
80年代より続いたBRASILサッカー界最強のゴッドファーザー、VASCOのEurico Miranda氏(↑写真中央)の時代が終わった。そして遂に、BRASIL蹴球史に名の轟くVASCO最大の英雄(ロマーリオ、エヂムンドを遥かに越える)
Roberto Dinamite:ホベルト・ヂナミッチ氏(セレソンでもW杯で4得点)がVASCOのPresidenteの座に就いた。
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GLOBO ESPORTEの記事
(↑左から2人目がホベルト・ヂナミッチ)
蹴球王国BRASIL史において、初の元選手の就任だ。80年代より既に実権を握っていたEuricoはVice Presidenteから'00にPresidenteに就任。'06年11月の正式な選挙勝利・続投(R.Dinamiteの敗北)から約一年半での退陣。Rio de JaneiroはLagoaにあるVASCO第2本部には外に多くの応援団、そして中には多くの報道陣が見守る中、行われた投票~開票~結果発表まで緊迫した空気が流れた。

1898年創立、110年の歴史を誇る
VASCO Presidenteの座はRoberto Dinamite氏×Amadeu Pinto da Rocha氏によって争われ、クラブ内有権者による選挙が行われた。140票対103票でRoberto Dinamite氏が初の当選となった。
(80年代後半より1ブラジルサッカーファンとしてVascoに親しみ、その後10年以上の様々な直接関係を持ちVasco上級会員の認定証を授与された小生、KTa☆brasilにも時に投票権がある。)

BRASILはRio de Janeiroを代表する国際的知名度の高い名門クラブ、Clube de Regatas VASCO DA GAMA。 世界的なFutebol(サッカー)部門、Futsal部門、そしてJUJITU部門、KARATE部門などが、ココ日本でも、これまで多くのメジャーメディアで紹介されお馴染みの存在だ。 名が表すようにPortugal系民によるRegataのClubeとしてはじまり、今日もRegata部門は君臨。25部門の競技部門に限らず、Clube(Club)として存在している。

そんなVASCOはこの10年あまり、Eurico MirandaというBRASIL人なら誰でも知っている一人の強力なリーダーの手腕によって多くの成功を手に入れ、その一方、多くのゴシップ、バッシング、トラブルも話題となって来た。 90年代よりVice-Presidenteとして多くの影響力を発揮し、事実上の実権を握って来た。Presidenteとなってからはさらなる力技を発揮し、内外からの反発も大きかった。 その一方、やはりなんだかんだ言って、彼でしか成し得なかった業績が大きかったのも誰もが認める事実だった。
しかし、時代の流れがどんどん早くなっている今日、クラブやリオ、ブラジル、南米が世界で置かれる立場、全体の中での動き方にも大きな変化が。 Eurico Mirandaの政治力・影響力に唯一対抗できる男、Roberto Dinamiteの出馬、就任を求める声は近年高まっていた。
これによって、VASCOは大きな体質変化をするハズである。 今後の彼の手腕に期待したい。