千葉県は房総半島の富浦でキャンプ中の雑魚釣り隊。
「ひるめしはやっぱり麺だろうなあ」
お昼を前にして誰かがそれとなくつぶやくと、
「今日は俺が作るよ。最近家でよく食ってる麺があるんだ」
椎名さんがすっくと立ち上がった。

「この前、四川省で食べたやつ。
麺は日本のそばと同じで、
かなり辛いけど、すごくうまいよ。
簡単に作れるから、
みんなも今日覚えていきなさい」
というわけで、今回は四川省風
「死に辛そば」の作り方をお届けします。
材料は、乾麺のそば、ラー油、そばつゆ、
薬味のネギ、調味料は顆粒状のかつをぶし、
コンブ、野菜のブイヨンなど。
作り方はホントに簡単。まずはそばつゆに
ラー油と薬味のネギを入れて、
たれの出来上がり。
そして、茹でたそばの水を切って冷やしたら、

たれをぶっかけて

「もり」の完成。
でもって、この麺にはもうひとつの食べ方がある。
そば湯をすべてとっておき、
それにかつをぶし、コンブ、野菜ブイヨン、
天かす、ネギ、そばつゆなどをを入れて火にかける。
これをスープにしてもいいし、
ぶっかけとあわせて「かけ」にしてもいい。
という具合に、「もり」と「かけ」の2通りが楽しめる。

満腹中枢が壊れた胃バカぞろいを誇る雑魚釣り隊の8人は
「咳き込むけどうまい!」
「のどが焼けそうだけどうまい!」
「辛くて死にそうだけどすごくうまい!」
といって、あまりのうまさに悶絶寸前になりながら
この「死に辛そば」15人前を完食。
だがしかし、悶絶したのはこのときだけではなかった。
「死に辛そば」を食べて数時間後のこと、
トイレに駆け込んで、「オシリが痛い!」と被害を訴える者が続出……。
椎名さんにそのわけを聞くと、
「いつもは一人前で特製のラー油を大さじ1パイなんだけど、
今回は15人前でスーパーのラー油を4本使っちゃったからなあ。
それが原因かも。いや、すまん、すまん」
という椎名さん自身もトイレへ駆け込んでおりました。

みなさんもラー油の使いすぎにはお気をつけあれ。
ちなみに、おすすめは麺甲沖縄編で訪れた
石垣島辺銀食堂のラー油だそうです。
(レポート:
海仁)