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1月31日(土)文京シビック「リヒトクライス第15回演奏会」
「リヒトクライス」とはドイツ語で、直訳すると”光の輪”という意味ですが、作曲家、髙田三郎の傘寿のお祝いのために作られた合唱団です。そして1993年の第1回コンサートから、2001年の髙田先生の逝去の後も毎年活動を続けています。

この団を結成したのは、髙田三郎の愛弟子で、声楽家、指揮者として活躍している鈴木茂明氏。鈴木先生が指導をしている混声合唱団コーロ・ソフィア、女声合唱団コーロ・コスモス、筑波大学混声合唱団、しおさい、大井しらゆり、という各合唱団によって結成されたスペシャル編成の合唱団がこのリヒトクライスです。

ここで、髙田三郎についても少し触れておきましょう。1913年生まれの作曲家で。特に合唱曲のスペシャリストとして有名で、日本で合唱をやっている人でその名前を知らない人はいないほどです。その中でも1964年に発表さされた組曲「水のいのち」は、日本合唱史上不朽の名作と言われ、楽譜はいまだに増刷され、売れ続けているようです。この作品の作詞は、数学者で詩人の高野喜久雄だが、彼らのコンビは、「水のいのち」以外にも名作を数多く残しました。または髙田三郎は、カトリックのクリスチャンとしても知られ、数多くの典礼聖歌やミサ曲を作曲しました。

さてリヒトクライスに戻りましょう。この日のプログラムは盛りだくさんな内容で、「典礼聖歌」、「ヨハネによる福音」、「ある朝の歌」、「啄木短歌集」、そして「水のいのち」というものでした。例え同じ先生から指導を受けているとは言え、5つの異なる合唱団が一緒に練習する時間は限られていると思いますが、見事なハーモニーを聞かせてくれました。歌詞の言葉を非常に大切にしていることが良く分かりますし、ディナミークも無理がなく、フレージングも滑らかで、各パートのバランスも良く、髙田作品以外もぜひ聞いてみたいと思いました。しかもほとんど団員がこれだけのプログラムをほとんど暗譜で歌っているというのも凄いです。また、最初に歌った「典礼聖歌」ですが、何人かの人たちがソリストとしてソロパートを歌いましたが、どの人もアマチュアとは思えないほどで、きっと個々人のレヴェルも非常に高いのでしょう。年に1回のペースで演奏会を開いているようですが、また来年もぜひ聞いてみたいと思います。
by hikari-kozuki | 2009-02-06 12:02 | Concert | Comments(0)
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