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第1回高松国際ピアノコンクール その4
2番手は、日本人の中で唯一ファイナリストに残った岡本麻子(おかもとまこ)嬢。日本人最後の砦となってしまった彼女の登場にググッと力も入ります。実は3次予選でモーツァルトの20番を弾く時、ピアノの椅子の高さが合わず、いつまでもハンドルをクルクル廻していて、やっと合ったと思ったらドレスが椅子にひっかかってしまって倒れそうになってしまったのです。よほど緊張してしまっていたのかとも思いましたが、彼女は2003年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでファイナリストに選ばれたり、ロン=ティボー国際音楽コンクールに入選したほどの実績の持ち主ですので、ちょっと意外な感じがしました。

彼女が選んだのはピアノコンチェルトではなく、ラフマニノフの”パガニーニの主題による狂詩曲”。実際には変奏曲の形式のこの名曲は主題と24の変奏曲からなりますが、彼女は淡々とミスタッチもほとんどなく確実に、しかも音楽性豊かに弾いていきました。リハーサルではオケとテンポが合わなかったという話も聞いていましたが、本番ではそのようなこともなく、かなり完成度の高い演奏でした。ただこの曲にしてはややおとなしいかな、という印象もありました。

さてここで長い休憩が入り、お客さんたちもそれぞれにLunch Timeとなりました。我々審査員、審議員は事務局で用意をしてもらった豪華なお弁当のご飯を食べ、コンクール直後の審査、審議方法等の打ち合わせをしました。

ここで、審査員の方々の話しをちょっとしましょう。
審査員、審議員の先生方は、休憩の度に同じ場所でブレークしていたので、すっかり顔見知りになってしまいましたが、皆さんとても良い方ばかりでした。
まず今回の審査員は11名で、審査員長は、ピアニストの岩崎淑先生。私のような若輩者から見ると雲の上のような偉い方です。そして日本人の審査員は4人で、まずはピアニストの青柳晋さん。若いのに芸大の助教授もされていてお忙しいそうですが、バリバリの現役ピアニストで、しかもハンサムな独身なのでさぞもてることでしょう。3次審査の夜、お寿司屋さんでご一緒しましたが、かなりオペラがお好きで話が弾みました。トスカのカヴァラドッシのアリアでは「星は光りぬ」よりも「妙なる調和」の方がお好きとのこと。作曲家の池辺晋一郎先生はN響アワー等でもすっかりお馴染みですが、まったくTVの通りです。休憩の度にダジャレを連発されて、場を和ませて頂いておりました。次にウララ・ササキさんはドイツ在住のピアニスト。幼少のころより両親とともにイタリアへ行き、イタリア、ドイツで活躍をされる国際派の方です。もう1人の日本人はピアニストの神谷郁代さん。昨年4月のロイヤルチェンバーオーケストラのヨーロッパ公演ではモーツァルトのピアノ協奏曲を弾いて頂きました。
外国人の審査員は6人いましたが、時間がなくなりましたので、続きはまた明日。
by hikari-kozuki | 2006-04-03 18:27 | Comments(4)
Commented by daimi at 2006-04-03 20:07 x
い、一体いつになったら優勝者の名前を明かしてもらえることやら。
辛抱強く待たせていただきますよ。
それにしても、その豪華弁当の中身も興味ありますぅ!
うどんの出前ってなかったのですか?
Commented by hikari-kozuki at 2006-04-04 16:08
確かになかなか進みませんね。今日も1人しか書けませんでした。うどんは4泊5日間もいたのに1回しか食べる機会がありませんでした。しかもホテルの近くのセルフサービスの店で。ただし、考えられないくらい安いのに腰があってとても美味しかったので大満足です。
Commented by daimi at 2006-04-04 19:39 x
あちらのうどんはセルフが多いそうですね。
私も一度は食べてみたい。
Commented by hikari-kozuki at 2006-04-05 17:40
最近の讃岐うどんブームは凄いので、高松でなくともどこでも食べることが出来るのでは?ただし、何だか本場で食べたうどんは麺の腰が違うような気がしました。
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