|
![]() 日曜日にLAより帰国しました。今日は朝から空が真っ暗…本格的な梅雨入り? あちらでも天気の悪い日が続いていましたが、後半はご覧のように真っ青なLAの空が!!写真はThe Groveというショッピングモールの片隅。写真が暗くてわかりづらいですが、中央に娘たちが大好きなWilliam Sonomaの看板が見えます。 帰りの飛行機の中で、映画を2本観ました(片道11時間程度なので、食事をして、2本映画を観て、少し仮眠すると、ちょうど良い具合に羽田に着きます)。 一つ目は「落下の解剖学」(原題は「Anatomy of a Fall」)。直訳にも見えますが、ある意味で日英ともにテーマと直結する見事なタイトル。カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールほか、米国ゴールデン・グローブ賞でも数々の賞を射止めた作品。 ベストセラー作家サンドラ(サンドラ・ヒュラー)の夫が、別荘の3階から転落して死亡する、という何とも暗い話で始まるのですが、ひと言で説明すると、夫殺しの嫌疑をかけられた妻と、彼女を支える友人ヴァンサン(スワン・アルロー)がどうやって事件を解決していくかというお話。 でもただのミステリー映画ではないんです。裁判にかけられたサンドラ。数々の証拠から浮かび上がってくる夫との歪な夫婦事情、事故で失明した息子への愛情、そういったものが巧みなストーリー展開と役者の掘り下げた演技で、徐々に表面に浮かび上がって来る… まさにヨーロッパ映画という趣なのですが、台詞が英語、フランス語で話されるのも魅力的。ドイツ人のサンドラは、フランス語で話すことを強制される裁判で時折、「英語で話してもよいですか?」と裁判官に懇願する。 裁判など公式の場では、母国語でないと考えがまとまらず、まともな答弁ができないのは当然のこと(ちょうど朝ドラの「虎に翼」を楽しんでいる最中なので、検察官、弁護士とのやり取りが面白く感じられました)。 でも私が一番感心したのはここ。仕事面で上昇気流の妻と、同じ目標を持ちながらその真逆を行く夫との関係の描き方。夫の心がなぜ屈折していくのか、それは息子の事故への逃れられない責任感か、または抑えられない妻への嫉妬か… 監督・脚本が女性(ジュスティーヌ・トリエ)であることも大変興味深いです。最近は女性監督の映画が面白い気がする。テーマの捉え方、繊細に奥深く、役者の感情や真のテーマをじわじわと描き出す手法など、女性ならではの視線?と感じてしまうのは私だけかしら… 母親の息子への温かい眼差しも含め、エンドロールに流れるクラシックの名曲が胸に染み入るように切なかった(ずっと、長く聴いていました) 一方、二本目は「バービー」。オールピンクのバックに、夢のようなバービーの世界を完璧に描き出して注目を集めた作品。バービーで育った世代(ひょっとして私?)には何だか懐かしいし、主演のバービー(マーゴット・ロビー)、ケン(ライアン・ゴズリング)もめちゃくちゃ役にハマっている? こちらも女性監督(グレタ・ガーウィグ)だし、同じくジェンダーを扱っている点では評価できるのだけれど、なぜかもう少しというところで最後まで視聴できなかったのは、2本目で疲れていたからかな?笑。 ということで、2本のうち私の好みは言わずともわかると思いますが、今回は台詞の紹介なしでごめんなさい。「オッペンハイマー」も含め、今後書きたいことが山積みなのですが、、、今頃になって時差ボケが辛くなってきたのでご容赦を! 最後に私の新作のご紹介。いよいよ25日よりアマゾンよりご購入できます。
by kerigarbo
| 2024-06-21 10:29
|
Comments(0)
|
![]()
以前の記事
2026年 04月 2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 09月 2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 more... カテゴリ
最新のコメント
最新のトラックバック
関連リンク
【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 語学・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。通訳翻訳、大学講師の経験を生かした書籍を数多く出版。ロングセラーに『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)、『英日日英 プロが教える基礎からの翻訳スキル』(共著、三修社)。最新書に『決定版 英語スピーキング100本ノック』(コスモピア) お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ファン申請 |
||