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単独世界一周ヨットレース「5-OCEANS(5オーシャンズ)」にspirit of yukoh号に乗り込み、日本人初のクラスⅠにてチャレンジする海洋冒険家、白石康次郎の公式(オフィシャル)ブログページです。
by kojiro_shiraishi
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LT13:00 UTC17:00 日本時間:3月7日 02:00
緯度:10-58,5N 経度:48-04,1W
天候:O 風:南東24kt 気圧:1014hp 気温:29℃ コース:310度 艇速:14kt
安定して北東の風が吹いている。
相変わらず天気はO(全天雲)だ。
しばらく太陽も星も見ていない。
晴れたら、きっと北斗七星はじめ、見慣れた星達が出迎えてくれるだろう。
このレグは、南氷洋では良く晴れて、赤道を越えてからずっと鉛色の空である。
不思議な気がする。
ベルナールについて。
ベルナールは見事なフィニッシュだ。
だいたいみんな、3月10日前後をフィニッシュに考えていたと思う。
ベルナールはそれりも6日早く着いた。
記録的な速さだろう。
ベルナールは確かにラッキーな風を受けたが、運だけではない。
そのラッキーな風を手に入れられる、実力の持ち主だ。
ベルナールの走りと、幸運な風が合い間って、このような作品ができたのだろう。
まさに芸術的な走りだった。
それに比べて、僕はその風を手に入れることができなかった。
確かに、不運な風に捕まったが、ベルナールだけ先にスタートしたわけではない。
スタートは皆同じ条件だ。
まだ私に、良い風をつかむ実力がなかったのだろう。
このレースは最後までわからない、総合レースだ。
すべての実力が問われる。
船の性能、スポンサー資金力、事前の準備、スタッフ、気象学、修理の腕、応用力、
もちろんスキッパーの腕、そして以外と、大きな割合に「運」が大切である。
「運」と言うのは、棚から牡丹餅の意味ではない。
いかに運をつかむ努力をし、その運をつかめる力があるかだ。
運はいつ来るか分からない。
天の仕業である。
つまり、日ごろからの修行がものを言うのだと思う。
いつ来るか分からない運をつかめるかいなかである。
私は今回のレグ、うまく運をつかめなかったが、次の運をつかむに、良い修行ができたと思う。
この修行によってさらに大きな運をつかめるようになるだろう。
とにかく、ベルナールはすごい走りを僕らに見せてくれた。
その実力差をまざまざと見せてくれた。
彼と同じレースに出場できて光栄である。
さて、今日は、未だ何も壊れていない。
なんだか、ほっとする。
デイランも安定的に300マイルを越すようになった。
デッキには相変わらず川のように海水がなだれ込んでくる。
カッパをきて、点検に船を一回りするのだが、そのときに色々な部品たちに声をかける。
セールやマスト、ブロックにいたるまで、
「よくやってるな、大丈夫か?もう少しがんばってくれよ」と…
きっと彼らは、答えてくれるだろう。
あと、10日前後だろう。
最後までがんばりますよ!
皆さんも応援よろしくお願いします。
康次郎
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