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ここ3ヶ月のオペラとコンサート 第4回
9月23日(火)サントリーホール ウィーンフィル演奏会
今年もウィーンフィルがやってきました。マエストロはここ3ヶ月、ウィーンフィルのメンバーと2日に1日は顔を合わしているだろうと思うほど親密な関係にあるリッカルド・ムーティ。
プログラムはDということで、ロッシーニの「セミラーミデ」序曲、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「妖精の口づけ」による公共組曲、そしてメインがチャイコフスキーの交響曲第5番というもの。

もちろんウィーンフィル&ムーティで演奏がダメなはずがありません。現在、世界最強の組み合わせの1つでしょう。セミラーミデも妖精の口づけもチャイコの5番もそれぞれ音の感じが違いましたが、オケがわざとそのように演奏しているのでしょう。ともかくとても良かったです。ただ1つだけ、チャイコの5番の2楽章。ここのホルンのソロはホルン奏者たるもの1度はやりたいと思う素晴らしい見せ場です。しかし、冒頭からやや音が不安定で、最後の方は明らかに音を外したのです。ウィーンフィルは軽く100回以上は聞いていますが、こんなことは初めてです。
私は、いろいろなところで言っていますが、日本の一流オケと海外の一流オケの1番大きな差はホルンにあると思うのです。日本のオケは一流のオケでもホルンの音がひっくり返ることはちょっちゅうですが、欧米の一流オケで音がひっくり返ることなどまず聞いたことがありません。ましてやホルンのソロのシーンでひっくり返るなど、少なくともウィーンフィルでは1度も聞いたことがありませんでした。個人攻撃はしたくありませんが、本当に首席奏者が吹いたのでしょうか?ウィーンでは、ウィーン国立歌劇場の公演が毎日行われている中、ギリギリでメンバーを組んでいるのは分かりますが、チャイコの5番があるのにあのホルンはあり得ません。
また、4楽章のアッチェルランド、クレッシェンドもいつものマエストロにしては非常におとなしかったような気がします。いざという時はあざといほどのムーティ節炸裂!をちょっと期待していたのですが(笑)。

9月24日(水)カワイ表参道パウゼ 山口邦明バリトン・リサイタル
このブログでも何度も書いてきましたが、山口氏にとって久々のリサイタルとなりました。今回のテーマは、「カンツォーネ&ラテン&タンゴをうたう!」というもの。ピアノの金益研二、パーカッションの貝増直樹、ヴァイオリンの会田桃子というタンゴやラテン音楽のスペシャリストががっちりと脇を固め、とても充実したコンサートになりました。山口氏はますます充実期に入っているようで、とても耳に心地よいポジションで鳴らしている感じがします。
ただ、彼はラテンやタンゴなども上手いのですが、やはりそこはオペラ歌手。トスティやタンゴなどはもうちょっと力を抜いて良い意味で軽く歌って欲しかったです。もちろん本人は同じポジションで歌っているつもりは毛頭ないでしょうが、トスティであんなに喉を鳴らしてバス・バリトン風に歌っては雰囲気が出ないでしょう。
by hikari-kozuki | 2008-12-05 13:52 | Concert | Comments(2)
Commented by shinichirowien at 2009-03-28 05:34
上月さん、こんにちは。ごぶさたしております。
ホルン奏者というのは毎回針の穴に一発で糸を通すようなことをくりかえしているのだそうですね。たしかに日本のオケではしょっちゅうひっくり返しますね。技術的には日本人奏者のほうがそういうことは上手そうな気もするのですが…。
今年もウィーンマラソンに参加することになりました。3月20日に国立歌劇場「ばらの騎士」があるので見たいと思っています。チケット、もしかしたらまたお願いするかもしれません。その際はよろしくお願いします。


Commented by hikari-kozuki at 2009-03-30 19:29
こちらこそご無沙汰致しておりました。
ホルンに関してはおっしゃる通り日本のホルン奏者の技術がそんなに劣っているとは思えないのですが、なぜ肝心なときにひっくり返るのでしょうね?口の形や骨格が日本人向きではないという話も聞いたことがありますが、本当に不思議です。

さてウィーンマラソン、今年は4月19日で、ゴールデンウィークからちょっと外れてしまっていますね。その時期は「ばらの騎士」だけでなく「アルジェのイタリア女」「トスカ」など、豪華キャストで見逃せないものがたくさんあります。どうぞ、オペラも楽しんできてください。

そしてもちろんウィーンマラソンも頑張ってください!
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