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3月27日(土)第2回高松国際ピアノコンクール・ファイナル 第1回
2006年3月に第1回高松国際ピアノコンクール(以下TIPC)が行われてから早4年。先日第2回のTIPCが開かれました。4年前には、このブログでもコンクールの模様をレポートしたことを思い出します。またパヴェル・ギントフとの出会いもこのコンクールでした。

TIPCの特徴は幾つかありますが、まず民間主導であること。香川県や高松市の方々が中心となり、大勢のボランティアや企業のサポートによって成り立っています。そして賞金の金額はさほど大きくないのの、副賞が大変魅力的で、日本と欧州にてオーケストラとの共演(ピアノ協奏曲)、そしてソロリサイタルも用意されているのです。他には年齢制限が緩やかで40歳まで参加可能であること、課題曲として高松に関する委嘱曲を演奏することなどが特徴です。

今年はテープ(CD)審査によって選ばれた精鋭40名によって3月17日(水)から第2回TIPCが始まりました。まず第1次審査は合計20分内で3曲を弾かなければなりません。バッハの平均律から1曲、ショパン、リストらのエチュードから1曲、そしてハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらのソナタから第1楽章、というもので、ここから20名に絞られます。そして第2次審査は持ち時間が40分となりやはり3曲を弾きます、まず、第1次審査で弾いた古典派のソナタの2楽章以降、そしてシューマン、メンデルスゾーン、ブラームスらロマン派の作品、そしてドビュッシー、フォーレ、ラヴェル、アルベニス、グラナドス、デ・ファリャという印象派、近代スペインの作曲家の作品、というものです。さらにここから10人に絞られ、第3次審査は10名で行われます。
第3次審査はTIPCの委嘱作品で、藤満健の「栗林の四季~庭園にて」という曲。そしてモーツァルトのピアノ協奏曲で11番から14番の中から1曲弾きます。

そして、この激闘を勝ち抜いた6名だけがファイナリストとして本選に進みました。本選はピアノ協奏曲で、ベートーヴェンの1~5番やショパンの1、2番、シューマン、リストの1、2番ら合計17曲の中か選びます。今回はチャイコフスキーの第1番を3人、ラフマニノフの2番を1人、そしてベートーヴェンの4番を1人集中してしまいましたが、マエストロやオーケストラのメンバーにとっては良かったかも知れません(笑)。

また残念ながら今回はファイナルしか聞くことが出来なかったので、ファイナリスト6名の演奏しか聞いていません。

ファイナルに残ったのは演奏順に以下の6名でした。
マリアンナ・プリヴァルスカヤ スペインの27歳の女性 ラフマニノフの2番
ダニイル・ツベトコフ ロシアの25歳の男性 チャイコフスキーの1番
ゲオルギー・ボイロチビコフ ロシアの25歳の男性 チャイコフスキーの1番
アレクサンドル・ヤコブレフ ロシアの29歳の男性 べ-トーヴェンの4番
リー・ユン-ヤン 台湾の27歳の男性 チャイコフスキーの1番
石村純 日本の21歳の女性 ラフマニノフの2番


ファイナルの激闘の模様はまた明日。
by hikari-kozuki | 2010-03-31 11:57 | Others | Comments(0)
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