早くも5日目。リオ・デ・ジャネイロは昨日から晴れはじめて一気に暑くなりました。汗だくです。陽射しも強烈。今週末CARNAVALが開幕するわけですが、わりと静かに感じるのはもう馴れてしまったせいでしょうか？　世界中からの観光客がリオ入りするのは今週末がピークかな。ていうか、そういう南部の観光地に行っていないからかも。きょうは午前中、Suzanoが滞在先の友人の家に車で迎えに来てくれて、その後彼の家で色々ディスカッションとレコーディングを。昼ごはんを食べ、その後IMPERIO SERRANOのオフィス↑写真へ。幹部とミーティング。今年もIMPERIO SERRANOに『＋81voyage』誌他と共に良い報告が出来ました。今回は毎日打楽器隊に参加させてもらっていますが、カーニバルにIMPERIO SERRANOで出場するかはまだ未定。なぜなら日本からの仕事で来ているからです。もし出る事が許されても、またテクンカルディレクター役かな。まぁでも丸8年間継続する旧交を再び深めています。　↑は『＋81voyage』誌の僕のページにも登場したRaphaela。同誌を見せたらすごく喜んでくれてなにより。彼女はIMPERIO SERRANOの旗を持って踊る大事な役を務めています。チームの象徴的ダンサー。
8年前にも、打楽器隊の振付が採用されましたが、今回もアレンジや振付を色々練習中にみんなで楽しみました。ほんとココでsambaをしている時が最も至福です。IMPERIOの人たちが他のEscola de Sambaの人に僕のことを自慢してくれるのがとても嬉しいです。いよいよ本番に向けてチーム一丸となっています。　IMPERIO SERRANOに限った話では無いですが、どこのチームも歌手、打楽器隊、弦楽器、作曲家チーム、ダンサー、各ディレクター、デザイナー・・・毎年入れ替わりが結構激しくて、幹部以外は顔ぶれが結構変わります。まぁ、役周りやテーマプロジェクトもチーム内コンペがあり、政治的なことがあるという理由なのです。僕は8年前からの人間なのですが、色んな変化を感じます。古株で各パートに残っている人たちとは毎年感激の再会なのですが、なんだか僕は古株みたいにも扱われ始めています。僕が97年にCARNAVALの中継TVで紹介されたり、その後プレイヤーとしての参加が現地TV局に紹介された頃はまだリオのカーニバルの現場・チームに参加する外国人はいなかった前例の無い時代でした。浅草サンバカーニバルのチームに多くのフィードバックを行って来ました。その後、同浅草サンバの人たちもブラジルの現場に参加するのも珍しくなくなりましたが、今や僕は、一つのチーム＝現地コミュニティー（僕はRio de Janeiro市Madureira区のIMPERIO SERRANO）最も長く参加する外国人となってしまいました。「もうケイタはカリオカだよ。こっちに住むべきだよ」「うちの子と結婚しないか？」とか、みんな本気で言ってきて、少し動揺しがちな日々です。20代前半の頃、何度かそんなことを現地で考えていたこともありましたが・・・どうなんでしょうね？↑うちのダンサーのギャルズたちも8年前はチビっ子でした。もうはちきれそうなぐらいSambaのリズムで弾んで踊る姿は本当に生命体としての喜びを感じます。でも、静止不能なので、写真はブレてしまいます。　みんなでかくなったな・・・チビっ子～お年寄りまで幅広く交流しているのですが、中には死別した人も少なくありません。　すでにIMPERIO SERRANOとそこでの友人関係、魂は僕の人生の中で大きなものとなりつつあります。こうなったら死ぬまでIMPERIANOでありつづけたいものですが、さぁどうなることやら。さまざまな情勢に振り回されやすい現場なだけに、今後も長くお付き合いできたら幸いです。少なくとも、僕がIMPERIOの責任を与えられている一人として、IMPERIO SERRANOを鼓舞し続けたいと思います。↑こちらがわが師であり、友であるMarcos Suzano氏。もう12年もの付き合いになります。色んな時代に色んな話をしてきましたが、なんだかもう同士って感じになってきました。いつもリオで遊んでくれます。感謝！↑で、こちらが8年来のIMPERIO SERRANOの中で最も仲の良い、リオに行くたびにいつも一緒にいる仲間たち。4人のうち2人はIMPERIOのお膝元Serrinha生抜き。家族代々IMPERIANO。うち2人はサンバに限らず様々なアフロブラジル系統のダンスの先生として活躍中。無論、IMPERIOの中枢・象徴系統であるJONGOの継承・伝承者たち。20代の新世代たち。そしてもう一人はそんなJONGO／AFROプロジェクト繋がりで、今もQuilomboに住んでいるAlexhandre。そしてそして、最大の友人Marcos Andre。リオの文化・音楽プロジェクトの新世代プロデューサーとして有名。　彼は日本で僕が特集されてきた様々な雑誌にいつも登場しているので、日本のブラジル／サンバファンの人には少しは知られているはず。　彼がプロデュースした様々なプロジェクトはブラジル国内で多くの評価を得ていますが、そのうちの一つが晩年のXango da Mangueiraでした。　内外でのリリースやワークショップ、公演で評価が高まる彼らですが、日本にも呼んでみたいものです。　まぁ、何よりも大事なのは「文化・伝承・更新というレベル」まで到達出来るかですね。