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単独世界一周ヨットレース「5-OCEANS(5オーシャンズ)」にspirit of yukoh号に乗り込み、日本人初のクラスⅠにてチャレンジする海洋冒険家、白石康次郎の公式(オフィシャル)ブログページです。
by kojiro_shiraishi
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三崎水産舟艇部!
先日、三崎水産舟艇部が復活した。
私は三崎水産高校で舟艇部に所属していた。
舟艇部といってもヨットをやっていたわけではない。
ほとんど毎日カッター訓練に明け暮れていた。
海軍や海上保安庁、防衛大など、海に関わるほとんどの学校が
必ずといって良いほどカッター訓練を行う。
この船は、どんなにきつくても、「やめ!」の号令がかかるまでやめられないのである。
訓練にはもってこいの船である。
現役当時の教官、出口先生においでいただき、昔のように漕ぎまくった。
しかし、仲間は43歳。
おじさんたちの集団だが、身体はしっかり覚えている。
号令がかかれば、何のためらいも無く、身体が自然と動くのである。
「いーち、に いーち、に」の号令の元、身体全体で4メートルを越えるオールを引っ張る。
自然とケツが上がり、オールがしなる。
水面の景色、水の重さ、手の痛み、いつもの顔ぶれ、気合!
あの時のままなのだ。
天候の悪い中、2時間近く沖にいたが、本当に清々しい疲労感をみんな感じていた。
船を陸に上げると、いつものように誰かしら、ホースを持ってきて、自然とデッキブラシで愛艇を洗い出した。
これも身体に染み付いた事だ。
この船は私たちが現役時代使っていた艇と同じものである。
そして、この船を作ってくれたのは、恩師 岡村造船所である。
感謝、感謝である。
最近はカッター訓練を本当にやらなくなった。
先日も、浜名湖でカッターによる事故が起きたばかりである。
自然は厳しい。初心者だからといって海は手加減してくれない。
しかし、訓練を決して忘れてはならないのである。
苦しみから逃れることは出来ないのである。
しかし、苦しみを苦しみでなくすことはできる。
これを成し遂げるためには、厳しい訓練と真っ直ぐな心が必要になってくる。
この三崎水産舟艇部の卒業生からエベレスト登頂者と、世界一周セーラーを輩出した。
これが我が部の実績である。
私の基礎を作り上げてくれた、舟艇部に感謝、指導してくれた先生に感謝、海に、船に、
そして、かけがえの無い仲間達に感謝である。
康次郎





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