「学校が終わると街はずれのスタジオへギター抱えて滑りこんだ」…
infixの3rdシングル(あんまり知られてないよね、好きな曲なんだけど、三枚目にして既に隠れた名曲 <笑)『Keep on Rock'n Roll』の舞台、大牟田のヨシカワスタジオ(レコードショップ)に行って来た。
社長もスタジオもあの頃のままだった。結構、広くてアマチュアには贅沢なスタジオだったんだなぁ…。
僕は基本的には「infix」と、かの「VIOLET FOX」の二つしかバンドはやってない。そ、大牟田の荒木しゃんと(笑)いつかまた「VIOLET FOX」は何かの機会に演りたい!って想ってます、やっぱり大牟田で。
「infixがデビューした頃はたくさんのオーディエンスが地方からも訪ねてくれたなぁ〜」とか、「一発録りのレコーディングとか高校生の割りには頑張ってやってたじゃん」とか、もちろん僕なんかよりよほど可能性を持った優れたアーティストやボーカリストも居たなぁ…とかって話しが尽きなかった。僕はルックスもパフォーマンスも他のミュージシャンに追いつかなきゃ!って必死にやってた口じゃないかな。
でも気持ちは一気に高校生の頃に戻ったよ。遠く時間は流れ人も風景も変わり去って行ったけど、あの頃のまま変わらない…って言える場所があるのは嬉しい事です。
練習終わったら当時の新製品!だったジョージアコーヒーを飲んで夢や現実の試験の事とか、いつまでもたむろして話してたぁ…。
ヨシカワスタジオは大牟田に残った唯一無二のCD専門ショップだからね、山ほどあったレコード店もダウンロードとやらの波に飲まれて消えた。寂しく悲しい事だ。でも街のレコード屋さんが頑張ってる、最高に嬉しい。
演歌は着実に売れるみたい。店内に入ってビックリしたのが『くるナイ2』にも来てくれてRADIO-GAGAでも番組やってるクラウンの松永ひとみちゃんの新曲がバーン!!と面出しで(表に向けて盤面を出してディスプレイする事ね)置いてあって「新曲の惚逢草は売れてるよ〜」って!大牟田で身内の新譜を見付けてしかも売れてるってのは嬉しい話しだった。サイン入りポスターを送ったんだわ、infixのポスターじゃないって所がミソね(^^;)
音楽を始めてソロスカウトの声もあったけど敢えてバンドスタイルにこだわってバンドの形や自分が歌いたいサウンドを必死になって模索した僕なりの「熱中時代」。みんな就職や進学が決まる中でバンドでのデビューは認めて貰えず先も見えず苦悩した日々を思い出してまた原点回帰、いや、振り出しに戻れた気がした。
音楽を演る人口も減り若者も少子化で減った。でもそんなんじゃ文化の灯が消えちゃうじゃん?!
音楽はいつの世も、例えば戦争中だって人や時代と共にあってそれを写す鏡だったのだから…
日本の音楽、日本の音楽シーンを育てて守るのも今、僕らに課せられた大切な課題のように想います。いつでもいつまでも『Keep on Rock'n Roll』の気持ちのままで居たいな…。
またこのスタジオから第二、第三のアースシェイカーや米米クラブやinfix(笑)?が生まれて欲しいものです。