前回の表紙はいきなりの「マブチモーター」やった。
誰がどう見てもパっと見は模型や科学雑誌にしか見えん!!
そのインパクトとアイデアに圧倒されたが、ひとつ間違えれば勘違いされてターゲット層に見てもらえない、素通りされるような危うい可能性もはらんでいるワケで、賛美しつつもそのチャレンジ精神にド肝を抜かれた。やりたいケドやれない… そんなことをやってしまう(笑)
今回も中身が濃い。テーマに掲げた「俺たちが愛したヒール」というのがまたニクい。
表紙はブッチャーだもんね、、今度はプロレス雑誌かいな??って(^_^;)
この世には 善があれば悪もあるワケで… 光があれば影もある。
悪役がいるからこそヒーローが存在し、運動会でドベ(最下位)がいるから一等賞のヤツがスターになれるし、俺らみたいなバカのお陰で天才君が君臨できるワケですよ。
アホ的には、どちらかと言えば感情移入しやすかったのは、むしろヒール役の方だったかもしれない。
あらゆる角度、あらゆる業界??からヒールを特集してあるので、必ずやどこかツボに入ると想うけど、
よくもまぁ、毎回こんなに中身を検証したり写真を集めたり、その掘り下げ方や取材のやり方には
不思議さすら覚える。どうしてこんな取材が出来るの?どうしてインタビューがとれるの??
その根性が昭和の成長期を生きた人間の強みや粘りや実現力だったりするのだろうか・・・?
同世代、同級生やけど完全に行動力でも発想でも負けている、悔しい(>_<)
ブッチャーにKISSに悪役商会、オマケにハカイダーにショッカー。。。
どれもメッセージを込めた記事に仕上がっている、、オレも文章を書いたり表現したりするのが好きだから、余計にその取材の深さに妬ける。一冊に情報を詰め込み過ぎじゃん!と勿体無くさえ想うのは俺だけではないやろう。
仮面ライダーZOの主題歌を歌わせてもらってるくらいライダーも好きだけど、悪の組織ショッカー!
その怪人やいまいちパッとしない首領たちになりきったりソフビ人形をねだって買ってもらってた。 ライダーごっこでは率先して怪人役ね。ライダーのヤツと取っ組みあって土手とか堤防とかマジで転んで真剣な「ごっこ」遊び、妥協なし!しかしウチに帰ったら母ちゃんのパンチ(笑) 「誰が洗濯してその服の破れを縫うんじゃー!!」 ってなもんで、、ハハァ。
特に今回号で夢中になって読んだのが「ハカイダー」の記事ね!
多分、カッコいい悪役ヒーローの先駆けじゃない?
俺はキカイダーにはハマったよ、明らかにデパートのおっさんが手作りの着ぐるみでやってる似てないヒーローショーでも行ったもん。善と悪の狭間で揺れて自分の目的のみを追うブラック&イエローのハカイダーに魅せられて、スーパーのゴミ袋を黒に塗り(シンナーでヘロヘロになります…)黒いゴミ袋で衣装を作って黄色のビニールテープを貼って、透明のボールを被ったらハカイダーコスプレ完成! 完璧なスーツアクターになったつもりやった。その行動力は認められながらも家のモノを勝手に使い、ゴミを増やしたので、また母ちゃんのパーンチ(笑)!ただのヒーローものでなく、メッセージやテーマ性が盛り込まれていて勧善懲悪の話しとは一線を画していた。こういう陰を織り交ぜた道徳的テーマはこれからも子供向けの作品に生かして欲しい。
そんで、本物のジロー、伴 大介さんが大牟田のデパートに来た時にゃ~張り切って見に行ったさ。デパートで迷子?になっている伴さんにバッタリ会ってさぁ、本当の機械の人間か?って半分信じててお腹を殴ったら「イテェ」って(笑) ジローは人間やった。それからうん十年後にキカイダーイベントの司会をさせて貰った時にそんな話しをしたら伴さん覚えて下さってて感激した。テレビで観ていた田舎の小僧の夢が何十年後かに叶った瞬間。 ジローの伴さん、イチローの池田さん、、ラジオや雑誌の取材にも登場して頂いて、俺、ホントに歌手になって良かったぁーーー!!って想ったもん。イチローのヘルメット被らせてもらってトランペット吹いて。憧れたハカイダーのコスチュームも手作りのボロじゃなく、本物を着せてもらう事が出来た。
何かに夢中になる、何かを追いかける事の大切さを教えてくれる、思い出させてくれるのもこの【昭和40年男】って雑誌です。 いろんなインタビュー記事から明日を生きる元気を貰える。若い世代も再放送やネットの普及で色んな題材を知ってるだろうから、あながちタームマシーン的でもないんじゃないかな?ラジオに持ち込んでみたけどウチのアイドルたちも食いついて来るネタ満載でしたから。
オレもこの雑誌、編集者の方々に触発されて自分が子供の頃からやりたかったインスト、オカリナや童謡までやってみよう、変なこだわりを捨ててアルバム作ってみよう!と想えた。やれるウチにやっとかなきゃ!って。結果より行動と思わせてくれるのもこの雑誌の特色。そこに隠されたドラマまで切り取って踏み込んでくれるからね。俺がヒーローやヒールに憧れ、本物に会った時に涙したように自分もそんな存在のアーティストに一歩でも近付きたいと想うのでした・・・。
この国を再生しようというこの時だからこそ、高度成長期の光と影、その本質をを映し出したこの本により意味があると感じています。昭和40年男の俺、じょうせい頑張れ!
おいおい、、父ちゃん 母ちゃんを泣かせるな、これ以上(~_~;) アルバム発売間近、じっくり広めて行きますので皆さん宜しくお願いします。。。