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「愛怨」 in ハイデルベルク 第6回
さてようやく「愛怨」についてです。
このオペラは、三木先生が新国から新作オペラを委嘱をされ、2006年の2月に初演されたもので、日本史オペラ連作の最後を飾るにふさわしい壮大なスケールを持つ大作となりました。

まずはストーリーから。
時代は8世紀、奈良時代。遣唐使の大野浄人は大和の女帝から、唐の光貴妃が門外不出の秘曲としている琵琶の曲「愛怨」を持ち帰るように厳命を受け、結婚したばかりの愛妻の桜子を残して出発します。しかし、船が遭難してしまい、唐の南部に漂着します。囲碁の卓越した腕前と日本人の朝慶などに助けられながら長安へ行き、光貴妃の誕生日の日に光貴妃と玄照皇帝と会うことができるのです。そこで楊貴妃の侍女で美しい琵琶奏者、柳玲と初めて会いますが、日本に残してきた桜子と瓜二つなのに驚愕します。そして、皇帝は自分の誕生日の囲碁大会の優勝者に柳玲を与えると宣言し、柳玲に横恋慕している囲碁の名人の孟権は狂喜するのです。
実は柳玲の父は雅楽師で、2次前の遣唐使として唐へ渡り結婚し、双子の姉妹を作りますが、柳玲の父が桜子を連れて日本に帰国してしまったために、2人は離ればなれになってしまったということが分かるのです。ちょうどそこに、浄人が死んでしまったと思い、絶望した桜子が自殺してしまったという一報が日本から届くのです。柳玲は、自分の父が光貴妃のために作曲し、自分しか弾くことのできない秘曲「愛怨」を弾くのです。他に伝えたら死刑になるということを知りつつも、自分の双子の妹の夫であり、そして愛が芽生えてしまった浄人のために。それを孟権が盗み見るのですが、囲碁大会の決勝戦で浄人と孟権が対戦し、破れてしまった孟権は、柳玲が浄人に秘曲を伝えたと叫びます。そして、柳玲は用意した毒を煽り、浄人が自分も一緒に死んで行くと歌う愛の2重唱で膜となります。
by hikari-kozuki | 2010-07-01 18:16 | Opera | Comments(0)
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