ワインとは…
ワインとは人生そのものなんだよ…。
そんな言葉を聞いたら
誰だって、「けっ!何気取ってんだよ」と
心のどこかで思うだろう。

ところが、その同じ言葉を
この方から聞いたわけです。
まさにフランス人、という感じのムッシューです。
ひょんなご縁から
パリ・オペラ座近くの
ワインバーLe Grand Fils& Fillesの
オーナーと1時間ほど飲む機会があったのですが、
たぶんワイン界ではすっごい人なんだろうという
このムッシューに
「おすすめのワインは何ですか?」と月並みな
質問をする私たち。
彼は物憂げに頭を振ります。
一体どういうときに誰とどういう感じで飲みたいのか、
わからないとおすすめできない。
その人のことがわからないとわからない。
ワインという人生とその人の人生が
重ね合うのだから…と。

それでも選んでいただいた
赤ワインの一本を開けて
一緒に飲みました。
このワインはどんな香りですか、と超チンプ!な質問を
続けると…とそのこころは
ほらワインの専門用語で樽のような、とかチェリーのような
とかバニラとかグレープフルーツとかミネラル感とか
そんな専門的な説明を期待していたのです。
よくワインの瓶の裏に書いてあるような、ね。
まず感じること。
逆にこの香りからあなたは何をイメージする?
と聞かれてしまいました。
高い鼻をグラスにぐいっと差し込むように
深く入れて、
静かに香りを感じているムッシュー。

自分はまるで
L型とかI型とか塗装だメラミンだとか
キッチンカタログで見た
専門用語を
わけもわからずしゃべって
キッチンを探している人みたい。
何を選ぶのでも
基本は自分の中にある…ということを
改めて思わされました。
欧州の人たちは自分が何がほしいか、したいか
はっきりわかっている人が多いような気がします。
その分、気持ちも主張も強いけれど。
だから選ぶ、決めるということが日常で
そのためにあらゆるものの選択肢が深く、
売る人もモノを進めるのではなく、
相手の人となりを感じながらすすめていく
商習慣が強い。
そんな感じがしました。
まあ少し前の日本もそんな感じだったのかも知れません。
キッチンやインテリアに関しても
同じようなことがいえます。
特にオーダーや輸入キッチンなどでは
キッチンというものがが欲しいというよりも
自分がどういう暮らしをしたいのか
イメージを伝える方が
的確に反映させてもらえることがあります。
それはまったくキッチンと関係のない言葉でも、
いいのです。むしろその方がいいかも。
白いL型キッチンがほしい…なんていっても
よいキッチンを提案しているところほど、
ピンと来ないのです。
なぜ白がほしいのか。
好きな旅先とか、音楽とか…
そこから始まって、
どうしてキッチンをわざわざ頼みたいと思うのか。
その人自身のことを説明してもらわないと、
わからない、いいプランができない…と内心思っている
ちょっとひねくれたキッチン屋さん(笑)は
多分アタリです。
そんな言葉を聞いたら
誰だって、「けっ!何気取ってんだよ」と
心のどこかで思うだろう。

ところが、その同じ言葉を
この方から聞いたわけです。
まさにフランス人、という感じのムッシューです。
ひょんなご縁から
パリ・オペラ座近くの
ワインバーLe Grand Fils& Fillesの
オーナーと1時間ほど飲む機会があったのですが、
たぶんワイン界ではすっごい人なんだろうという
このムッシューに
「おすすめのワインは何ですか?」と月並みな
質問をする私たち。
彼は物憂げに頭を振ります。
一体どういうときに誰とどういう感じで飲みたいのか、
わからないとおすすめできない。
その人のことがわからないとわからない。
ワインという人生とその人の人生が
重ね合うのだから…と。

赤ワインの一本を開けて
一緒に飲みました。
このワインはどんな香りですか、と超チンプ!な質問を
続けると…とそのこころは
ほらワインの専門用語で樽のような、とかチェリーのような
とかバニラとかグレープフルーツとかミネラル感とか
そんな専門的な説明を期待していたのです。
よくワインの瓶の裏に書いてあるような、ね。
まず感じること。
逆にこの香りからあなたは何をイメージする?
と聞かれてしまいました。
高い鼻をグラスにぐいっと差し込むように
深く入れて、
静かに香りを感じているムッシュー。

L型とかI型とか塗装だメラミンだとか
キッチンカタログで見た
専門用語を
わけもわからずしゃべって
キッチンを探している人みたい。
何を選ぶのでも
基本は自分の中にある…ということを
改めて思わされました。
欧州の人たちは自分が何がほしいか、したいか
はっきりわかっている人が多いような気がします。
その分、気持ちも主張も強いけれど。
だから選ぶ、決めるということが日常で
そのためにあらゆるものの選択肢が深く、
売る人もモノを進めるのではなく、
相手の人となりを感じながらすすめていく
商習慣が強い。
そんな感じがしました。
まあ少し前の日本もそんな感じだったのかも知れません。
キッチンやインテリアに関しても
同じようなことがいえます。
特にオーダーや輸入キッチンなどでは
キッチンというものがが欲しいというよりも
自分がどういう暮らしをしたいのか
イメージを伝える方が
的確に反映させてもらえることがあります。
それはまったくキッチンと関係のない言葉でも、
いいのです。むしろその方がいいかも。
白いL型キッチンがほしい…なんていっても
よいキッチンを提案しているところほど、
ピンと来ないのです。
なぜ白がほしいのか。
好きな旅先とか、音楽とか…
そこから始まって、
どうしてキッチンをわざわざ頼みたいと思うのか。
その人自身のことを説明してもらわないと、
わからない、いいプランができない…と内心思っている
ちょっとひねくれたキッチン屋さん(笑)は
多分アタリです。
by kitchen-kokoro
| 2013-09-19 17:31
| 海外出張
|
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キッチンジャ―ナリスト、エディター&ライターとして編集や取材執筆にたずさわる、本間美紀のブログです。キッチン、暮らし、インテリア、住まい、食、デザインをつなぎます。
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