韓国・骨気研修時代の私

さて、いよいよ年末。
毎朝、日本人らしく(?)ベートーベン『第九』を聴きながら
出勤してします。

第四楽章『合唱付き』は有名ですが、何たって第三楽章!
「これ以上美しい旋律はこの世に無いっ!」に一票、ハイ。
ため息が零れる程のロマンティックな美しい旋律…
あぁ、素晴らしい…
20代後半で持病の難聴が悪化したベートーベンは、
『第九』を作った40代では、ほとんど耳が聞えません。
にも関わらず…天才とはこういうことなんですね。

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■目の前にある乾燥中の『小顔コース』マスク

さて、耳が聞こえないと言えば…
私の韓国での骨気修行時代を思い出します。

骨気研修は全員韓国人なので、当然、韓国人同士が話す
スピードでどんどん講義が進みます。
つまり、私の韓国語程度ではチンプンカンプン。
同時通訳のお姉さんと一緒に講義を受けると、美容に関心の
高いお姉さんは、講義中、「うんうん、凄いね」と感心し、
同時通訳を忘れている。(っ!)

「ちょっとお姉さ~ん!何、何?何と言っているの?」と
尋ねると、講義をしている先生たちが、
「ハヤシ!うるさ~い!一番後ろに行け~!」と。
えっ~!後ろっ?そんなぁ…(トホホ)
施術が見えないし、韓国語の意味もわからないし三重苦!
(いや、二重苦)
と一瞬悩むが、『ここで負けてはならない!』と、一番
後ろのエステベッドの上に立ちノートを取ったものです。

そんないじめ(?)を師匠に言いつけると、
「ハヤシ、耳が聞こえない人だって普通に生活しているよ。
耳が聞こえない(韓国語がわからない)んだったら目で覚えろ」と。

それで一発奮起!(単純…)
それからは、通訳のお姉さんが講義に集中しようが(ん?)
居眠りしようが、とにかく最前列を陣取り、穴が空くほど
施術講義を見つめて目で覚えて帰国しました。

師匠からよく、「ハヤシはいつも一生懸命でハクセイの
ようだ」と言われていました。
『ハクセイ』とは、『学生』の意味ですね。

あの研修から、あっという間に7年が経過しました。
7年前の12月、骨気研修を終えて帰国しましたね。
年末になりますと、毎年、懐かしく思い出します。

日本骨気協会
http://korugi.jp
林 幸千代
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