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5月24日~25日
さて遅れていたコンサートの報告を。

*5月24日(木)四谷区民ホール「オペラ・レクチャー・コンサート」~ヴェルディの魅力~
音楽評論家の加藤浩子さんが司会を務め、イタリア人歌手たちが代わる代わるヴェルディのアリアを歌うという、とても楽しい企画でした。
加藤さんは私と同年代なのに、慶応大学の講師を務め、数々の書籍やプログラムの解説などをされているとっても素晴らしい方です。特にバッハとヴェルディには造詣が深く、彼女のファンも多いと聞いています。
さて、当日のプログラムは、加藤さんがヴェルディの生涯を語り、その都度都度でオペラのアリアが入って行くという形式でした。しび中でも、中期傑作3部作「リゴレット」「トロヴァトーレ」「椿姫」、そしてシェークスピア原作という括りで「マクベス」「オテロ」と、このあたりの演目が中心となっていました。
ソプラノはヌンツィア・サントディロッコ、テノールはディエゴ・ダウリア、バリトンはアルフィオ・グラッソというメンバー。特にバリトンのグラッソは良く鳴る良い声を持っていました。しかし、中低音域の声がやや弱いという印象で、そのあたりを克服すれば、イタリアでも一流歌手になれるかも知れません。そして、伴奏は、歌手兼ピアニスト兼ほかにもいろんなことをやっていらっしゃる蒲谷昌子さん。彼女は新国のコレペティも務めますが、アリアの伴奏はさすがに専門分野ですので、完璧でした!
この企画は新宿文化ホールが主催の一晩限りのコンサートでしたが、ぜひシリーズとして、いろいろな企画をやって欲しいものです。

*5月25日(金)大田区民プラザ大ホール「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」
主催の東京アルテ・シェニカオペラという団体は、テノール歌手の高田作造が総監督務めるオペラスタジオで、意欲的にオペラの自主公演を続けている。
当日は、六男バリトンパートでパートマネージャーとして団を支え、お世話になっている東浩市氏が「カヴァレリア」のアルフィオ役で出演するとあって、いろいろな用事をぶっちぎって見に行きました。いつもはすぐ近くで一緒に歌っているのに、遠くの舞台で歌っている姿はちょっと不思議な感じでしたが、演技力もあり、安定感のある良い歌唱でした。
また、私の大学時代からの親友で、同じくバリトン歌手の笹倉直也君も「道化師」のトニオ役で出演。一時期病床に倒れ、声もだいぶ衰えた頃もありましたが、見事に復活、かなり良い出来で、声も良く出ていました。
他に気になったのはネッダ役の古河範子。美しい声を持ち、スケールも大きく、将来が有望です。それかカニオ役の東小野修。真っ向勝負のテノーレ・ドラマティコで、日本人には滅多にいないような深くブリランテな声を持っています。HでもCでもアクートは非常に強く、驚かされました。しかし、あまりにも一本調子でセンプレ・フォルテすぎるでしょうか?しかし、非常に大きな素質を持っているので、今後の成長を楽しみにしています。

今日から少しずつレポートしていきます。
by hikari-kozuki | 2007-06-26 15:32 | Opera | Comments(0)
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