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2024年初映画:「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

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みなさま、こんにちは。私にとって本年の初映画は、ウディ・アレン監督の「サン・セバスチャンへ、ようこそ」。

米国アカデミー賞発表前、続々とハリウッドの大作が紹介される中、少し迷いもありましたが、大好きな彼の作品は外せません。

本作には監督がこよなく愛する、古き良きヨーロッパ映画9作の名場面が登場します。それらの場面を過去の記憶と咄嗟に関連づけられる方はかなりの映画通!!(私は「勝手にしやがれ」と「男と女」しか、すぐにわかりませんでした…笑)

でもわかる範囲で、気に入った表現などをご紹介できればと思います。以下、映画記事のあらすじ風に述べますと―

NYの大学で映画について教えていたモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、映画のプレス担当の妻とともにスペインのサン・セバスチャン映画祭を訪れていた。

でも実は、妻の浮気心への疑い、衰え行く自身の健康、これまでの人生への問い…そのようなことに彼の心はかき乱されていたのだ。

妻のスー(ジーナ・ガーション)について、モートは、"She had a little crush on this movie director." (妻はある映画監督にのぼせていたんだ)と回想する。その映画監督とは、若くてハンサムな新進気鋭のフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)だった(この辺はいつものstereotypicalな描き方笑)。

その事実はモートを、"I couldn't shake the suspicion (that) my marriage has been fraying."(結婚生活がほころび出している、という疑惑を拭えなかったんだ)という気持ちにさせていた。

で、スーとフィリップがどうなるかは、ネタバレになるので秘密。だが同時に、モート自身もはるか年下の地元の女医ジョー・ロハス(エレナ・アナヤ)に恋をしてしまうのである。

心臓が痛い、耳鳴りがする、あらゆる理由をつけてジョーのもとに通うモートが何とも可愛らしい(アレンは後に、この役は自分がやってもよかったと述べているらしいけど、ショーンのほうが絶対よいと思います、個人的に…)。

彼女に"You wouldn't die for love?"(あなたにとって、愛(誰か)のために死ぬことはあり得ないの?)と訊かれ、大人の余裕とユーモアで答えるモート。

"I'd frankly prefer not to die for anything. And that includes sickness, old age or choking on a bagel."(僕はどんな理由でも死にたくない。病気や老化、ベーグルを喉に詰まらせて死ぬのさえ…)

でも、いつか近いうちに訪れるであろう自身の死、インテリぶって生きてきたこれまでの人生への後悔など、モートの不安はつきないのだった。本作最後のほうに、名画の1つ「第七の封印」のDeath(死神)が出て来るのだが―

互いにチェスを指しながら(これは「第七の封印」へのオマージュの場面)、Deathがちょっぴり哲学者めいた口調でこう述べる。

"Life is meaningless, but that doesn't mean it has to be empty. There is a difference."(人生は「無意味」だ。でもそれは「空虚/空っぽであること」とイコールではない。そこには違いがある)とDeath.

モートはその言葉通り、実りのある残りの人生を歩むことができるのか?(その辺りは最後まで不明。個人的には老いたモートの今後がちょっぴり心配ですが…)

映像の美しさと台詞の巧妙さが際立つウディ・アレンの作品ですが、名画へのオマージュや、他にもたくさんある含みのある台詞などをご紹介しきれず、すみません。映画がDVDになったら、もう一度じっくり味わってみたいと思います。

それと冒頭の写真は、映画を観る前に六本木のイタリアンレストランLa Brianzaでいただいた、魚介と野菜の前菜。

みなさまも、よい週末を!



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by kerigarbo | 2024-01-27 12:47 | Comments(0)
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