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★ ファッションエディター 古泉洋子の「本能のグルメ」★

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2009年 12月 31日 ( 1 )

ノスタルジック感涙寿司 〜本編〜

同窓会でのセンチメンタル気分を引きずったまま出掛けたのは、
評判のお寿司屋さん、小松弥助@金沢。
ギリギリの予約だったため、どうしても、と懇願し、
無理に入れてもらった一席で、とうとう“おひとりさま寿司”を決行。
大将の年齢もあるのか、昼間のみの営業です。

カウンターに用意された席に着くと、
まずは小さなお椀で白子のすり流しが登場。
滑らかに裏ごしされた、やさしい味わい。
お鍋やお味噌汁ではこの時期白子を食べますが、
こんなに品のいい味は初めてです。
みんなと別れてちょっと寂しくもあった気持ちは、
このお椀で一気にほぐれつつあります。

そして大将の温かい存在感、お店の方たちの
素敵な対応に、次への期待が高まります。
こんな店でデジカメを持ち出しパシッ、なんて野暮は
私の良識が許しません。だから文章から想像してください。

まずはイカです。
もったりとした食感、甘味が溢れ出します。
ほんの少しの塩とごまがアクセントになっています。
特筆すべきはシャリ。崩れない、ギリギリのところで、
空気をはむように握られています。

サッカーでいえば、先日、名古屋の監督、ピクシーが、
ベンチからスッと出てきてスーツに革靴!なのに、
試合中ライン脇に飛んできたボールを、
ダイレクトでポーーンと大きな弧を描き、
蹴り入れた今年の裏スーパーゴール並みの神業です。
ノスタルジック感涙寿司 〜本編〜_c0249163_18422992.jpg


次は軽く炙った大とろです。
くぃーーーん♥ 既に完全な腰砕け(あ、お下品ですね)。
もうここまでで、大将にハートを奪われてしまいました。
大げさじゃなくて、正直ちょっと涙目です。
このほか、脳裏に焼き付いたのは、
香箱蟹(こうばこがに)という金沢ならではの
内子、外子を楽しむカニの軍艦、
それから鰻ときゅうりの手巻きです。
温かく香ばしい鰻と海苔のハーモニーが絶妙です。

ついつい昼間の日本酒の力も手伝って、
一人前から追加を重ね、コハダや蒸しアワビまで悔いなく堪能しました。
お店を出て、余韻を楽しみ、酔いを冷ましながら犀川をぶらり。
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里帰りでもなく、でも旅人でもない。
金沢は私にとって居心地のいい、キラキラ輝く思い出の街。
田舎なのに、ちゃんと洗練された人づきあいの感覚があって繊細。
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ここにしかないノスタルジックという美酒に酔いながら、
頂いたお寿司は、今年を締めくくる忘れられない味になりました。

金沢に連れていった、この冬お気に入り小物たち。
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エトロのシルクカシミアストール、
それからMuksのムートンブーツ、ALPOのカシミアグローブ。

それでは皆さん、どうぞよいお年をお迎えください★
by koizumi_hiroko | 2009-12-31 10:49 | Comments(0)