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第1回高松国際ピアノコンクール その7
今日はヴェルディのレクイエムのことを書いたので高松はお休みしようかと思いました、書いて欲しいとのご要望がありましたので、続きを。

さて5人目はウクライナの21歳、パヴェル・ギントフ氏。実は3次審査でモーツァルトの20番を弾いたのですが、これが凄い演奏だったのです。最初の数小節を聞いただけで、音がキラキラと輝いているのです。私はあまり抽象的な表現は好きではないのですが、要するに他の人と音の質が全然違う感じがして、とても同じピアノ(スタインウェイ)とは思えません。そして、音楽的にもテクニック的にも素晴らしい演奏でした。私は3次審査では彼に最高得点をつけていました。
そしてまず課題曲の「屋島」が始まりましたが、これがまた凄まじい演奏だったのです。3人目のクリステンコ氏の時に前の2人と全然違う曲に聞こえた、と言いましたが、ギントフ氏の「屋島」はさらに完璧なのです。そして、リストの2番ですが、この曲はまるで単一楽章のように20分ちょっとで終ってしまう短い曲ですが、これを息もつかせないような緊張感であっと言う間に弾ききってしまいました。彼の演奏は、緻密なディナミークの変化と奔放なダイナミズムが非常に高いレヴェルで融合されており、しかも叙情性に富んでいるのです。21歳にしてほぼ完成されたピアニストと言えるでしょう。

さてようやく5人目まで来ました。あと1人です。

ところで、事務局からコンクールの模様の放送予定が来ましたので、以下にご紹介します。
西日本でないと見ることが出来ないものも多いですが、来週の土曜日にNHKの衛星第2でも放送するようなので、ご興味のある方はぜひ。

>【NHK】
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> (衛星第2・全国版) 4月15日(土) 17:00~17:54 「BSイベントホール」
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>  『 鍵盤にかける夢 ~ 第1回高松国際ピアノコンクール』
>
> (総合・県域版) 4月21日(金) 20:00~20:43 「香川スペシャル」
>
>  『 鍵盤にかける夢 ~ 第1回高松国際ピアノコンクール』
>
>   ※「香川スペシャル」については、4月23日(日)朝に再放送を予定
>
>【RNC西日本放送】 4月8日(土) 10:30~11:25
>
>  『 第1回高松国際ピアノコンクール  奏でる ~世界へ羽ばたけ!62人の熱き旋律~ 』
>  参加者の予選・本選の様子や、ピアノの世界とは? その他、香川のみどころ紹介を予定
>
>
>【KSB瀬戸内海放送】 4月15日(土) 9:55~10:25
>
>  『 (タイトル未定) 』
>  出場者・特に香川県関係者にスポットを当てたり、音楽監督・堤俊作氏インタビュー、
>  裏方スタッフやボランティアの奮闘振りを取り上げる予定
>
>
>【OHK岡山放送】 4月15日(土) 10:45~11:15
>
>  『 夢の音色に包まれて 』
>
>
>【RSK山陽放送】 4月15日(土) 15:25~15:55
>
>  『香川から世界へ 第1回高松国際ピアノコンクール ともに夢をともに感動を 』


<続く>
by hikari-kozuki | 2006-04-07 18:05 | Comments(2)
Commented by dognorah at 2006-04-08 01:03
毎回とても簡潔に演奏者の状態をまとめられていて、読んでいてわくわくしてきます。ほんとにレベルの高いコンクールだったのですね。次回も楽しみです。
Commented by daimi at 2006-04-09 23:27 x
一人一人のファイナリストについてきちんとコメントをされる・・・とってもフェアーな上月さん♪
順位の順番じゃなくって演奏順ってところも、臨場感あります♪♪
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