現在、東京渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで
開催されているミレイ展。
ここにはジョン・エヴァレット・ミレイの代表作、
約80点が紹介されている。
久しぶりに美術展に行ったのだが、
酷く感動しました。
画家を前にこんなことを言うのは変かもしれませんが、
とにかく絵が上手い!!
と言うか、観察力が優れているのでしょうか?
彼の絵を身近で観て初めて、
画家も感受性が豊かでないといけない
ということを理解しました。
特に私が感動したのは1852-53年の
『1746年の放免令』と言う作品。
子供を抱えた奥さんが夫と再会を果たしたシーン。
腕を負傷した夫は嫁にもたれ掛かり安堵の様子。
しかし、喜びでいっぱいのはずの女性の顔には笑顔はない。
疲れきり、目の光さえ消えかけているかのよう、、、
だが、子供を抱えた左手では
しっかりと夫の手を握りしめている。
本当は叫びたい程嬉しいのだろうと思った。
当時の女性の強さをたった一枚の絵で
表現してしまう彼は本当に凄いと驚きました。
他にも、火事から3人の子供を救い
母親に渡そうとする消防士の絵では
その表情や体の動き一つ一つから
母親の子供たちに対する深い愛情と
母親を心から信頼している子供たちの姿が
いたく感じられました。
まるで今にも動き出しそうな絵。
その絵からは音も匂いも感じました。
その魅力に引き込まれ、あっという間に過ぎて行く時間。
夢の中だったのか現実だったのか未だにわかりません。
皆様も良かったら行ってみて下さい♪