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「ドア・イン・ザ・フロア」-えっ、床にドアなんてあり? 不可思議なタイトルのこの映画、久々に胸にジーンと染み入る感動を覚えました。 映画の原作、アーヴィングの「未亡人の一年」は読んだことはありませんが、寂寥感の漂う美しいロングアイランドを舞台に、悲しい過去を持ち、非日常的な夫婦生活を送るテッド(ジェフ・ブリッジス)とマリアン(キム・ベイシンガー)、夏の間だけ同居することになるエディが不可思議な関係を築いていきます。 それにしても、マリアン演じるキム・ベイシンガー、アメリカで最も美しく年をとることに成功した女優だと言われるだけあって、悲しみを帯びた表情の奥にある抑えた色気には、エディでなくても誰でも夢中になるでしょう。 愛する家族を失う悲しみがいかほどのものであるのか、図り知ることはできないけれど、マリアンの気持ちにすっかり同化してしまい、台詞のことはすっかり忘れてしまいました(皆さん、ごめんなさい!) ただし、主人公にすっかり気持ちが共感したならば、I identified myself with the heroine of the movie.と言えばいいのです。覚えておくといいですよ。 それから、テッドが作家志望のエディに、大事なのはspecific detailsだと言いますが(私も英文のエッセイを書く学生にはそう言います)、この映画の作りにもそれは感じました。ちょっと誉め過ぎかもしれませんが、誰の心にも潜む「ドア・イン・ザ・フロア」とはいったい何なのか、どうぞ映画を観てお考えください。 (写真は、以前タイに日本語教師として滞在した松田典子さんが送ってくださったものです)
by kerigarbo
| 2005-10-22 19:47
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Comments(4)
先生、こんにちわ^^
私も、この映画観たくなりました! また、いい映画有ったら、紹介して下さい^^
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kerigarbo at 2005-10-24 20:32
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chatelaine
at 2005-10-27 15:41
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kerigarbo at 2005-10-28 06:47
chatelaineさんの感想も拝見しました。本当にいい作品だと思います。
ラストは色々な意味に取れますね。主人公の心の中を表しているのか・・・。物事がクリアでないとすっきりしないアメリカ人には受けたのでししょうか、あのラスト??
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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