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オーケストラと歌う合唱団イン西東京
1ヶ月ほど前のことになってしまいますが、6月11日(日)に昭島市民会館で”オーケストラと歌う合唱団イン西東京”の第8回演奏会を見ました。演目は、プッチーニの「グローリア・ミサ」と「交響的奇想曲」でした。
「グローリア・ミサ」は、プッチーニが22歳の特に作曲したオーケストラ伴奏による4声のミサ曲で、生まれ故郷ルッカのパチーニ音楽院の卒業作品。初演は1880年、ルッカの守護聖人サン・パリオリーノの礼拝式の時で、大成功を収めました。若き日のプッチーニの情熱がほどばしる作品で、後の名作オペラに繋がるような美しい旋律やハーモニーを持っています。
もう1曲の「交響的奇想曲」は、ルッカからミラノへ出てミラノ音楽院に入りますが、そのミラノ音楽院の卒業作品で、1883年に初演されました。この作品も好評を得、すぐに出版されました。オペラ「ボエーム」のマルチェッロの動機の音楽にそのまま使われた旋律が有名です。

指揮は井﨑正浩、テノールのソロが池本和憲、バリトンのソロが泉良平、オケは管弦楽団ウッドランドノーツというメンバー。
井﨑氏はハンガリーを中心に活躍を続ける指揮者で、ダイナミックで表現力豊かなタクトには定評があり、オケ、合唱、そして観客をも惹きつける実に魅力的なマエストロです。
池本氏は私の大学時からの親友で、声楽の師匠も同じ、1年中一緒に勉強したり遊んだりしていました。美しく繊細な声、フレージングの上手さや表現力の確かさは抜群で、当日も情熱的なソロを聞かせてくれました。ちょっとバタ臭い顔立ちなので、大学時代はリッカルド・ムーティに似ていると評判でしたが、今は、ミランのFWジラルディーノの方が似ているような気がします。
泉氏は新国の”マクベス”の初日にカルロス・アルヴァレスの代役でタイトルロールを歌い、華々しくデビューを飾った注目のスケールの大きなバリトンで、今後の活躍が楽しみです。
次に合唱です。この合唱団は初めて聞いたのですが、かなりレヴェルが高く、どのパートも井﨑氏のタクトの元、大健闘。メンバーが楽しそうに歌っていたのも印象的でした(ミサ曲でもグローリア・ミサだからまあいいのでしょう)。
by hikari-kozuki | 2006-07-11 17:26 | Comments(0)
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