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恵比寿ガーデンシネマが来年1月28日で閉館するそうです。ウディ・アレン映画やミニシアター系の良質な映画を数多く上映していたので、そのニュースにはがっかり。 恵比寿ガーデンプレイスの一番奥にあるシアターは、利便性がいまいちでした。でも、確実に興行収入をかせげる大作ばかりを上映するシネコンタイプの映画館が増える一方、小さいけれども独自のポリシーを持った映画館がなくなるのはさびしい・・・ と言いながら、ここのところ忙しさにかまけて当映画館に足を運んでいなかったので、さっそく昨日行ってきました。「クリスマス・ストーリー」と「人生万歳!」の間で悩みましたが、まあ時期も時期だし、前者を選ぶことに― 正直な感想としては、ひとりひとりの人物や人間関係などの細部を掘り下げすぎたせいか、ミニシアター系としては上演時間がやや長く、観終わったあとに疲労感が残りました。予想外のストーリー展開は面白いといえば面白いのだけれども、もっと普通でよかったのかもしれない・・・ 映画には、確たる芯みたいなもの、つまり強いメッセージ性が必要だけれども、その描き方は平凡だと視聴者を惹きつけることができず、あまり極端だと視聴者を遠ざける。難しいですね、ほんとに。 という部分はあるものの、名優たちの見事な演技と、家族愛をテーマにした本作は、クリスマスをもうすぐ迎えるこの時期にはぴったりかと思います。 フランスの一般家庭で繰り広げられるクリスマスの数日間―気どりのない日常性をリアルに見せつける映像はとても素敵。国や言葉は違っても、人はなぜ家族を求めるのか、家族は何のためにあるのか、を訴えかける映画でした。 街の小さな映画館を守るためには、映画好きの人たちがひんぱんに足を運ぶことでしょう。次回はぜひ「人生万歳!」を観てみたいと思います。 写真は、コペンハーゲンのクリスマスツリー。(今年はせめて、食卓の壁にリースでも飾ろうかな・・・) (*2010年10月よりコメントは承認制にしています。ご了承ください) 関連サイト: ジャパンタイムズブッククラブ 「働く女性の英語術」特集ページ
by kerigarbo
| 2010-12-12 09:13
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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