by hikari-kozuki | 2007-11-05 20:08 | Concert | Comments(2)






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