キャラソンについて書こう…と思ったけど、そんなに私歌ってないのよね。
ユニットと自分の番組の主題歌のおかげで、井ノ上奈々歌唱曲はそこそこ数あるけれど。
なので、まずはキャラソンへの思いを書いてみます。
もともと歌が得意ではない私も、キャラソンにはとても憧れを抱いていました。
初めて聴いたキャラソンは何だったか…セーラームーン?幽遊白書?
TSUTAYAで借りた記憶があります。
多分、そのあたりです。
その、なんというか、キャラクターが歌っているのではなく、声優さんがそのキャラクターの声を使って歌っていると認識したのが。
ずいぶん早いですね。
まぁでもしかたない。
だって、セーラームーンの単行本に声優さんの事とか書いてあるんだもん。
武内直子先生が、声優さんたちとパジャマパーティーをしたとか。
今でこそ、声優の露出も増え、至るところで姿を見ることができ、裏方っぽくなくなってますが。
昔はやっぱり未知の世界だったと思うんですよ。
好きな人だけが知ってる秘密の世界。
ただ、そこに惹かれてしまった私は、やはりこっち側だったのかもしれません。
さて、キャラソンの話ですが。
初めて買ったCDがセーラームーンの劇場版主題歌だった私。
つまり、初めて買ったCD=キャラソンだったんですよね。
だからでしょうか、キャラソンを聴くということに抵抗もなく、むしろ好きというか、大好きというか。
声優を目指しているときも、「歌が下手な私は声優になれないかもしれない」と思ったりもしました。
声優に一番大事なのは歌唱力ではないんですけどね。
でも、それを考えてしまうくらい、その頃は「声の演技と歌はセット」という印象が強かったんです。
林原めぐみさん、椎名へきるさん、國府田マリコさんなど、CDを出す声優さんもたくさんいらっしゃいましたし。
一般公募で受けた声優オーディションも、歌唱審査がありましたし。
中学では合唱部、高校でも有志合唱に参加をし、専門学校でもボーカルの授業があるなど、結構な割合で歌に触れてきたはずなんですけど、歌が上手くなるように意識してこなかったのかも…と思います。
だから、デビューしてクローバーをやることになった時は「マジか…!」と思いました(笑)
でも、4人だし。
ソロの部分は少ないし。
大丈夫、1人じゃないなら大丈夫。
頑張れる!
……と思っていたんですけど。
やってきました、初キャラソン収録。
それは、メモオフ5の麻尋でした。
いただいた曲は優しいバラード。
亡くなった雄介くんと、今そばにいる春人くん。
二人への気持ちを大事に歌わなきゃ、麻尋の声で歌わなきゃ、初めて一人で歌うんだから頑張らなきゃ…と気負った結果。
初キャラソンレコーディングは散々な結果になりました。
これがゲームで流れるのか…
CDになるのか…
私以外の皆さんは、キャリアもあって、演技も歌も上手で、その中で私がクオリティーを一人で下げてしまっている…
ああああこわいこわいこわい…
そんなことを考えながら日々を過ごしました。
もちろん、恋愛ゲームのキャラクターボイスも初めてだったから、それも緊張はしていたんですけど。
そして発売。
見てはいけないと思いつつ、いろんなところで感想を見て、凹み。
(あの頃、はてなダイアリーとか流行ってましたよね。皆さんの感想、すっごい見てました(笑))
自分で聴いて、また凹み。
クローバーや他の仕事で忙しくしていた時期ですけど、気分はどん底でした(._.)
でも、自分の声を聴くって勉強になりますよね。
あれだけ下手だった私が「まぁ、聴けないこともない」くらいに成長しましたもん。
声優だからって歌が下手でいいなんてことは思いません。
上手い人はたくさんいるし、今は歌えることがちゃんと武器になる時代だから。
だから、歌のお仕事は喜んでお受けします。
でも、やっぱりちょっと怖いなって気持ちもあります。
演技もそう、写真もそう、イベントもそう。
批判って怖いですよね。
少しずつ育った自信が、簡単にへし折られる。
だからと言って、批判の声に耳を塞ぐわけにもいかない。
「批判」って、言い換えれば「率直な意見」ですもんね。
そう考えたら、結構楽になれます。
常に楽なわけじゃないけど。
でも、楽になれる時もあるってこと。
それに、批判ばかりじゃない。
続けていけば、成長できる。
自分で感じる時もあれば、皆さんが認めてくれる時もある。
そんな時は、やっぱり嬉しいです。
キャラソンの仕事はそんなに多くないけれど、もっとやりたい気持ちはある。
その為には、もっとたくさんのキャラクターを演じる必要がある。
キャラソンの為にキャラを演じるわけではないけれど、キャラソンが歌える役はやっぱり嬉しい。
お話の中で描かれない、その子の内面がもっともっと掘り下げられるから。
もっといろいろ頑張りたいです。
頑張れるので、頑張る場が欲しいです。
ね。
そんなことを考えながら毎日生きている気がします。
また長くなった。
うんざりされてないかしら。
でも最後に軽い話をしようかな。
キャラソンの話。
スマイルシューターの竜胆寿々子の…というか、彼女の過去の姿「桃ヶ原ぴんく」のキャラソンを収録した時。
寿々子は何度も演じているけど、ぴんくは演じたことがなかったので、あまりキャラソン感がありませんでした。
なので、今後ぴんくを演じる機会がどこかであるとしたら…あのキャラソンが基準になって演技をしていくことになると思います。
こんなことってあるのね。
……普通はないよ!!!( ゚Д゚)
さ。
そろそろ締めましょう。
私がこんな風に話せるのも、私の歌を聴いてくれる皆さんがいるからです。
このブログがきっかけで過去のCDを買ってくれた方、本当にありがとう。
その頃の私から、今の私、成長してますか?
もっと聴きたいって思ってくれたら嬉しいです。
生の歌もよかったら聴きに来てください。
今は3か月に一度、ラジオの公録イベントをやってます。
いつも結構歌ってます。
今回は10月25日…もう5日後ですね。
よかったら遊びに来てください。
待ってます。
※書き終わってから読み直していないので繋がりが変なところがあるかもしれませんが、深夜のテンションということでお許しください。
おやすみ。