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単独世界一周ヨットレース「5-OCEANS(5オーシャンズ)」にspirit of yukoh号に乗り込み、日本人初のクラスⅠにてチャレンジする海洋冒険家、白石康次郎の公式(オフィシャル)ブログページです。
by kojiro_shiraishi
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ケープ ホーン
この写真はホーン岬です。
今、友人がアドベンチャーレースで戦っている南米の最南端に位置します。
このケープ ホーンは「帆船乗りの墓場」として世界的に有名です。
大航海時代、多くの船乗りたちがここで命を落としています。
マゼランも、このケープホーンを回りきれず、内側の海峡を抜けました。
それが、有名なマゼラン海峡と呼ばれるものです。
南緯56度、南極半島と距離が無く、浅く狭いためかなりの難所です。
反射波があり,波が高くトリッキーでとても走りにくいです。
西から東への強風が吹きます。よって大航海時代、ジパングをめざし大西洋から太平洋へ抜けようと多くの船乗りがホーン岬を目指しました。
中には一ヶ月チャレンジして抜けられずケープタウンンに引き返した船もあります。
さて、世界で最も難所といわれるホーン岬。
ここを通過できた船乗りは「ケープホーナー」と呼ばれ、ある特典が与えられます。
金のイヤリングを耳に付けて良いこと。それと、酒場でテーブルの上に足を乗っけて自慢話をしてもいいそうです。
船乗りの逸話ですが、外国のセーラーはこのことを良く知っていて、ホーン岬を通過すると、お祝いのメールがいっぱい届きます。僕のいただいたトロフィーの中に金のイヤリングが付いているものがあります。
私は、ホーン岬を3回通過しています。
初回は93年の単独無帰港世界一周の時、この時はホーン岬に近づいても遠回りになってしまうので、更に南を通過したため見ることができませんでした。
2回目は2002のアラウンド・アローンの時です。この時は初めてホーン岬の姿を見られました。
3回目は夕方から夜にかけて通過し、緑の大きな波の洗礼を受けました。
夜になると灯台が二つきれいに輝いていました。
でも、思うのです。3回通過できたらといって次に必ず通過できる保証はありません。
海は「無意の存在」です。楽観も悲観もありません。
次にホーン岬を通過する時も、全力で走りたいと思います。
あとは「天」がお決めになることです。
康次郎


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