LT12:00 UTC15:00 日本時間:4月27日 00:00
緯度:43-56,2N 経度:32-23,0W
天候:O 風:南南西32kt 気圧:1013hp 気温:16℃ コース:80度 艇速:13kt
ラッキーでした。
昨日の夕方、C5をファーリングしているときに突然タックラインが切れた。
しかし、予備の細いのラインを取っていたため、何とかセールを巻き終わり、
格納することができた。
寸前のところだった。
タックラインが切れると、C5がデッキからは離れ、ファーラーごと宙に舞い上がることになる。
30ktを越える中で、C5が飛んでいたらすごいことになったろう。
降ろすために、風に船を立てなければならない。
そのとき、おそらくセールがマストに絡みつき、降りてこない可能性がある。
実に怖いことである。
無事に回収できて本当に良かった。
今の天候ではタックラインをバウスピリットに結べないので、しばらくC5 C6は使えない。
仕方の無いことだろう。
もう一つの問題。
大会の表彰式がいつ行われるか二転三転していて、今だ決まっていない。
これも大変だ。
その後の予定が立たない。
船をそのままビルバオに置いておく訳にはいかない。
船をフランスまで回航しコンテナと船を整理して表彰式にも出なければならない。
フィニッシュしてもぜんぜん落ち着かない感じだ。
これも大切な仕事だ。
日本に帰れるのは5月末だろう。
女房に「家に帰るまでが冒険ですよ」と、言われている。
ごもっともです。
何をするにも、最後までやり遂げるのは大変である。
康次郎
白石康次郎(撮影:CANON EOS KISS デジタルX)