アラスカ、カナダ、シベリアと、昨年は3度も北極圏を訪れた椎名さん。
狩猟民族であるエスキモー、イヌイトの暮らしを取材したわけですが、
おかげで意外なことに気付きました。
ラーメンの北限です。
2005年12月、シベリアの経由地であるアンカレッジでのこと。
(日本から直接行くよりも便利なんです)
なんとか無事に取材を終えたので、「ぜひ打ち上げをやりましょう。何を食べましょうか」
と椎名さんに聞いたら、きっぱりと、そして、力強くひと言。
「ラーメン!」
アンカレッジには寿司屋とかシーフドレストランとか
豪勢な料理を出す店がたくさんあるのにラーメンで打ち上げとは、いかにも椎名さんらしい……。
アンカレッジでラーメンを食べられる店が「熊五郎」です(日本のチェーン店とは関係ありません)。
メニューを見ると、しょうゆ、みそ、みそチャーシュー、タンメンなど、各種ラーメンが揃っていました。
2週間以上におよぶ極北の旅をソフト麺のようなブヨブヨパスタで辛うじてしのいできた椎名さんは
迷わず懐かしのしょうゆラーメンを注文。
「海外の日本料理屋に行くとよく“もどき”を食わされるけど、これはれっきとしたしょうゆラーメン。製麺所なんかないだろうから、自分で打ってるんだろうなあ。アラスカで日本のラーメンが食べられるなんてうれしいねえ」とすっかり満たされた様子。
2月に行った、アンカレッジより北にある
フェアバンクスとバローにはラーメン屋がありませんでした。
椎名さんが夏に行ったカナダの北極圏にもありません。
ということは、アンカレッジがラーメンの北限である可能性は大。
アンカレッジの北緯は60度以上。
それより北のラーメン屋がありそうな都市といったらオスロくらいでしょうか。
もし、どなたかアンカレッジより北にある
ラーメン屋を知っていたら、ぜひ教えてください。
というような話題でもかまいませんので、
麺の甲子園へのエントリー、引き続きお待ちしております。
ちなみに、お新香とホームレスの北限もアンカレッジみたいです。
アメリカでは。
それから、椎名さんがTV番組でDVDを見ていたキカイはノートPCではなく、ポータブルDVDプレイヤーです。
自分の子どもに「岳」という名前をつけた椎名さんのファンもたくさんいるようです。
ぼくの子どものクラスで見つけたときはさすがに驚きましたけど……。
(レポート:海仁)