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西山恵子ソプラノリサイタル
先週は、演奏会ばjかりだったので、書かなければならないと思っている演奏会が4つも溜まってしまいました。しかし毎日バタバタと忙しく、焦ってばかりでブログもなかなかアップできない状況が続いています。ともあれ、1つずつ順番に書いていきましょう。

まず西山恵子ソプラノリサイタルから。この演奏会は6月5日(月)に紀尾井ホールで行われましたが、スペシャルゲストにブルーノ・プラティコという豪華なコンサートとなりました。

このコンサートに行かれた方はご存知かと思いますが、当日配布されたプログラムの見開き2ページに渡って、私がTicket Classicの6月号で書いた原稿がほぼそのまま掲載されていました。西山恵子さんが私の文章をとても気に入って下さったので、私も転用を快諾したのです。

さてコンサートは、ロッシーニを中心に、ドニゼッティ、モーツァルトなどのアリアを2人が交互に歌って行き、最後に3曲続けてソプラノとバリトンの2重唱を歌うというプログラムでした。
西山さんは、故疋田生次郎先生のお弟子さんということで、いかにも疋田先生門下らしく、声を曲げて後ろから廻すということより、当てて響かせるるということに重点を置いた発声で、”ああ、疋田先生のお弟子さんだ!”と一声で分かる声でした。私も疋田先生には生前大変お世話になった1人なので、嬉しかった懐かしかったり、という感じでした。当夜はかなりの難曲も歌いましたが、フォームがしっかりしているので、声がブレたり疲れたりということもなく、安心して聞けるソプラノでした。

一方プラティコは、現在ボローニャ歌劇場の”連隊の娘”で来日中ですが、世界トップのバッソ・ブッフォです。エンツォ・ダーラの後継者と言われていますが、当日も抜群の歌唱力、演技力で観客を魅了し、大いに笑わせてくれました。彼の声は普通のバリトンのように聞かせるために喉を鳴らして、という発声ではなく、常に浅いポジションながら良く響く美声で流れるように歌うというものです。そして最大の特徴はやはり早口のパッセージでしょうが、これはもう決して普通の歌手には真似の出来ない孤高の名人技の域に達しています。

ともかく当夜の2人は観客の心をがっちり掴み、最初から最後まで楽しませてくれました。
by hikari-kozuki | 2006-06-13 17:40 | Comments(0)
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