ブログをおろそかにしてた・・・

犬飼です。グッドウェザーなGWでボケボケしてます。
バンド活動というものを20年ぶりにし始めたおかげで、
久しぶりに「音」というものを真正面から見つめる機会がきています。
ビデオゲームってのは音も重要な要素なので、20年間まったく無視していたワケではないのですが
ほとんどプロの中村隆之さんに、頼り切ってゲームソフトの制作をしてきました。
それがなんの因果か中村さんと一緒にバンドをすることになって、自分なりに必死に20年間のボケっぷりを取り戻そうとしているのです。(努力と才能の差を埋められるわけないのですが・・)
バンドでの僕の道具は「レコードプレイヤー」と「DJミキサー」です。
その道具もまた20年ろくにメンテナンスもせず、針も10年ほど変えていないままでした。
道具なんだからちゃんとしようと思い、針を2個と、TECHNICS純正のものより指で持つ部分の長いORTOFONのカートリッジを購入してきて交換。
写真で数ミリ長いのかわかってもらえるでしょう。
ほんの数ミリですがここが長いと現場で針を落としにくくなるのです。

さて、レコードプレイヤーを楽器にするとき、音色の鍵を握るのはレコードです。
たいていの場合が誰かがコンテンツとして世に送り出したレコードを使います。
自分の好きな音を出すためにいろんなレコードに針を落として、コスってみるのです。
そして出てきた音でバンドのメンバーや観客とあれこれ遊ぶのです。
誰かがコンテンツとしてまとめたものを、もう一度パーツにして遊んでいるのです。
コンテンツとしてまとまった誰かの意見も、
ひとたび鳴ってしまえば、再び音の抽象性の海の中に混ざり込んでいきます。
音は、人間が認識する前からそこに鳴っているものです。
つまり意識してしか出てこない言葉より、さらに抽象度の高いものです。
そういえばTJ(テキストジョッキー)を名乗る上野俊哉さんと東浩紀さんが
Twitterとブログでゲットーラッパーのごとき対決をしていたのを思い出しました。
でもラップのように、うまいことグルーブが生まれてないようでした。
Twitterみたいな文字言葉も、うまく抽象性の海に戻せたらグルーブ感が生まれてくるのでしょうね。
もしかするとアスキーアート?ギャルのメール?
情報にグルーブ感を持たせることがイケてるコンテンツを作るということなのかもしれません。
デジタルにせよアナログにせよ、グルーブあったらええねん。
ゆらゆら揺れてしなやかなのが動的平衡な感じで気持ちいいのです。
by kazutoshi_iida | 2010-05-03 05:25 | 犬飼博士・記 | Comments(0)