こんばんは、ソムリエです。
そろそろバレンタインですね。
恋をしている人は、ドキドキするイベントです。
片思いでも両思いでも。
たとえ作られたイベントであったとしても、このドキドキは本物なんですよ、ね。
今現在恋をしていない人でも、ひょっとしたらどこかから矢印を向けられているかもしれません。
普段は意識していないあの人から、仲良しのあの子から、ちょっと苦手だなって思っている彼や彼女から……。
今回は、そんなお話。
「片恋トライアングル」
作・天乃忍
LaLaDX (白泉社)
このお話は、
図書委員でちょっと妄想癖がある関谷かすみ
と
読書が好きでちょっと鈍い結城顕(ゆうき あき)
と
イケメンでモテモテでちょっと胃の弱い葛西遥(かさい はるか)
の、三角関係のお話。
(イラストに載っている姫宮茉莉花は2巻からの登場)
で、この3人。
とにかく鈍い。
激鈍(笑)
まず。
関谷さんは結城君が好きです。
好き好きオーラ出しまくり。
でも、結城君は気付かない。
一方、葛西君は。
親友の結城君を見つめる関谷さんの視線を、自分へのものだと勘違い。
そして、無自覚な恋が始まってしまい。
そんな中、結城君は。
大好きな葛西君が幸せになってくれれば、と思い、二人の恋(葛西→関谷)を応援中。
だんだん関谷さんとも仲良しになり、3人の関係を居心地良く思っていくのです。
ところが。
姫宮さんの出現により、いろんなことが急展開!!
鈍い3人と鋭い姫宮さん。
さぁて、どんな関係に落ち着くのやら……。
と、いうお話。
私ね、長々と片思い~両思い~別れ~元さや、みたいなお話は苦手なんですよ。
なんていうか、私、漫画にリアルはあまり求めていないんです。
もちろん、「現実にこんなこと有ったらいいなぁ」とか、「こんな素敵な人と出会いたいなぁ」とかはあるけど。
私が漫画に求めるのは、ピュア!!なのです。
もちろん、上にある設定が含まれた作品で好きなのはたくさんありますよ。
ママレード・ボーイとか。
でも、大前提が「ピュア!!」なのです。
で。
この「片恋トライアングル」はというと。
もう、申し分ないくらいのピュアさです。
「好きだ!」ってわかってからの行動や、「これからどうしたらいいの!?」みたいな葛藤。
たまらんです。
大好物です(笑)
そして、1巻に収録されている読み切りもいい!!
お嬢様と執事のお話「シークレットガーデン」。
読み終わったあとの「きゅぅ……ん」と喉の奥が熱くなる感じ。
みんなが幸せになれればいいのに。
立場って、運命って、悲しい。
そんなお話です。
深くは語れない。
読みきりだから。
この天乃さん、実は、このコミックスが初単行本です。
買うまではお名前を存じ上げませんでした。
なのに、どうして買ったかというと。
「表紙買い」
めちゃくちゃ好みの絵だったんですね~。
正直、好きな作家さんはたくさんいますが、「こーいうのが好き」っていう明確な好みが無いんですよ、私。
たとえば、「エマ」や「乙嫁語り」の森薫さんのようなしっかりした絵柄も好きだし、「はなまる幼稚園」の勇人さんのようなプリッとした絵柄も好き。
言ってみれば、雑食?
だから、天乃さんのような細い線でふわっとしてる絵柄も大好きなんですよ。
こんな絵が書けたらいいなぁ。
うん、そうだ。
天乃さんのような絵が描きたい。
そんな風に思う、絵なのです。
うお~、上手くなりたいぞー!!
と、いうことで。
「片恋トライアングル」全2巻
バレンタインを前にキュンキュンしたい方にオススメする、最強の片思い漫画です。