特別レポーターとは?
XC60に乗って実現したいことを投稿したユーザーの中から、2名をXC60特別レポーターとして認定し、事務局から定期的に出されるミッションに対して、ブログでレポートを書いていただきます。
XC60に乗って実現したいことを投稿したユーザーの中から、2名をXC60特別レポーターとして認定し、事務局から定期的に出されるミッションに対して、ブログでレポートを書いていただきます。
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「道具」とのつきあい方
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なんとお別れメッセージを最終レポートとは別に書かなくていけないことが判明。しっかり前回のレポートでハンカチ濡らしてお別れしてしまった。
かっこ悪いが戻ってきました。ただいまです。
さて、何を書こうか。
「道具」というタイトルを意図もなく先に決めてしまったので、そこに触れながら書くことにする。
僕の道具好きはレポートの内容で「もういいから」ってほどご理解頂いたかと思う。いつでも身の回りの道具や、街で目につく道具には、それがハイテクなコンピューターであろうと、工事現場のアナログな木槌であろうと、小さなネジ一本にいたるまで興味津々になる道具フェチである。
手に入れたいと感じたり、扱ってみたいと感じる道具には必ずその存在に魂と拘りを見いだせるものがある。
例えそれが、「一生涯、使わない」とか「どう考えても売れないだろ」というものでも、その道具を作った人、作ろうと思ったこと、周囲の反対を押し切ってでも作り上げたことへ、例えようのない敬意を感じてしまう。
そんな「自分は、これしかないと思ったんです」というプロダクツスピリッツに、僕はただワクワクする。
今回のモニターに応募してみたのも、XC60という「道具」になにかしらのスピリッツを感じたから。
その「興味の正体は何か」という探究は、手にれたときに結論が出るのではなく、手に入れてから始まる。だから僕は隅から隅まで調べつくす。そして持ち前のクラフト精神が加速して、更には品物の分解まで始まってしまう。
どう作ったか、どう出来ているのか、それを知らないのは損だと思ってしまうのだ。
それでよく、奥様のミシンを分解して元通りにできなくなったり、バイクでの旅先でバイクを分解して元通りにならなくなって電車で帰ったことなど数知れない。これはもう治らない病気です。病名が無いので治療できない。
さすがにXC60は分解しなかったが、これがもしエンジンルームに旧車のように手が入るスペースなどあろうものなら、ボルボさんへの車両返却は、XC60がバラバラの部品になって宅急便100箱とかで「戻せませんでした」というお手紙を添えて返却していたことだろう。
そんな僕でも、XC60はお世辞抜きで分解せずに満足できた。
道具を「扱う」ことへの満足感がある。最新テクノロジーを駆使した機械であるにも関わらず、乗り手に伝わるフィールはエンジンが載っかったTHE クルマである。だからと言って、乗り手を選ぶクルマということではない。
どれだけ中身が進化しても、自動なにがしが備わっていても、最終的には乗り手が乗り方を選べる、そういうクルマ。どう使うか、どう転がすか、それを好きに楽しめる。
昨今の産物には、それこそ使い手がそこに自分らしさを求めても結局手を出せないモノで溢れている。ボタン一つでフィニッシュするものばかり。それはモノに限らず、あらゆるものがそうなってきている。
僕の仕事である映画も例外ではない。1+1はなんですか?2ですか?3でもいいんじゃない? ではなく1+1=2ですと答えを出した映画ばかりが世間に溢れている。観客も1+1=2と言われて、安心する。それは本来持つ創造力を失い、探求心を失い、「なぜ?」「どうして?」「僕はこう思う」「私はこう感じる」という個性を急降下で失っていく。
プロダクツの進化とともに、それを扱う人は、どんどん退化していく。
火を扱えたから今日まで生き延びた人間が、今や火を扱えなくなってきているのだ。(これは大げさか)
テクノロジーと人間の共存というのは、時代を重ねる毎に課題が増えていく。
それでも、それを作る側が、プロダクツにあえて残すべき「隙間」への拘りが、テクノロジーとのバランスを保ち、ユーザーが人間らしく過ごせる充実した時間を生みだすのではないかと思う。XC60には、そんな可能性を感じます。ハイテクノロジーの善し悪しがどうのこうのではなく、道具としてのフィールに。
クルマは、いくら進化しようと電化製品ではない。やっぱりクルマであってほしいのです。
僕はこのXC60に装備されているあらゆるハイテク機能を全部無くしても、乗りたいクルマであることに変わりはない。そんなクルマでした。
このまま購入してしまいたいとさえ思ったが、奥様の電卓の方が僕の物欲より遙かにハイテクなので騙せなかったけど。
それではみなさんMerry Christmas and have a good happy new year!!
たまにしか更新していませんが、よかったらこちらのブログも見てください。
「コトバと写真」(http://mkotoba.exblog.jp/)
石田基紀 レポートおわり
※XC60特別レポーター石田基紀BLOGは、2009年12月7日(月)以降こちらのURLでご覧ください。
http://ishidamotoki.exblog.jp/
かっこ悪いが戻ってきました。ただいまです。
さて、何を書こうか。
「道具」というタイトルを意図もなく先に決めてしまったので、そこに触れながら書くことにする。
僕の道具好きはレポートの内容で「もういいから」ってほどご理解頂いたかと思う。いつでも身の回りの道具や、街で目につく道具には、それがハイテクなコンピューターであろうと、工事現場のアナログな木槌であろうと、小さなネジ一本にいたるまで興味津々になる道具フェチである。
手に入れたいと感じたり、扱ってみたいと感じる道具には必ずその存在に魂と拘りを見いだせるものがある。
例えそれが、「一生涯、使わない」とか「どう考えても売れないだろ」というものでも、その道具を作った人、作ろうと思ったこと、周囲の反対を押し切ってでも作り上げたことへ、例えようのない敬意を感じてしまう。
そんな「自分は、これしかないと思ったんです」というプロダクツスピリッツに、僕はただワクワクする。
今回のモニターに応募してみたのも、XC60という「道具」になにかしらのスピリッツを感じたから。
その「興味の正体は何か」という探究は、手にれたときに結論が出るのではなく、手に入れてから始まる。だから僕は隅から隅まで調べつくす。そして持ち前のクラフト精神が加速して、更には品物の分解まで始まってしまう。
どう作ったか、どう出来ているのか、それを知らないのは損だと思ってしまうのだ。
それでよく、奥様のミシンを分解して元通りにできなくなったり、バイクでの旅先でバイクを分解して元通りにならなくなって電車で帰ったことなど数知れない。これはもう治らない病気です。病名が無いので治療できない。
さすがにXC60は分解しなかったが、これがもしエンジンルームに旧車のように手が入るスペースなどあろうものなら、ボルボさんへの車両返却は、XC60がバラバラの部品になって宅急便100箱とかで「戻せませんでした」というお手紙を添えて返却していたことだろう。
そんな僕でも、XC60はお世辞抜きで分解せずに満足できた。
道具を「扱う」ことへの満足感がある。最新テクノロジーを駆使した機械であるにも関わらず、乗り手に伝わるフィールはエンジンが載っかったTHE クルマである。だからと言って、乗り手を選ぶクルマということではない。
どれだけ中身が進化しても、自動なにがしが備わっていても、最終的には乗り手が乗り方を選べる、そういうクルマ。どう使うか、どう転がすか、それを好きに楽しめる。
昨今の産物には、それこそ使い手がそこに自分らしさを求めても結局手を出せないモノで溢れている。ボタン一つでフィニッシュするものばかり。それはモノに限らず、あらゆるものがそうなってきている。
僕の仕事である映画も例外ではない。1+1はなんですか?2ですか?3でもいいんじゃない? ではなく1+1=2ですと答えを出した映画ばかりが世間に溢れている。観客も1+1=2と言われて、安心する。それは本来持つ創造力を失い、探求心を失い、「なぜ?」「どうして?」「僕はこう思う」「私はこう感じる」という個性を急降下で失っていく。
プロダクツの進化とともに、それを扱う人は、どんどん退化していく。
火を扱えたから今日まで生き延びた人間が、今や火を扱えなくなってきているのだ。(これは大げさか)
テクノロジーと人間の共存というのは、時代を重ねる毎に課題が増えていく。
それでも、それを作る側が、プロダクツにあえて残すべき「隙間」への拘りが、テクノロジーとのバランスを保ち、ユーザーが人間らしく過ごせる充実した時間を生みだすのではないかと思う。XC60には、そんな可能性を感じます。ハイテクノロジーの善し悪しがどうのこうのではなく、道具としてのフィールに。
クルマは、いくら進化しようと電化製品ではない。やっぱりクルマであってほしいのです。
僕はこのXC60に装備されているあらゆるハイテク機能を全部無くしても、乗りたいクルマであることに変わりはない。そんなクルマでした。
このまま購入してしまいたいとさえ思ったが、奥様の電卓の方が僕の物欲より遙かにハイテクなので騙せなかったけど。
それではみなさんMerry Christmas and have a good happy new year!!
たまにしか更新していませんが、よかったらこちらのブログも見てください。
「コトバと写真」(http://mkotoba.exblog.jp/)
石田基紀 レポートおわり
※XC60特別レポーター石田基紀BLOGは、2009年12月7日(月)以降こちらのURLでご覧ください。
http://ishidamotoki.exblog.jp/
by specialreporter
| 2009-12-03 18:51
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石田基紀
職業 :映画プロデューサー
趣味 :フライフィッシング・キャンプ・写真・アート・プロダクトデザイン鑑賞・ドライブ・クルマいじり・バイクいじり。なんでも自分で造ること?
36歳にして4人の子持ちです。映画のプロデュースを生業としています。平日は基本的に仕事ですが、長期の映画撮影などのない場合、週末は家族と過ごしています。それでも子供4 人を引き連れてはできない”釣り”という趣味もあり、平日にこっそりと川へ出かけたり、どこかへ写真を撮りに行ったりすることを企んでいます。
職業 :映画プロデューサー
趣味 :フライフィッシング・キャンプ・写真・アート・プロダクトデザイン鑑賞・ドライブ・クルマいじり・バイクいじり。なんでも自分で造ること?
36歳にして4人の子持ちです。映画のプロデュースを生業としています。平日は基本的に仕事ですが、長期の映画撮影などのない場合、週末は家族と過ごしています。それでも子供4 人を引き連れてはできない”釣り”という趣味もあり、平日にこっそりと川へ出かけたり、どこかへ写真を撮りに行ったりすることを企んでいます。
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