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そんなに月日が経ったとはまるで思えませんが、時は人の感覚とはまったく関係なく過ぎていきます…… 最近、相続の手続きで役所に行き、母の戸籍謄本をとる機会がありました。 母の最初の戸籍には、〇〇家三女として赤坂区で誕生したと記されています。赤坂区とは、現在の港区青山付近。 母の父親(私の祖父)は、その青山で牛乳の販売やカフェ経営など、商売を幅広く手掛けていたそうです。 いまでは若い人に人気の青山も、当時はまだ田舎で馬が走っていたのよ、と母から聞いた記憶がありますが、よく調べてみると…… 当時の赤坂には陸軍大学校があり、風をきって馬を走らせていたのは、実は制服に身を包んだ陸軍の将校さんたちでした。 このあたりは空襲で多くの書類が消失してしまったので、果たして戸籍が残っているかどうか、と担当の方に言われましたが、無事残っておりました。 母が青南小学校の出身であることは聞いたことがあります。母より少し年下の仲代達也さんもこの小学校の出身だそう。 母の口から仲代さんについて聞いたことはありませんが、同じ屋根の下で勉強したこともあったのでしょうね、きっと。 母はその後、中高一貫の女学校、そして短大へと進みました。しかし戦時中は英語の学習が禁じられていたので、母はそのせいで英語がやりたくてもできなくなってしまったのよ、と言っていたことがあります。 母が西洋文化を好み、私の英語学習を支援した背景にはそのような事情があったのでしょうね…… そういったことをしっかり本人に確認する前に母は逝ってしまいました。まことに残念です。 読者のみなさんには、二度にわたり、母の話を聞いていただき、ありがとうございました。 母は私と妹の書くブログをいつも楽しみに読んでいたので、せめて最後に……と思って書きました。 冒頭の写真は、3年前母に頼まれて新調したソファ。前のものが古くなってしまったので、座り心地のよい布製のものをと頼まれ、都内某店(写真)で購入しました。母の家には、まだそのまま、誰にも座られることなく残されています…… 明日から師走に入りますね。母のことを思い出さない日はありませんが、よい年を迎えられるよう少しずつ心の準備したいと思います。 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中。 電子版もあります。Kindle, honto, Apple Books, koboなどで購入することができます。 その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部突破。 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-11-30 19:54
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![]() 長い間、ブログをご無沙汰しました。 最愛の母が、10月末にこの世を去りました。 その死は、私にとってまったくの想定外というか…… 「ママ、ありがとう!」と伝えるチャンスを与えられることもなく、 突然の別れはやってきました。 かつてStudent Timesさんの取材(確か「私の英語道」??という連載でした)で、母のことを話したことがあります。 私の記憶が正しければ、母は映画「風と共に去りぬ」を7度も観たこと。 当時は高価だった西洋人形をプレゼントしてくれたこと。 そのお人形さんの名前は、母の好きだった『ケティ物語』のケティだったこと。 私のピアノの伴奏で、妹と3人で賛美歌をよく歌ったこと。 留学先の私に、手作りの洋服やホストファミリーへのプレゼントをよく送ってくれたこと。 そういったことすべてが、後の私に大きな影響を与えたこと、今の仕事につながっていること。 ごく最近の取材でも、そのことをお話しました。(当取材については後日お話します) 母はたったひとりで、私たちが住んでいたボストンにもやってきました。 下の写真は、彼女が2週間を過ごしたボストンの我が家とその周辺。 なお、冒頭の写真も母が愛したボストンの街(ちなみに写真に写っているのは母ではなく、当時の母の年齢をとっくに越えた私……)。 高校で留学したときから未だに英語や翻訳関連の仕事に携わっていること、母はきっと喜んでいることでしょう。 今は悲しさでいっぱいですが、これからも母の情熱を受け継ぎ、言語や文化の情報発信を続けて、世の中のお役に立ちたいと思います。 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中。 電子版もあります。Kindle, honto, Apple Books, koboなどで購入することができます。 その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部突破。 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-11-15 17:09
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先日、いつもお世話になっている整体院に行くと、「2か月間、お出でになっていませんねー」とのこと。 そういえば、疲れている感もなく、あれよあれよと月日が過ぎていました…… 台風19号のインパクトはすごかったですね。自然災害の恐ろしさにみなが戦慄した1週間でした。被災者の方々、今も復興に尽力されている方々へ、心よりお見舞い申し上げます。 そして、そのさなかに行われたラグビー・ワールドカップの日本・スコットランド戦、南アフリカとの準々決勝、ほんとうに感動的でしたね。 ひさびさにI got excited and shouted out loud. (興奮して大声を出してしまった)。そのせいでMy shoulders are so stiff. (肩がすごく凝っている)のかなあ……(笑) さて冒頭の写真は、最近発売になったばかりの『パリー東京 今日、今を生きる美しい人』(島田順子 集英社インターナショナル)。 SNSであまりに宣伝が入って来るので(笑)つい注文してしまいましたが、とてもよい本でした。 ちなみに帯にある「なんとゴージャスで、なんとさりげないのだろう。」は、この本のテーマであり、島田さん自身を表しています。 下のページも素敵でしょ?80歳間近でこんなにお洒落で生き生きとした表情…… 今でもパリと東京をたびたび往復する、並々ならぬ体力、高い創造力と芸術性、世間体を気にしないで自由に流れるままに生きる性格。 どれをとっても凡人とは大きくかけ離れていますが…… こんな暮らしや生き方っていいなあ、素敵だなあ……と素直に憧れますが、本の大きなテーマにもなっている、彼女の「人を幸せにする」「人を喜ばせる」天性の能力に、もっとも感銘を受けました。 疲れたスタッフさんたちへの心を込めた手料理、友人への気の利いたプレゼント(しかも必ず手書きのメッセージを添えて)の数々。 「人を喜ばせる精神」が実は島田さんをここまで育て上げ、今、改めて彼女が脚光を浴びる理由になっていると思います。 不穏な世界情勢、災害続きでみなが不安になっているときこそ、人の心を閏わすもの、それは人への愛なのでしょうね。 もうすぐハロウィンですね。誰かを喜ばす、何か楽しいことでも考えようかなー!! ![]() 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中。 電子版も出ました!Kindle, honto, Apple Books, koboなどで購入することができます。 その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部突破。 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-10-21 13:46
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![]() 先日ついに、クエンエィン・タンティーノ監督による話題の新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を観てまいりました。 この映画の感想を書くのはなかなか難しいのですが、とりあえず、主人公リック(レオナルド・ディカプリオ)とクリフ(ブラッド・ピット)の関係性に焦点を当ててみましょう。 落ち目の西部劇スター、リック・ダルトン。60年代の終わり頃、ハリウッドは西部劇から新ジャンルへ移行しつつありました。 仕事は来ないし、台詞もかんでしまう。タバコと酒で気を紛らわす日々。I'm a has-been.(俺は終わった人間だ)とクリフに嘆きます。(has-beenとは「終わった人、過去の人間」という意味) 相棒のクリフはプロのスタントマン(英語ではstuntman/ stunt doubleなど)でリックの運転手も担う、日常的世話役。 キンケード(テレビキャスター)にクリフの役割について聞かれたリックは、馬に乗る場面の例を挙げ、 So Cliff here is meant to help carry the load.(ここにいるクリフは、その負担を担う役目なんだ)と答える。(carry the load=責任や荷を担う、ここではリックの代わりに馬に乗ることを指す) それが君の仕事か?とキンケードに尋ねられると、 What, carrying his load? Yeah, that's about right. (リックの荷を背負うって?まあ、ほぼそんなところかな)と答えるクリフ。 ハリウッドの豪邸で己の情けなさを嘆くリックと、日の目を見ずも黙々とリックを支え、倹しく愛犬と暮らすクリフ。 そこから生まれる不思議な男の友情は、間違いなく、この映画の重要なポイントになっています。 さて、本映画のもうひとつの見どころは、チャールズ・マンソン率いるカルト集団と、無念にも妊娠8か月で彼らの餌食になって惨殺された女優シャロン・テートの、実際に起きた事件。 マーゴット・ロビー演じるシャロンは、事件にいたる過程で、映画のところどころに登場します。その無邪気な表情と行動のひとつひとつがあの事件の残酷さを浮き彫りにしているあたりは、さすがのタランティーノだなと感心しました。 総括しますと、発想は面白いけれど少々過激かなと思われるラストシーン以外は(個人的には好みませんが……)、歴史の中にフィクションを、タランティーならではの激しく意外性のある手法で織り込んだ秀作になっていると思います。 ただしお若いみなさんは、映画を観る前に、当時の社会状況(人権運動の高まりからベトナム戦争へ、ヒッピーやドラックなどを生み出した、当時の退廃的なカルチャーなど)をしっかり勉強してから観に行ってくださいね。 そうでないと、この映画のよさは半分も伝わらないので! 冒頭の写真、LAユニバーサルスタジオツアーにて。目の前の女性の髪型があまりに面白くて、つい撮ってしまった!(笑) 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中。 電子版も出ました!Kindle, honto, Apple Books, koboなどで購入することができます。 その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部突破。 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-10-05 14:09
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中。 電子版も出ました!Kindle, honto, Apple Books, koboなどで購入することができるそうです。 その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部突破。 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-09-23 17:12
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![]() 前回の続き。さんざん娘たちに反対されたサンタモニカでしたが、翌日(こともあろうに日曜日に!)行ってきました。 まずは、Water Grillというレストランでロブスターをいただき、 そのあとは、憧れの埠頭に。だけど、あれちょっと違う?桟橋から眺めた海岸の風景。芋を洗うような海水浴客の姿。 そして、多くの人々のお目当ては入場無料の遊園地。 夏のバカンス時期だし、日曜日だから?? 以前訪れた(たぶん6月?)桟橋は閑散としていて、近所の金持ち地区に住む、ラルフローレンのシャツに短パンみたいな素敵なおじさまが、大型のワンコを連れて優雅に散歩している雰囲気だったけどなあ…… 拙著『英語だって日本語みたいに楽しくしゃべりたい リアルライフ英会話 for Women』(大和書房)では、 妹のRenaが姉のMinaに、クリスマス休暇にサンタモニカに行く(そこでHenrikの両親に会うことになっている)と告げると、 Wow, Santa Monica is the best place in the States. It's like heaven. I hope you have fun!(わあ、いいな。サンタモニカってアメリカで一番いいところじゃない。天国みたいな場所だよ。楽しんで来てね)(本書p200) とMinaが言う場面があるんですが……(これじゃあ、heavenとは言いがたいですね。でもクリスマスならこんなに人はいないですよね、きっと!) と思いながら、ごったがえしている桟橋を更に進むと、あらなんか見慣れた人が。 すごい人だかり。そこでマイケルを熱唱していたのは、この人だった。 まあ、似ているような似ていないような……。ですが、歌のレベルは本格的ですっかり聞きほれてしまいました。マイケル命のRちゃん一家も感動。 数曲歌い終わったあとは、自分の名前を告げ、興味のある方はご連絡を!と名刺まで用意している。NYもそうだけど、こういったストリート・パフォーマーのような人が多いし、一般的にレベルが高いのがアメリカ。 最後は、サンタモニカプレイスというショッピングモールで買い物して、この日はおしまい。 さんざんこき下ろしてしまいましたが、夏真っ盛りの日曜日にサンタモニカに行くのは避けたほうがよい、ということかもしれないですね。 今日のLAは37度だったそうですが、湿気が少なく夜は涼しいので、過ごしやすいもようです。 次回は、食べ物の話でもしましょうかね。では! 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中。 電子版も出ました!Kindle, honto, Apple Books, koboなどで購入することができるそうです。 その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部突破。 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-09-15 12:32
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![]() 台風が来そうで来ないけど、来たら大きいらしい……窓の外には不気味な雲が漂っています。 LA編3回目。今日はLAにある2つのビーチのお話。 実は今回、娘とN君にはどうしてもまたサンタモニカに行きたいと話していました。前回(10年以上前)ピア(埠頭)入り口のThe Lobsterで食事をし、夕陽に包まれた桟橋を歩いたときの、あの何とも言えないノスタルジックな雰囲気が忘れられない。 ぜひもう一度味わってみたいと思っていたのですが、娘たちは否定的。ベニスやセレブが愛するマリブのほうがよいと。 ふむ、若い人たちはサンタモニカの70年代ぽい感じが好きじゃないのかな、と思ったのですが、まずはベニスビーチへ。 観光ガイドにも載っている、有名なアボット・キニ―通りです。街のあちこちで面白いもの(ジープに乗る大型犬も含め)を発見。 オーガニック、ナチュラル系の店が多く、人影もまばら。店員さんもやさしくナチュラル。庭先に商品を並べて、時の流れに身を任せ……という感じかなあ。 街のあちらこちらに斬新な壁アートが。 下の写真なんて、計算ずくのアートのよう。 とまあ、街全体が現代美術館のようで、想像以上に楽しめたわけです。 最後は、Rちゃんママが友人に勧められたという、Intelligentsiaという不思議な名前のカフェでお茶し、今日の日程はお終い。 今のところ、ベニスビーチの圧倒的なお洒落さに軍配が上がっていますが、翌日サンタモニカに行って、とんでもない事実を発見…… その話は後日に! 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中! その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-09-08 15:08
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![]() 先週の続きです。ロデオドライブ周辺を楽しんだあと、ハリウッドスターたちの手形や足形が残されているチャイニーズシアターへ。 所狭しと並んでいるサインの中でふと目に留まったのが、クリント・イーストウッド。実は飛行機のなかで、彼が主演監督を務めた「運び屋」を観たばかりでした。 2018年公開のこの映画(原題:The Mule)、イーストウッド演じる主人公がひょんなことから麻薬シンジケートに協力することから話は始まる。 90歳という高齢のおかげで誰もが犯人と思わない。その強み(?)を利用して捜査網を潜り抜け、大量のコカインをアメリカ全土に運んでしまったという、びっくりするようなお話です(実話に基づいているそうです)。 かつては「夕陽のガンマン」や「ダーティ・ハリー」などで男女を問わずファンを虜にしたイーストウッドも、現在89歳。 過去に妻や家族を顧みなかったことへの贖罪として麻薬取引に加担するという筋書きが、人生の終盤に差し掛かった主人公の老い、憂いやはかなさに満ちた姿とマッチしており、、、なおさら感動を呼びました。(この映画、ほんとうにお勧めです!) サインの上にあるYou made my day!は、「ダーティ・ハリー」で犯人に銃口を向けながら放つ有名な台詞、Go ahead. Make my day!(やれるもんならやってみな。俺にとっていい日になるぜ!)から来ている(とネットに書かれていますが、たぶんほんとうでしょう)。 イーストウッドはイケメン俳優として一世を風靡していた頃より、年を重ね、社会性のある独立作品で監督や主演を担うようになってからのほうが、ずっと魅力的。 アラン・ドロン、ロバート・レッドフォードなど、往年の美形スターが次々と年老いていくのは幾分辛いものがあるけれど、イーストウッドは中身で勝負している、「老い」も自分の魅力のひとつに取り込んでいるところが素晴らしい…… そんな彼のサインにここで出会えたこと、まさにYou made my day!(良い日にしてくれた!)です。 さて、話を現代に戻しましょう。実は今回の旅、Rちゃんの家族も一緒でした。(Rちゃんは、拙著『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社)に出てくる「ハッパのRちゃん」です) この一家が目指すサイン、手形足形といえば、彼らが大好きなマイケル・ジャクソン、それからスターウォーズ。憧れのマイケルのサインの前で考え深くたたずむ(?)Rちゃん(現在5歳)。 『英語を話せる人……たった1つの違い』が書かれたあと、Rちゃん家族にはMちゃんという女の子が生まれました。下は、よく男の子に間違えられる(?)Mちゃん。ムム?誰のサインの上に乗っているのかな? 最後は、一家でスターウォーズのサインの上に乗り、全員ご満悦。(誰か別の人の足も入っている?私ではありません!観光客が次々に足を出すので、足つきでない写真をとるのは至難の業なんです。笑) そういえば、ハリソン・フォードのサインに乗らなかったかですって? Rちゃんママはもちろん乗りましたよ。まあ、本人のお顔が写ってしまうので今日は公開なし。(実物に会って通訳もしたことのある私は、もちろんRちゃん一家にとって英雄です!) 次回は、ビーチのお話か、LA市民の好きなオーガニック食品のお話か、流行りの英語のお話か、またはウニちゃんのお話か、楽しみにしていてくださいね! 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中! その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-08-31 11:00
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![]() つい先日、LAから戻りました。8日間の短い旅でしたが、最後に訪れたのは10年以上前。そのわりには、街全体があまり変化していない印象を受けました。 これから何回かに分けてレポートします。 まずは到着翌日、ロデオドライブへ。 LAの中でも一番リッチな気分を味わえるのがここら辺ですから、ちょっとぶらつくことに。まあ、気分だけですけどね(笑)。 下の写真は映画「プリティ・ウーマン」の舞台となったビバリー・ウィルシャー・ホテル(略称)。 といっても、ひょっとして若い方はご存じないかもしれない?リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ主演の名作ですが…… このホテルの最上階、プレジデンシャルスイートが映画の舞台になりました。最近はすっかり白髪が似合うリチャード・ギア、当時はセクシーでダンディな男の代名詞でした。 そして上流階級とは無縁のコールガールを見事に演じたジュリア・ロバーツ、彼女の最盛期の作品です。 観ていない方は、ぜひDVDでご覧くださいね。 しかし、「のんびりでおっとり」というのには逆の面もあります。それについては後日のお楽しみに。 ちなみに、このあとストリートに面したこのイタリアンでお食事。テラス席から街ゆく人々を眺めていると、ハイエンドというよりは普通の人が多い。 全体に観光客が増えたし、私が前回訪れたとき(おそらく2006~07年頃?)より街全体が庶民的になった印象です。 この後、少しだけショッピング。そして夜は、有名人のサインと手形が多数みられるハリウッドを訪ねるのですが、それは次回のお楽しみということで! 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中! その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-08-26 12:59
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![]() (今日は冒頭から珍しく本人登場!)先週末の猛暑の夜、場所は権八西麻布です。 N君(娘のダーリン)の妹Lちゃんが再びデンマークより来日し、今回は従妹のSちゃんをともなってやってきました。 Lちゃんは二度目ですが、Sちゃんは今回が初めての来日。ということで、外国人に大人気で、若者受けしそうな当店を選んでみましたが、 当然、中は外国人観光客でいっぱい(以前よりだいぶ増えた印象)、爆音で鳴り響く洋楽、なにか事故でもあったのか?とギョッとするほど大きな店員さんの掛け声(ちなみに店員さんはほとんどが日本語と英語を話せる外国人です)。 一瞬チョイスを間違ったかなと思ったけれど、予想通り、20代前半の彼女たちは大満足。次々と小出しで登場する居酒屋料理にも舌鼓を打っておりました。 その後ふたりとは会っていないのですが、北欧乙女たちは、この炎天下に仙台、秋田まで足をのばし(地元の人々の優しさに触れ……)、再び東京に戻ってきました。 念願のジブリ美術館を訪れ、片っ端からB級グルメを試し、ガチャガチャ(?)を楽しみ、クールジャパンを満喫しています。今週からは関西方面に向かうらしい。元気ですねー という私も、久々にLAに行って参ります。LAは何度か行っていますが、今回は娘とN君が頑張って手に入れたマイホームを拝見するのが主たる目的。 実はウニちゃんとも初対面なんです。ドキドキするなあ……(現在、LAへ車で移動中のウニちゃん、我々ともうすぐ会うので緊張気味??) LAは湿度が低く、日中も30度まで上がるかどうかなので、きっと過ごしやすいことでしょう。(一時的ではありますが、猛暑の東京を脱出できるのが嬉しい…… ![]() 最近のLAの様子、写真をたくさん撮ってきますね。みなさまどうぞお楽しみに! 近況報告 『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)が好評発売中! その他の既刊 ●『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア) ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ●『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)現在22万部 〇こちらでは本ブログとは異なる内容で記事を発信しています。→TAS & コンサルティング ○2016年の「プレジデントウーマン10月号」に掲載された、私のインタビュー記事。
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by kerigarbo
| 2019-08-11 10:45
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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