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差別のない社会を夢見る少女の物語―「ヘアスプレー」
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ヘアスプレー」-この映画、まず題が変わっています。でも、映画を観て納得。
60年代初頭、男の子はリーゼント、女の子はスズメ蜂の巣のような立体ヘアが流行っていたけれど、それを固めるために使うヘアスプレーのことでした。

おチビでおデブのトレイシー(ニッキー・ブロンスキー)は、歌とダンスが大好きで、未来のスターを夢見ている高校生。彼女をこよなく愛するとぼけた父親ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)は彼女の一番の味方です。(ウォーケン、いい味だしています)

This is America, babe, you gotta think big to be big.
「ここはアメリカだ。有名になるには夢を大きく持たなきゃ!」と応援してくれる。

ニッキーや母親のエドナがbig(とても太った人に使う表現。だから背が高いだけの人に使うと嫌な顔されることも)なことにもかけた台詞。(think bigというのは皆さん、大事ですよ。think smallでは夢はかなわない)

この映画は、いろいろな偏見や差別をテーマにしています。bigであることをコンプレックスに感じ家に閉じこもる母親エドナ(ジョン・トラボルタ)。娘の活躍に励まされ、だんだん「bigで何が悪い!」と自信を持っていくんですね(特殊メークのトラボルタの変身ぶりはすごいが、歌とダンスもさすがです!)

もうひとつの差別は、まだ60年代前半のアメリカでは普通だった人種の壁。でも世の中は、そのような差別がおかしいのではと感じ始めたころなんですね。親たちが顔をしかめる中、トレイシーや親友のペニーは常識をどんどん破っていく。

黒人だけのパーティに顔を出した二人。ペニーがシーウィードの母親へ向かってする挨拶が面白い。

I’m very pleased and insecure to be here.
(ここに来れて嬉しいけど、ちょっぴり不安です)

それに答えるシーウィードの母親。

Now, honey, we got more reason to be scared on your street.
(お嬢ちゃん、我々が白人地域に行くほうがよっぽど怖いのよ!)

当時、白人が黒人の住む地域に遊びに行くなんて、考えられなかったんですね。その逆も。

でも、まあ、状況は2007年の今もそんなには変わっていないなあと思います。
人種や肌の色への偏見や差別は、自分と違うものへの恐れというか、いつまでもなくならない。

黒髪で髭をはやしたアメリカ人がアラブ人に間違えられて空港で余計な検査を受けさせられた話はよく聞くし、バージニア州の銃乱射事件以後、日本の男子学生がアメリカでなかなかホームスティ先が見つからないらしいですが、とても悲しいですね・・・

いずれにしても、人種問題にも立ち入ったこの作品、音楽も踊りもストーリーもぜんぶ楽しめますので、ぜひご覧ください!

写真は、品川の駅中に最近できたアイスクリーム屋さん。いつも長い行列ができていて、まだ食べたことないんですよ。そういえば、主役のニッキーは、この役を射止めるまで、ロングアイランドのこのアイスクリームチェーンで売り子さんだったんですって。映画を観たら、ますます、ここのアイスクリームが食べたくなりました!
by kerigarbo | 2007-10-24 15:50 | Comments(4)
Commented by きゃん at 2007-11-09 17:46 x
Keri先生、「ヘアースプレー」は楽しいミュージカルでした。新人のニッキー・ブロンスキーは歌も踊りも上手でしたね。トラボルタの踊りをもう少し期待していましたが・・・。
Commented by kerigarbo at 2007-11-09 18:09
はい、楽しい映画でしたね!!トラボルタの踊り?うーん、彼もちょっと年なのでしょうかね・・・
Commented by cassiopeam101 at 2007-11-22 00:21
トラボルタはまた芸域を広げたと思います。時代としてはケネディ大統領の前後、プレスリーの出て来る辺り、と思います。こうした重苦しい時代を明るく解説するのもアメリカ風なのかな?と感じました。
Commented by kerigarbo at 2007-11-23 10:35
はい、たいへん明るいアメリカならではの映画です。

トラボルタも、今後どんどんいろんな役に挑戦していくのでしょうね。

今朝テレビに、「ウエストサイドストーリー」のジョージ・チャキリスが出ていました。なんと73才ですって!

トラボルタ、(キャラは違うが)頑張れ!!
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