エキサイトブログ ホーム | ブログトップ | サイトマップ
6月以降の演奏会 第5回
6月5日はサンクト・ペテルブルクからモスクワへ移動し、ボリショイ劇場では2演目を観ました。

ボリショイ劇場は、1780年に開場されたという伝統を持ちますが、何度かの火災ののち、1856年に今の形の劇場が開場しました。それから150年も経ち、老朽化が進んでしまったため、全面的な修復工事が必要となっていました。2005年からその大修復工事が始まりましたが、現在ボリショイ劇場の公演は、2002年にオープンした約1,000席の新劇場で行われています。

この劇場はロシアの音楽史そのもので、シャリアピン、オブラスツォワ、ネステレンコら偉大な歌手たちやプリセツカヤ、ワシーリフら名ダンサーが数々の伝説を残してきました。また、グリンカやロシア5人組の数多くのさくひんが上演され、ラフマニノフのオペラ「アレコ」やチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」などが初演されるという輝ける栄光の歴史を持っています。また、ボリショイというのはロシア語で”大きい”という意味で、もちろんボリショイ・サーカスも同じ意味でしょう。

現在の音楽監督は、指揮者のアレクサンドル・ヴェデルニコフ。2001年突然辞任をしたロジェストヴェンスキーの後任として38歳の若さで大抜擢されました。今ではペテルブルクのゲルギエフと比較されるまでも存在となり、今後のボリショイ劇場の躍進にも目が離せません。

現地の方によると、来年2010年に修復工事は終了すると言っていましたが、外から見た工事の進捗状況は、まだまだ時間がかかりそうでしたので、どうなるでしょうか。

さて6月5日の演目はプッチーニの「トゥーランドット」。
キャストは以下の通りでした。

指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ
演出:フランチェスカ・ザンベッロ

トゥーランドット(ソプラノ):エレーナ・ツェレンスカヤ
カラフ(テノール):オレグ・クルコ
リュー(ソプラノ):ロリッタ・セメニーナ
皇帝アルトゥム(テノール):ユーリ・マルケロフ
ティムール(バス):イーゴリ・マチュヒン
ピン(バリトン):ニコライ・カザンスキー
ポン(テノール):マラット・ガーリ
パン(テノール):ヴィアチェスラフ・ヴォイナロフスキー
役人(バリトン):ユーリ・ネチャエフ

舞台セットは小さな劇場にも関わらず、大掛かりなもので、かなりお金がかかっているでしょうが、国の威信をかけた劇場なのできっと許されるのでしょう。ペテルブルクの白夜祭の歌手たちが連日素晴らしかったので、正直に言うとボリショイ劇場にはあまり期待していなかったのですが、レヴェルの高さはさすがでした。主役の3人(姫、カラフ、リュー)は、ペテルブルクに比べると若くはありませんでしたが、いずれも50歳前くらいの脂の乗り切った歌手たちで、西欧の一流歌劇場でも充分に歌って行けるに違いありません。

b0047854_17253312.jpg

新劇場外観

b0047854_17265014.jpg

新劇場客席
by hikari-kozuki | 2009-09-10 17:28 | Opera | Comments(0)
<< 6月以降の演奏会 第6回 6月以降の演奏会 第4回 >>






Copyright © 1997-2004 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプ - エキサイトをスタ-トペ-ジに | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム