四季を感じながら丁寧に暮らすために知っておくべき日本の年間行事・イベントのおさらい【11月編】
2016年 11月 01日
秋もいちだんと深まり、朝夕はコートやジャケットがほしくなる季節になりました。11月は別名「霜月」と呼ばれ、文字通り、霜が降りるころであることから、そう言われるようになったそうです。冬の足音が近づくのを感じる時期ではありますが、さりゆく秋の美しさを思う存分鑑賞できるのも晩秋ならではの楽しみ!木々の葉が色鮮やかに染まる紅葉シーズンが最盛期を迎え、とくに紅葉の名所といわれる京都や奈良、関東周辺もこれから見ごろを迎えるところが多いので、ぜひ足を運んでみたいですよね!
11月中旬から下旬にかけては各地で紅葉まつりが開かれたり、七五三や酉の市、ボジョレー・ヌーボー解禁など楽しみな行事やイベントもいろいろ…。今さらだけど、その由来やストーリーを知ると「そうだったんだ!」「へー!」を連発。意外と知らない、11月の日本の年間行事、イベントの基本をまとめました。
七五三はいつ?なぜ行うの?
11月の穏やかな秋晴れの日に見かけるのが、かわいい七五三の晴れ姿。神社でお参りしている家族連れの笑顔を見かけると、こちらまで幸せな気分に包まれますよね。
七五三は11月15日。その当日か、11月の大安吉日に行われるのが縁起がよいと言われています。数え年で、男の子は5歳(場所によって最近は3歳も)、女の子は3歳と7歳に、晴れ着を着て神社にお参りし、無事成長したことを感謝するとともに、これからの幸福と長寿をお祈りするために行われる年中行事です。
医療が進んでいなかった昔は、幼い頃に命を落とす子どもも多かったので、成長できたことをお祝いしたともいわれています。七・五・三はいずれも陽数で、縁起のよい数字とされています。晴れ姿で記念撮影をしたり、家族で祝いの食事会を楽しんだり。地方によっては結婚式のような宴を催すところもあるようですが、基本は「子どもの健やかな成長を祝い、幸せを実感する日」と思うと、心がほっこり安らいだ気持ちになりますね。
酉の市ってなに?2016年の「一の酉」「二の酉」はいつ?
ひと足早く「今年も年末が近づいたな」と感じる行事のひとつが酉の市。日本各地の鷲神社(おおとりじんじゃ/大鳥神社、大鷲神社、鷲神社)の年中行事で、11月の酉の日に賑やかな市がたつことから「酉の市」と呼ばれているそうです。「お酉さま」とも言われ、「1年の無事に感謝し、来る年の幸を願う」お祭りとして、新年の開運招福、商売繁盛を祈願した縁起熊手が売られていることでも知られています。
ところで、2016年の「酉の市」はいつでしょうか?十二支の酉の日は12日に一度めぐってくるようですが、今年は11月11日(金)が「一の酉」、23日(水・祝)が「二の酉」となっています。「三の酉」がある年もありますが、今年は「三の酉」はないようです。
こちらのfranandtutoさんは以前、浅草の酉の市に行ったときの様子を紹介していますが、この縁起熊手や賑わいを見ると年末年始の雰囲気が伝わってきますね!「酉の市」のことも記事内で詳しくつづっていますので、ぜひ参考に!みなさんも新年の開運や招福を願って、酉の市へ行ってみませんか?
京都の紅葉!ベストシーズンは11月中旬!
色とりどりに染まる木々が美しい紅葉シーズン。場所や標高によって見ごろも違い、10月編で「紅葉狩り」の話題にも触れましたが。紅葉で有名な京都・奈良や関東周辺は11月が本番ですね!各地で紅葉まつりも開かれ、ライトアップされるのも11月中旬が多いので、ぜひカメラを持ってお出かけしてみましょう!
ところで、なぜ晩秋になると紅葉するのでしょうか?紅葉は落葉樹が冬支度をしている姿だそうです。冬に葉を落とすために、水分や栄養分の供給をストップすると、光合成の動きが鈍くなり、葉緑素が壊れてしまうため、葉の中にある黄色や赤い色素が浮き出て、黄色や赤に色づくのだそう。樹木によって色が違うのは、葉の持っている栄養素が違うからとか…。紅葉は、まさに自然が作り出す、晩秋ならでは美しい彩りといえそうですね!
京都はまっ赤なもみじが美しいスポットが多数あるので、古都の景色とあいまって雅な風情の紅葉が見られるが魅力です。写真のブロガーさんは京都の紅葉写真を多数紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!もちろん、京都に限らず、関東周辺でも紅葉まつりを開催しているところが多いので、ぜひ足を運んでみましょう!
今年のボジョレー・ヌーボー解禁日は11/17!フレッシュな味は女子好み!
11月はワイン好きの女性にとっても楽しみな季節!そう、11月の第三木曜日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日。秋の風物詩のひとつになっていますよね!ボジョレー・ヌーボーとは、フランスのボジョレー地区で、その年に収穫されたブドウで造られた新しい(ヌーボー)酒のことをいいます。ほとんどが赤とロゼですが、それにしてもなぜ、そんなに騒がれるのでしょうか?
フランスの赤ワインは秋の収穫から数えて翌年以降に飲まれるのが通常ですが、ボジョレー・ヌーボーは特別な製法によって、収穫からわずか2か月程度で発売されるできたてのワイン。フレッシュな味わいで、渋みが少なく口当たりが軽いので、ふだんワインを飲まない方にも飲みやすく、値段も手ごろ!というわけで、女性に大人気なんですね!さらに、その年の収穫祭のような文化的な面もあるため注目されるそうです。
ボジョレー・ヌーボーは少し冷やしたほうがすっきりとした味を楽しめます。料理にもよく合うので、写真のうひひさんも毎年、この季節はボジョレーをおいしい手料理といっしょに楽しんでいるようですよ!みなさんも解禁日になったら、ぜひお試しあれ!
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