またまた奥会津の金山町を訪れた椎名さん。
夏に行ったばかりのはずなのに、
いったい何があったというのか。
「椎名さん、また奥会津の金山町に行かれたんですって。今度は何をしに?」
「カツ丼を食いに(笑)。
ってのは冗談で、地元川口高校で講演をしたんだけど、
金山町にある食堂「こぶし館」で
「日本一うまいカツ丼」が食えるのはホントの話。
「日本一うまい」は俺がエッセイに書いたんだけどね(笑)。
でもって、そこは高遠そばも食えるんだ」
「なんと! 高遠そばといえば、
東北地区太平洋ブロックで優勝を果たした強豪じゃないですか。
ネギを箸代わりにして食うやつでしたっけ?」
「いやいや、それはあの店の食い方。
高遠そばはいわゆる辛味そばで、大雑把に言うと、
会津地方で採れる高遠大根(アザキ大根)の大根おろしで食うそばのこと。
高遠はそもそも信州高遠藩の地名で、
藩主が移し替えになったときに地大根を持ち込んで会津名物になったというわけ。
今は信州の高遠でも復活したらしいよ」
「で、お味のほうは?」
「手打ちの田舎そばに合うとんがった辛味はなかなかのもの。
なんといっても東北地区太平洋ブロックを勝ち抜いた実力麺だからな。
「こぶし館」に行くときは、くれぐれもカツ丼に浮気しないように(笑)」
講演会のあと、川口高校の野球部と浮き球ベースボールで対戦した椎名さんでした。
(レポート:
海仁)