それにしても、暑い毎日です。今日はそれでも朝は雲っていたので、少しほっとしましたが。
昨日の日曜日は、久しぶりに横浜に行きました。それは、大野和士のオペラ・レクチャーコンサートが神奈川県立音楽堂であったからです。
大野和士さんは、世界で活躍する指揮者で、日本人がとくにヨーロッパで指揮をするのは、並大抵なことではないのですが、彼の作品に対する解釈とそれをオーケストラに伝える熱意と能力は、他の追随を許さないほどとの評価があります。もちろん、彼が指揮するオペラを聴きたいのはやまやまですが、どのように彼がその曲のイメージを伝えているのか体感するのも、なかなかありえないチャンスなので、とても楽しみにしていました。
演目は、ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」より、プッチーニ「トスカ」より、バーンスタイン「ウェストサイド物語」より、ワーグナー「さまよえるオランダ人」より、プッチーニ「蝶々夫人」より、すぜて愛の二重奏部分がテーマです。
愛の二重奏は、オペラでは全体のクライマックスにあるのではなく、ほぼ前半にある。そのあと悲劇が訪れて、その愛が引裂かれたり、叶わなかったりするところが、だいたいクライマックスになっているから。
なるほど、そうですね。そんなお話からはじまった大野和士さんのレクチャーコンサートは、素人でも充分に楽しめる、本当に素晴らしいコンサートでした。