LT12:00 UTC23:00 日本時間2月1日08:00
緯度:53-31,5S 経度:154-20,7W
天候:C 風:NW 9kt 気圧:1013hp 気温:12℃ コース:100度 艇速:9kt
朝から風が後ろに回ってきたので、C5に張り替える。
相変わらず風が無い。
6~10kt、風向もちょくちょく変わるので船は蛇行しながら、
スピードを落とさないように走っている。
もっと南へ行きたいが、風を後ろに受けるほど艇速が落ちてしまう。
うねりは風と反対に南から来ている。
それによってC5のカーブが崩される。
今度スピードを上げて東へ行くと、高気圧の中心に近づいてしまう。
ジレンマの走りだ。
あげくの果てに、この高気圧がまた少し南に下がってくる予報。
そんな馬鹿なぁーーーー!
ベルナールは来週の火曜日にはケープホーンを越えると言っているらしい。
私は、ケープホーンどころかこの高気圧を越えられない。
これは天から与えられた試練である。
「第一レグをいい成績で走れたからって海を甘く見るな、その鼻をへし折ってやる!」と、
言われているようだ。
もう私の鼻なんか根元からとっくに折れている。
こうなったら、望むところである!
今まで隠していた奥義を出す。
最初の世界一周なんか、赤道無風帯につかまり2週間動かなかったことがある。
そのときのもっとも悪いデイラン(1日で走った距離)がマイナス15マイルだ!
それに比べれば、ずっとましである。
近くの八幡宮で3回連続大凶を出したことがある。
それでも耐えた私である。
昨日、何日ぶりかにデイラン200マイルを越えた。
少しずつでもフィニッシュに近づいているのは確かだ。
他にも成すべき事が私にはある。
とにかく、「人智を尽くして天命を待つ」のみである。
今日は少し書き方が乱暴でした。
お許しください。
康次郎


写真:白石康次郎(撮影:CANON EOS KISS デジタルX)