「身も蓋もない」!!
自称ミュージシャン 鼻毛の森(鼻毛の森エンターテインメントジャパン代表)こと橋詰晋也 33歳独身花嫁募集中は巷にリアルラブソングという名目の怪しげな音楽や独自の理論を公宣流布し、多くの人々の隠れた深層心理を呼び起こし、離別や恋愛に対する過剰な不安感を煽ったとして6月半ば頃から富山南警察仮設駐在所から任意で事情聴取を受けていた噂が新聞各紙の取材で明らかになった。
橋詰容疑者は、自らを「鼻毛の森」と名乗り音楽による実演行為やCDのサブリミナル効果などを巧みに利用し、決して踏み込んではならない人間の恋愛感情に踏み込み、カップル撲滅をスローガンに掲げたマニフェストや印刷物を大量に配布した疑いも持たれている。
同容疑者の行為により、伴侶や交際相手に薄々の疑念や何らかの不安を抱えていた国内の多くのカップルが自分の心を騙し偽りながら交際や結婚生活を送っていた事に気付かされ、別れを決意したり不仲になるなどの実害も発生している事から任意での事情聴取に踏み切った。
昔スマッシュヒットを出し現在は自称音楽家のN・J氏は「永遠の愛をテーマに曲を書いたり、君が答えなんだ…などと歌って来ましたが振り向けばその君すら傍らには居ない現状に気付かされ金の切れ目が縁の切れ目だったと思い知らされました。もう恐怖心で恋愛は出来ませんね」と橋詰容疑者の音楽によって仕事や私生活まで影響を受けた事を赤裸々に明かした。
また都内でネットラジオやCD制作を行う会社の社長 H・Tさんの妻も「これまでは子供の為、家族の為にと自分の心を抑えて言い訳をしながら結婚生活を続けて来ましたが、橋詰氏の講演でいかに自分を偽って我慢の暮らしを送って来たかを思い知らされ、今後主人とは離婚も視野に入れて話し合いを持ちたい」と本音を吐露した。
また近々、結婚を予定していた音楽制作会社勤務のT・Mさんは「結婚が人生最大の喜びだと想っていましたが、最近は彼との人生観や価値観の違いを感じ、本当にこの人でいいのか?と考える様になりもう少し様子を見て彼の本音を探るまで結婚を延期しました。」と心境に劇的な変化をもたらされ恋愛観までが変わりつつある事を漏らしている。
交際中の彼女に疑われ車にGPSまで取り付けられた美人アーティストの音楽事務所代表も最初は橋詰容疑者の音楽に疑問を呈していたが「我が身にこんな事が起こるモノなんですね。私の周りにも二股三股をかけている人が居ますが、人間の恋愛感情など意外に脆い物かもしれません。」と会社代表らしからぬ発言をし、ここでも橋詰容疑者の音楽や講演会による社会的影響の大きさを垣間見る事が出来る。
一方、取り調べを受けている橋詰容疑者だが懲りた様子は微塵もなく、これからも独自の理論を主張して行き全世界に自分のリアルラブソングこそが残念だが正しいラブソングである事を証明して行きたい!と更に自信をも深めている様子。
新聞各紙の取材に対しても黒ミサ的な服装に身を包みバラの花をくわえてカメラの前に現れるなどこの上なく怪しい風貌で持論を繰り返し社会に挑戦するかのごとく「立て板に水」状態でいきいきとインタビューに応じている。
それに加えて鼻毛の森Tシャツやストラップなる物を身に着けた子供たちまで現れ、社会問題にまで発展しそうな勢いであるが鼻毛の森に傾倒してゆく大人も少なく無く、今後は地方議会や教育委員会、PTAまでも二分する論争にまで拡大する恐れもない事も無いことも無い事もない様相である。
このリアルラブソングに端を発した恋愛論争はしばらく続きそうな気配を見せている。
取材:時事ぃ通信 ナガモト ジョウセン