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お花の宅配 その2

お花の宅配 その2_a0116902_18345495.jpg
このブログでお花の宅配について掲載したら、
反響が多くてビックリ。

私自身もなぜこれを始めたかというと、
ポストにチラシが入っていたから、
ただそれだけの理由。

なので最初はちょっと大丈夫かな、と思ったことも事実。
実は私も周りから、この花の宅配について
いろいろ聞かれるので、
思い切ってメール取材してみました。

実は以前、
「花に強くなる」というムックをつくったことがあり、
東京・大阪のお花屋さんを50件くらい取材しました(若かった…)。
お花屋さんにはなんだか思い入れがあります。

以下は、代表の方から届いたお返事(掲載は了解済みです)。
なんというか、現場の熱い空気が伝わってきます…!

【ピュアフラワーが始まったいきさつ】

28歳で脱サラをし、紆余曲折を経て、ふと花屋をしようと思いました。
次の日にとある花屋さんの門を叩いた。
丁稚奉公のようなかたちで、働きはじめた。
私の仕事はほとんど配達ばかり。
たまに、店頭に立って、お花を売ろうとすると、
まだ、お花のことはさっぱり分からず、とまどいながら、
自分の感性でお花を売っていた。
やっぱり好きなお花を売ると嬉しいし、
仕入れたばかりの花は、いきいきとしていいものだ。
気分よくお客さんと笑顔で別れる。

そのあとに社長から一言・・・。
「ちゃんと古い花から売らなアカンやろ。
 新しい花ばっかり売ってどうすんねん!」
まぁ、私の日常にはよくある出来事。
“楽しく花を売りたいな。”と、そんなことを思っていました。
やっぱり、お花は新鮮で旬の花が一番いいなぁと思いました。

次に別の花屋に勤めました。また、同じようなことが続きます。
新しいお花を売ると怒られます。
社長はこう言います。
「古い花から売らなアカンやろ。」
と、言いつつ、古い花を捨てます。
花も可哀そう。
私も可哀そう。
お客さんも可哀そう。

そこの花屋も半年ほどでやめました。
その頃、花屋友達(男3人 女3人)でよくお酒を飲んでいたものです。
いろんな話しをしていると「俺たちってピュアやなぁ」
と、言っていたのです。
それが、ピュアフラワーの名前の由来です。

新鮮な花を、お安く売るにはどうすればいいか。
考えだしたのが、会員様のためだけに、花を仕入れて、花を販売すれば
いいのではないかと思いました。
つまり、花の宅配の仕事です。

【なぜ宅配だったのですか】

捨てる花がありませんので、お花を安く販売することができます。
お花は当店に任せていただけるので、その時の旬なお花を
お届けすることができます。

花屋さんは50円で仕入れたものを、150円で売ります。
なぜかというと、50円分は捨てる金額の値段です。
儲けは50円くらいです。

ピュアフラワーは、50円で仕入れたものを100円で売ります。
儲けは50円くらいです。
安い理由のもうひとつは、旬の花を販売するということです。
サンマと同じで、旬の時期が、一番安くて、おいしい。
ということです。

新鮮なお花を、より安く、より多く、お客様にお届けすることが
できるのです。
お花の宅配 その2_a0116902_14202545.jpg
ここがお花の市場だそうです。思ったよりモダンな感じ?!

【初回はバラ10本なのはなぜ?】

チラシに最初のお届けがバラ10本と書いているのは、
お客さんは、お花の値段がよく分からないので、
1番分かりやすいバラにしました。


と代表の方のメールはここまで。

宅配制というゆるい会員制を取るだけで
入会金もいらず、申し込みも簡単。
すぐ始められてすぐやめられる。
お花は一切、お任せ。
ただし鮮度は保証付き。

ただそれだけのシンプルな商売だからいいのかもしれない。
「マーケティング」とか「顧客のニーズ」とか
「付加価値」「高機能サービス」とか、
そんな言葉に惑わされてシステムを複雑化していったら、
ここの良さは失われてしまうかもしれない。
いつまでも、この素朴なスタイルで続きますように…。

ちなみにお花はエリアによっても変わるみたい。
私にスイートピーが届いた日、
渋谷方面の子はチューリップが届いたようです。
時々、報告しあうと面白そうですね。

以前、びっくりした別のお花屋さん(というのか…)は
こちら

ピュアフラワー
by kitchen-kokoro | 2010-01-30 15:16 | お花、グリーン | Comments(0)

キッチンジャ―ナリスト、エディター&ライターとして編集や取材執筆にたずさわる、本間美紀のブログです。キッチン、暮らし、インテリア、住まい、食、デザインをつなぎます。
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