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3月31日(月)オペラシティ・ガラ
このコンサートは東京オペラシティコンサートホール開館10周年記念として行われたもので、今をときめく人気オペラ歌手3人によるコンサートでした。その3人とは、ソプラノの幸田浩子、メッツォ・ソプラノの林美智子、そしてバリトンの宮本益光。
ナビゲーターは池辺晋一郎だったのですが、なぜこの3人をチョイスしたかを語ってくれました。3人ともビートゥーシーの経験者だそうなのです。ビートゥーシーとはもちろんB2C、Business to Customerのことではありません。Bach to Contemporaryのことで、要するにバッハから現代音楽まで、という意味だそうです。そしてこのコンサートシリーズでは、バロックと現代音楽を必ず演奏しなければならない、というオペラシティのコンセプトによるコンサートなのです。

さて当夜はまず前半は各自が得意のアリアを歌い、後半はオペラの2重唱を組み合わせを変えてやるというものでした。印象に残ったのは「ばらの騎士」のゾフィーとオクタヴィアンの例の2重唱。幸田と林の2人は声質の組み合わせも良いようで、非常にキレイに溶け合っていました。そして、宮本益光が歌った加藤昌則の「刻の里標石」。彼の盟友とも呼ぶべき加藤の作品で、日本語、英語、フランス語、ドイツ語等、いろいろなバラバラの詩を連作の歌曲集にしたという意欲作で、宮本はどの言語もそれぞれの言語的な特徴を見事に表して歌い上げた。

この3人が日本のオペラ界、いや声楽界を引っ張っているのは間違いありませんし、3人ともそれぞれに歌は抜群に上手いです。しかし敢えて言わせてもらえると、幸田はコロラトゥーラ・ソプラノなのですが、もうちょっと声の純度というか透明感を上げて欲しいところです。一方林のほうは今までこのコラムでも何度か触れてきましたが、もうちょっと声の厚み、特に中低音の豊かさが欲しいところです。2人とも容姿端麗で演技も上手く、今のままでも十分に通用するレヴェルですが、世界で活躍をするにはそのあたりが課題になると思います。ぜひがんばってください。

宮本は相変わらず歌が上手い!発声テクニックもさることながらどの歌も完全に自分のものにしていて、表現する力が抜群です。
by hikari-kozuki | 2008-04-18 19:59 | Concert | Comments(0)
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