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3月27日(土)第2回高松国際ピアノコンクール・ファイナル 第2回
前夜まで東京で用事があったため当日は朝一の羽田発高松行きのフライトに乗り、会場のサンポート高松に到着しましたが、本選の開始まで少し時間があったので、事務局へ顔を出しました。するとたまたま音楽監督の堤俊作マエストロがいたので、5分ほど立ち話。前日のファイナリストたちのリハーサルの模様や3次審査までのことを簡単レクチャーしてもらいました。

さてトップバッターはラフマニノフの2番を弾くスペイン人のマリアンナ・プリヴァルス。実はマエストロいわく、前日の練習ではこのプリヴァルス嬢が最大の問題児で、全然オケと合わず、指揮をしていて、もしかしたら自分が悪いのかと自信喪失してしまったと言っていたのです。序盤はなかなかスムーズなすべり出しで、かなりのテクニックも持っていますし、過去の数々のコンクールでの輝かしい受賞歴はダテではないな、という感じでした。しかし、第1楽章のフィナーレのちょっと前のところで遂に決定的にオケとずれてしまったのです。オケはごく普通のテンポだったような気がしますが、彼女はなぜか大きく休みをとったため、オケが1拍くらい先に行ってしまったのです。オケをまったく聞いていないのか、オケをまったく無視しているのか、たとえずれても自分の弾き方を変えたくなかったのか、単に間違ってしまったのか、真相は分かりませんが、とにかく会場が息を飲むほどずれてしまいました。そして、2楽章、3楽章でも何度か決定的にオケと合わないところがあって、せっかく素晴らしいテクニックを持っているのに実に惜しい限りです。しかし、ピアノ協奏曲というのはピアニストがオーケストラや指揮者と1つになって音楽を作り上げるものであって、あのように自分勝手なテンポの取り方では、良い演奏になるはずがありません。果たして優勝する気があったのだろうか?と疑問に思ってしまうほどでした。

2人目はロシア人のダニイル・ツベトコフ。ここからロシア人が3人続けて演奏します。ツベトコフのチャイコフスキーの1番は、高速テンポながらダイナミックで実に歯切れの良い演奏でした。また、タッチの強さは6人の中でもダントツで、少し乱暴に聞こえてしまうほどでしたが、スケールの大きいチャイコフスキーでした。

3人目は同じくロシア人のゲオルギー・ボイロチニコフ。ちょっとロン毛でイケメン風の彼は、男性陣4人の中でルックス面ではダントツです。ただし、彼の弾いたチャイコフスキーの1番は明らかに練習、準備不足という感じで、暗譜がギリギリ間に合ったという感じの演奏なのです。直前に同じ曲を弾いたツベトコフが素晴らしかっただけに、余計にダメに聞こえたのかも知れませんが。

というところで続きはまた明日。
by hikari-kozuki | 2010-04-01 18:12 | Others | Comments(0)
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