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今日はバレンタイン・デーですね。 私は昨日のうちに、父、息子と娘(とその伴侶たち)、友人へチョコを送りました。夫へのチョコ?それは彼が帰るまで、ひっそりとタンスの中に隠れています。 さて、今月夫の誕生日に「J・エドガー」を見ました。米国8人の大統領のもと、FBI長官としてその名をとどろかせ、大統領ほか要人の機密ファイルを隠し持っていたために、誰もが恐れた男。 そのJ・エドガー・フーバーを、レオナルド・ディカプリオが見事に演じました。特殊メイクが特殊に見えないほど、リアルで迫力ある演技。見ているうちに、若いほうが本当のレオ様か、年をとっているほうが本当のレオ様か、わからなくなるくらい・・・でした。 イーストウッド監督は、この映画で、冷徹非情なFBI長官のエドガーと、マザコンで同性愛者、しかも吃音の悩みもかかえていたエドガーの両面を描きました。常に米国映画やドラマでは悪者に描かれているFBI長官の人間的な素顔を描きたかったのでしょう。 ジュディ・デンチ演じるエドガーの母親の迫力もすごい。母って、これほど息子の人生を決定づける存在なのかと、思わず身震いしてしまいました。同性愛者の息子に向かって、こう言います。 I would rather have a dead son than a daffodil for a son. 「女々しい息子を持つくらいなら、いっそいないほうがましよ」といった感じでしょうか。 daffodilはスイセンの花。たまに女性の名前として用いられることもあるようです。 それにしても、エドガーも、ナオミ・ワッツ演じる秘書ヘレンも特殊メイクが実に馴染んでいるのに、エドガーの愛人クライド・トルソンを演じるアーミー・ハーマーは、本人があまりにも若いため(25才)、まったく馴染んでいない。 というか、あまりにも滑稽なので、年をとったほうの役は別の俳優を使ったほうがよかったのでは?と思いました。(いっそのこと、イーストウッド監督がやったらよかったのに、というと怒られちゃうかな?) 人間30代後半から幅広く色々な役を演じられるということですね。年をとってよいことがあまり見つけられない今日この頃でしたが、この日は思わず納得! 雨でしぐれたバレンタイン・デー。仕事でずっとパソコンに向かっていた一日でした。 写真は、パリの花屋さん。外国では、女性から男性へというよりは、お互いにプレゼントを交換することが多いようです。チョコでなくて、お花もいいですね! Enjoy your Valentine's Day! (注:2010年10月よりコメントは承認制にしています) 関連サイト: ジャパンタイムズブッククラブ 「働く女性の英語術」特集ページ
by kerigarbo
| 2012-02-14 17:49
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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