エキサイトイズム

2010年 11月 29日 ( 1 )

トーヨーキッチン&リビングについて考えた

トーヨーキッチン&リビングの渡辺孝雄社長が
ブログnabe forumの中の記事で先日の新刊に触れてくださった。

nabe forum 本間美紀さんのキッチンの本


その中にある質問があり(渡辺氏のブログ参照のこと)、
私も改めて考えてしまった。
でもその答えはこうかも。

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トーヨーキッチン&リビングは、
家具、インテリア、キッチン業界という範囲の中では
「今ある」ジャンルの中に入らない企業だと思う。
一つの新業態ともいえる。
だからどこにも入らない…。
だって、どこに入りますかね〜。
いわゆる住宅設備とは違うし、
オーダーでもカスタムでもないし。
クチュリエ系というほど、規模が小さいわけじゃない。
じゃあただシステムキッチンっていうのもねえ…。
どうでしょうかね、渡辺社長wwww。

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まずベースはきちんと量産される「プロダクト」としてのキッチン。
頻繁に廃番、モデルチェンジされる日本の量産キッチンと違い、
一度つくりあげたモデルは長く売り続けられる。
(ino、isola、core、bay、portoと大きく5つのゾーンがある)。
これはデザインが流行や市場のはやりすたりに
影響されないため、できることかと思う。

またサイズは住まいの中心に置くキッチンとして、
新しい動線を考えたモジュールに即していて、
サイズの種類は意外と絞られている。これもユニーク。

また扉材も妙なパステルカラーやいわゆる捨て色、
ナントカ風カントカ調のそれっぽい柄は一切なく、
まるでファッションのように、
ブランドとしての「顔」が出るように
扉材の色柄は厳選されている。
カーボンファイバーやステンレスのアラベスク柄、濃厚な木目…。
メーカーでなければつくりあげられない独自の柄を持つ。
(この辺はオーダーキッチンにはできないところ…)。
むやみに色柄の数を競うことはない。
(一般的にメーカーキッチンの記事を書くと、
色柄は◯種から選べるとアピールしたい、
という要望が非常に多いのだが…)

深い深いシンクは、
いろんなマスコミに「大きいだけ?」と誤解されがちだけれど、
ここが実はトーヨーのキモで、このシンクの中で
3段調理ができることで、キッチンの雑然さを隠す。
だからインテリアと一体化する美しい空間が成立する。
そしてこのシンクをつくれるのは長年のステンレスの
技術があるからなのだ。

もちろん深い多層シンクの使用感の評価は、
人によって分かれるところと思うけれど、
「動線0」の発想は世界でも、
それまでなかったと思う。

そして売り方。
いわゆるオシャレ系家具ショップでも
住宅設備的なキッチンメーカーのSRとも違う…。
特に最近は、家具と照明やタイルを積極的に輸入して、
インテリア業界からも注目されている。
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キッチンのオマケ的な家具ではなく、
どれもが主役を張るレベルのブランドを選んでいる。
自社のキッチンが、それらの品質やデザインと釣りあうからできること。
(考えてみれば、日本のメーカーキッチンが、ハイメ・アジョンの青いつやつやの
塗装の家具や、イタリアンモザイク、英国のデザイン家具と釣り合うなんて、
それだけの質感、品質を持てるところは少ない)。
ま〜時々、羽根の生えたブタさんとか、
ガラスのドクロとかも売っていますが(笑・でも意外と人気で売り切れるそう)。

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また購入理由も、
まずトーヨーの提案する意志がはっきりとあって、
それを「自分のものにできる」人が買う、みたいな感じですね。
それはちょっとファッションや車のブランド力に似ていて、
「着こなせる」「乗りこなせる」人が買う。

じゃあ、敷居の高いデザインキッチンなのかと言えば
そういうことでもなく、
全国にショールームを持ち、営業マンがいて、
ハウスメーカーの物件でもマンションでも
日本の暮らしにリアルに導入できるものになっている。
値段は得られる空間に比すれば、
「お得」といつも思う。

なので、ほんと、どのジャンルにも
入らないですよね…。

ということでこの記事は
トーヨーのキッチンをむやみに褒めているとか
そういうことじゃないです…。
客観的に見ると、こういうメーカーなのだと思う。
「従来のメーカーのジャンルに入らないので、
やはり誤解されることも多いですよ」と
広報G嬢も苦笑い。

それにしても、
こうやっていろんな意見を
オープンに交わすことができることが素晴らしい…。

ほんと、偶然だけど、来週はそんなトーヨーのキッチンを
採用した住宅の取材に伺う予定!


※このようなメーカーやオーダーキッチン深堀りシリーズは
他のブランドやメーカーでもやってみたいと思います。
ずっとやってみたかったけど、キッカケがなかった!

by kitchen-kokoro | 2010-11-29 21:41 | キッチン | Comments(1)

キッチンジャ―ナリスト、エディター&ライターとして編集や取材執筆にたずさわる、本間美紀のブログです。キッチン、暮らし、インテリア、住まい、食、デザインをつなぎます。
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