
大牟田、不知火の海は凪いで優しい。内海、雲仙島原の向こうに沈む夕日は嫌な事も辛い事も洗い流してくれる。干拓地には長い防波堤が続く。初めて来たのは小学生の写生会の時かな…すっかり広大な景色と潮風に魅了された。ここではどんだけ歌おうが泣こうが喚こうが誰にも聞こえない。コンビナートの海も良いけど静かな防波堤もいいんだ。
以前テレビの取材でここを訪れた‥日本ロック界の開拓者、同郷のアースシェイカー・マーシー先輩とね。先輩もここが好きでよく来たらしい。この景色をバックに取材インタビューを閉めた。アースシェイカーの名曲『ガレージ』もこの辺りで生まれた曲らしい。東京を夢見て、デビューを夢見て夢中で彼女に‥一方的に想いを語った。潮風が頬を撫で夕焼けが彼女の頬を紅く染めた…。またいつか誰かと此処で暮れて行く海を見たい。もしも願いが叶うのなら通り過ぎた時間の中でずっとずっと、、恋していたい…『黄昏は悲しみ色』。 Song by infix from 1st Album