エキサイトイズム

岩手県の避難所で、建築家や家具デザイナーに出会う

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GW前半、
早稲田大学時代にお世話になった縁で、
岩手県田野畑村の避難所で写真洗いのボランティアをしていた。

同じ場所で、偶然にも早大建築学科の教授と学生が、
段ボールで間仕切りや家具をつくるボランティアをしているという。
狭い避難所、お互いにあいさつが始まった。
その教授こと建築家の古谷誠章先生はスタジオNASCAを主宰し
避難所となっている建築を設計した方。

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「あ〜っ!」
そこにいたのはNUNOの取材でお世話になった安東陽子さん。
アクシス地下の有名テキスタイルブランド「NUNO」で、
長く建築用のテキスタイルを担当していたのが彼女だ。
たとえば青木淳さんのルイ・ヴィトンの建築の布も彼女が担当したもの。
東京から700キロ離れた場所での
ほんとうに偶然の再会。

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どうしてここに?
古谷先生と、
家具デザイナーの藤江和子さんがつくっている
段ボールの小部屋のカーテンや仮設の間仕切りにつかう
布を持って作業にきたのだそう。
実は避難所は同じ地区の住民同士なので、すぐに仲良くなり、
間仕切りはあまり必要なくなってしまったが、
もろもろの家具やゆるい仕切りが必要なのだという。

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そのうち、こちらの写真洗いの様子をみた3人、
洗った写真を貼って展示するボードや
アルバムを立てる家具をその場でつくってくれた。
これなら探す人も見やすい。即興の妙。
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これはもとは試作中の簡易ベッド。裏返してアルバム用の棚に!

また段ボールのあまり材でつくった簡易ちゃぶ台が大人気!
「うちにも一台つくって」とあちこち声がかかって、
古谷先生ご用聞きに大忙し。
「ええと、そちらさんは円卓1つですね?」。


ところで写真洗いの仕事、
これ、ふつうの人が洗うと「紙から泥を落とす作業」になってしまいがち。
某フィルム会社の写真洗いマニュアルが貼られていたが、現場ではうまくいかない。
写真は水につけるやいなや、色が黄いろく流れていく。
写真の画像が失われては意味がない。
この部分は洗わないで状態を残し、ここは洗って保管しやすくする、
その辺の「残し具合」のセンスが、難しいところ。
写真の意味をよく知っているエディターやライター、
カメラマン向けのボランティアワークと思いました。

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しかし強かったのが昭和初期のモノクロ写真。
潮や泥にまみれても、
固く絞った雑巾で拭けば、ほぼ元通り。
ここでもローテク強し、と思わざるを得ない…。
by kitchen-kokoro | 2011-05-08 14:10 | デザイン | Comments(0)

キッチンジャ―ナリスト、エディター&ライターとして編集や取材執筆にたずさわる、本間美紀のブログです。キッチン、暮らし、インテリア、住まい、食、デザインをつなぎます。
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