Excite イズム Excite
都市生活者のためのライフスタイルマガジン

タグ:モンブラン ( 4 ) タグの人気記事

第24回モンブラン国際文化賞授賞式:熊川哲也氏が受賞

第24回モンブラン国際文化賞授賞式:熊川哲也氏が受賞_f0039351_13181638.jpg
第24回モンブラン国際文化賞授賞式:熊川哲也氏が受賞_f0039351_13165295.jpg
第24回モンブラン国際文化賞授賞式:熊川哲也氏が受賞_f0039351_13153218.jpg

第24回モンブラン国際文化賞授賞式:熊川哲也氏が受賞_f0039351_1316742.jpg

このほど増上寺 光摂殿 (東京都港区芝公園)で、第24回モンブラン国際文化賞授賞式が行われ、熊川哲也氏に同賞が授与。デヴィ・スカルノ夫人、友人でもある東儀秀樹氏、マキシム・アラール氏(モンブランジャパンCEO)が登壇して祝辞を述べました。2009年度、同賞受賞者であるコシノジュンコ氏もお祝いに駆けつけた。ダンス:K-BALLET YOUTH

世界の「アートパトロン」を讃える伝統のアワード
アーティストや演奏家の功績・業績を称える国際的な賞は少なくありませんが、「モンブラン国際文化賞」は、彼らへの揺ぎない支援を通じて芸術の発展に寄与している個人の活動を称える世界でもユニークな賞です。
1992年にモンブラン文化財団によって創設された同賞は、毎年、芸術および文化の発展・繁栄のために無私無欲で惜しみない支援活動をしている現代のアートパトロンへ、その傑出した功績を称える証として授与されます。24回目を迎える2015年のモンブラン国際文化賞は、世界11か国11名―中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペイン、英国、米国そしてスイス―の現代のアートパトロンへ授与されます。
同賞は、創設以来これまでに、英国皇太子殿下、英国出身の指揮者であるサー・サイモン・ラトル氏、フランスのファッションデザイナーであるアニエスベー氏、イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノ氏、そして日本では、アーティストのオノ・ヨーコ氏、歌舞伎俳優の市川猿翁氏、指揮者の小澤征爾氏をはじめとする高名な方々に贈られてきました。受賞者は、芸術に対するこれまでの個人的支援活動の実績、「より広範な人々が、文化的プロジェクトの恩恵に与るべきである」というパトロンとしての意識の高さなどを基準に、選抜候補者リストの中から選ばれます。選考にあたるのは、モンブラン文化財団が世界中から召集した、芸術への影響力が大きい世界で最もクリエイティブな人物から構成される審査員団です。2015年の日本から審査員に選ばれたのは、デザイナーの佐藤可士和氏、映画監督の河瀨直美氏のおふたりです。


熊川哲也氏は、日本を代表するクラシックダンサーの一人で今もなおその地位を保ち続けていますが、日本におけるクラシックバレエの伝統向上へのほぼ20年に及ぶ献身が認められて2015年の受賞候補者に選ばれました。中でも、将来を嘱望されるダンサーのために本式の専門バレエ団や適切な専門トレーニングを提供してきた貢献振りが特筆されます。ロンドンのロイヤル・バレエ団のトップスターだった熊川氏は、1998年に同バレエ団を退団し、母国でバレエ芸術を普及・発展させたいという考えから日本に帰国しました。既存のバレエ団で彼の基準にわずかでも見合う所がどこにもないことにすぐ気付いた熊川氏は、独自の「Kバレエカンパニー」を立ち上げるという思い切った行動に打って出ました。短期的に彼が目指したのは、日本の一般大衆に最高クラスのクラシックバレエを提供することでした。凱旋帰国の英雄として迎えられた熊川氏は、主役ダンサー、教師、芸術監督としての役割を同時に担いました。新しいKバレエは世に認められて広まり、日本バレエに対する広範な関心を育んできました。さらに急を要する課題は、日本におけるダンス教育の現状でした。バレエスクールには規格はなく、またバレエ教師においても特別な資格を持たずとも誰でも教室を開けてしまえるような状態にありました。2003年、熊川氏は、自らの経験に
基づき、指導に当たる教師には資格取得を義務づけ、確固たるカリキュラムを取り入れた、Kバレエスクールの開校を実現しました。それ以降、Kバレエスクールは、今や国際的に活躍する数多くの才能に溢れたダンサーを輩出しています。現在、クラシックバレエは未だかつてないほど日本で健全な状況にあり、目が高い多くの観衆を魅了しています。今や日本人ダンサーは世界有数の最高トレーニングを受けられる恩恵に預かり、同僚たる世界中のプロダンサーたちから尊敬の念を集めています。日本は、この点に関して熊川哲也氏に感謝すべきでしょう。


・モンブランジャパン CEO マキシム・アラールのスピーチ
私たちモンブランは、100年以上にわたって、色あせない価値と洗練されたクラフツマンシップの伝統をはぐくんでまいりました。私たちのデザイン、スタイル、品質、そして職人わざに対する妥協を許さない鉄則があってこそ、世代から世代へと代々受け継がれるコレクションを綿々と作り続けることを実現しているのです。
みなさま良くご存じのモンブランのブランドシンボルマークは、卓越性のあかしです。モンブランのラグジュアリーな筆記具、腕時計、レザー製品、アクセサリー、香水、そしてサングラスにつけられたシンボルマークは、最高峰であることを示しているのです。そしてモンブランは、文化芸術の分野においても、最高峰の価値を持つものを奨励し続けることを約束しています。モンブランのルーツは筆記文化にあります。
したがって、文化芸術への貢献に対する特別な思い入れがあります。我々は、様々な国際的な文化芸術活動を通して、現代の文化的生活を支えることに寄与しています。我々モンブラン自身も、文化史にささやかな足跡を書き残しているのです。芸術家や表現者たちの功績を讃えるアワードは数多く世界に存在します。しかしモンブラン国際文化賞は大変めずらしいアワードです。芸術家たちへのスポットライトの影で、芸術家たちへの揺るぎない支援を通して文化芸術の発展に力を尽くしている人物に光を当てたアワードなのです。1992年、モンブラン文化財団によって創設され、年に一度開催されるこのアワードは、今を生きる「パトロン」たちの注目すべき成果を讃えています。地道な努力と献身的なはたらきによって、芸術家たちを成功に導く人物を讃えているのです。2015年、モンブラン国際文化賞は、中国、フランス、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペイン、英国、アメリカ、そして今年初めてスイスで開催されます。11人のアートパトロンたちが、過去の受賞者の格式高いリストに加わることになるのです。過去の受賞者には、英国皇太子殿下、イタリアの建築家であるレンツォ・ピアーノ氏、そして日本ではオノ・ヨーコさんや歌舞伎役者の市川猿翁(えんおう)、世界的指揮者の小澤征爾さんの名があります。受賞者は、各国の芸術界の影響力のある重鎮たちからなる審査員団によって選ばれます。2015年、日本からは、佐藤可士和(さとうかしわ)さん、河瀬直美(かわせなおみ)さんに審査に加わっていただきました。おふたりに感謝の意を表させていただきます。日本の受賞者である熊川哲也さんは、日本を代表するクラシックバレエダンサーであり続けていますが、日本におけるクラシックバレエの発展に15年にわたる尽力に対して、モンブラン国際文化賞が贈られます。未来を夢見るダンサーのためにプロフェッショナルなバレエ団を創立し、専門訓練の場を与えていることは特筆に値します。

第24回モンブラン国際文化賞授賞式:熊川哲也氏が受賞_f0039351_13173535.jpg

・デヴィ夫人のスピーチ
熊川さんおめでとうございます。
私は欧州に15年住んでおりましたが、そこで学んだことは、中世は王様がパトロンだったということです。パレスに置かれる貴重品、絵画、時計いろいろなものを作る職人や、お城を建てて、そこの劇場の俳優、作曲家、ダンザー、さらに絵画や彫刻を作る人を囲って、王様が彼らの衣食住を保証していました。
宗教家もそうです。大聖堂を立てる際の絵画や彫刻を作る人々が宗教家によって育てられておりました。
日本でもお城を建てる際の調度品もそうですし、お寺や神社も見れば同じことですね。今、資本主義世界では、高名を馳せるには宣伝と莫大な費用が掛かります。そんな中で、そんな努力をしている人々に、モンブランというプレステージャスなブランドの文化財団が、功績を残された人々を讃え、文化芸術の発展に寄与していることは素晴らしいことだと思います。




・熊川哲也氏の受賞のことば
1999年にKバレエカンパニーを設立し、今まで活動させていただきましたけれども、当時日本のバレエ界は、やはり習い事としてのバレエというのが浸透していた時代だったのですが、その習い事の延長線上で本当はあるべきバレエカンパニー、本当の真の意味でのバレエカンパニーというのは、ダンサーがファイナンシャル的にも苦労せずに、踊りだけ一本で生計を立てられるということが、本当のプロフェッショナルな環境の場ではないのかなと、自分の経験から思いますし、Kバレエ団を立ち上げ、年間公演を50回から60回続けてきましたけれども、その中でダンサーのプロフェッショナルな意識やプロフェッショナリズムが15年のなかでそういったものが微力ながら育ってきたのかなと今振り返ると思います。団体の活動が軌道に乗りまして、日本でお客様がたくさん増え、幸せにも続けさせてもらってますけれども、そのなかで大切なことはカンパニーを継承していく次世代のダンサーたち、その子供達への教育の場を、自分がみて良いと思うものをみなさんに提供したいと思い、10年前にKバレエスクールを立ち上げまして、着実にその成果がでているのではないかなと思います。ただ、Kバレエスクールで教えていくにあたり壁にぶち当たったのは、日本のバレエ文化というのはコンクール文化なんですね。言って見れば踊る場所がない、自分の自己表現をする場所がない、もっというならばフルセットとフルオーケストラと踊る機会があまりありません。ですから日本のバレエダンサーの子供たちは、コンクールに出ます、現在世界に比べて日本では、非常に数多くのコンクールが催されてますが、コンクールのデメリットというのは、点数稼ぎです。ひとつの失敗が、賞を取るとか取らないとか、争いごとになってしまう。それはそれで、多くのコンクールを経験することができますので、他のダンサーたちのレベルを知ることだったりとか、自分たちのスキルアップだったりとか、そういったものは大事なことではあるのですが、プロのダンサーというのは、テクニックではありません。やはりそこは心情、表現。言葉のない世界ですから、いかに自分が感情表現をできるか、点数を求めるがゆえにテクニックが優先的になり、感情がなかなかでない。しかも言葉がない世界ですから、さらに自己満足になってしまうテクニックダンサーが増えてきているという僕の見解があります。そこで、これではいけないということで、コンクールはひとつの例としてはいいけど、そればかりになってはいけないということで、そのためには、世界のバレエカンパニーに入る前に、フルオーケストラで、フルセットの満場の劇場で、踊る経験をさせることが、感情を表現させることに一番近いのかなと思います。子供たちの本番はDAY1からはじまっていて、役への理解とか、本番に向けての体の調整とか、すべてがプロのダンサーと同じ環境で学べるという状況をつくりたく、3 年前にK - B A L L E T Y O U T H を設立しました。1 回目の公演は「白鳥の湖」という、チャイコフスキーが書いていなければ、バレエ界の進展はおそくなっていただろうというバレエの代名詞である作品を、こどもたちはフルオーケストラのなかで踊る、恵まれた機会を与えることができました。子供たちが全員ダンサーとして成功するとは限りませんが、バレエに打ち込んだ経験はほかの道に進んでも活かせると信じています。



・東儀秀樹氏の祝辞
熊川君おめでとうございます。20年前にコラボレーションをしたのがきっかけで親友になりましたね。価値観とか思い入れとかに共感できる数少ない友達です。日本人が芸術分野で世界に名を馳せるには、2つの方法があります。ひとつは日本の伝統文化を背負っていくこと。これは、外国人の興味を引くしわかりやすい方法です。
もうひとつは、外国人がやってきたことを日本人がやること。そこで名を馳せようとすると、外国人以上のことをやらねばならない。大変なことです。その見本がまさにこの熊川哲也です。外国人も手の届かない、ドキドキするわくわくすることをやって、「参った!」と言わせてしまう日本人です。唯一無二の人になっていくのを観ていて、なにかすがすがしくて、日本の誇りであり、世界の財産であると思います。とはいえ、日本人のクラシックに対する
理解度はまだまだ・・だと思います。ちょっとクラシックなことをかじる程度にやっている人を崇め奉りすぎる。
技術を継承することは出来るが、「本質」を継承することはなかなかできていないのではないかと・・・。熊川君が言っていたように、テクニック技術優先、あるいはやっているだけで、賛辞や賞が集まる傾向にある。だからこそ、今、熊川君がこの賞を取ったことを皆さんに知ってもらい、「なるほど熊川は特別だ」とわかってほしい。
「いいもの」を見たとき、人間はショックを受けます。それを証明しているのが熊川君。世界の財産です。技術はもちろんですが、なにが一番いいものなのか、どのバランスが一番いいのか、熊川君は黄金律を体と直感でわかっている・・・。熊川君と僕ぐらいかなー。今後が楽しみでわくわくします。これからも友達でいてください。

なにかお返しの言葉はないの?
・熊川氏の返礼
日本文化にどっぷりの東儀さんと、西洋文化をかじっている僕ですが、古典という大きなカテゴリーの中で、相通じるものを感じています。僕は、音楽や楽器に分身としての自分を残すことが出来る東儀さんがうらやましい。
ダンサーは一瞬に生きている。ゲーテは本で生き残り、チャイコフスキーは楽譜で後世に生き残る。ダンサーは一瞬なんです。一瞬に生きています。東儀さんは、今後も分身を作ってください。

・東儀氏の返礼
僕は作曲するから自分を残せるけど、実は一瞬で消え行く音を出す演奏が一番好きです。ダンサーと同じです。だからこそ、その瞬間に100%愛おしさを感じる。そのよろこびをアーティストは優先すべき。共感できますよ。オンもオフも共感できる大事な仲間です。本当におめでとう。

(問)モンブランコンタクトセンター
0120-39-4810
www.montblanc.com
by ism-watch | 2015-08-18 13:19 | モンブラン

オーセンティックなモンブランのニューモデル

オーセンティックなモンブランのニューモデル_f0039351_2293180.jpg


写真はケース39mmモデル。2013年5月発売予定。価格29万9.250円
<ケース径26mmモデルは価格28万6.650円 発売時期同上>




モンブランウォッチコレクションの中核を成しているのは、独創性に溢れた旗艦コレクションであるニコラ・リューセック、カッティングエッジなイメージのタイムウォーカー、そして、最もオーセンティックな実用モデルであるスターの3シリーズ。

その中でも、最も早く生まれたスターコレクションは、知識層の教養と文化の代名詞として長い歴史を持つモンブランのブランドDNAを忠実に引き継ぐ使命を与えられています。控えめで飽きの来ないグッドデザインを纏い、伝統に裏打ちされたクラフツマンシップによって命を吹き込まれるこのコレクションは、世界中のビジネスマンたちのスーツの手元飾るにふさわしい品格をそなえ、彼らの活躍と成功を静かに見守っています。

2 0 13年、スターコレクションのエッセンスを凝縮させた待望の新作が登場しました。このコレクションに求められるエレメント―余計なものを削ぎ落とした潔さ、モダンさを加味したクラシックで端正なルックス、そして、ビジネスシーンやフォーマルな場に耐えうるさりげない洗練---。
こうしたすべて満たしたのがスターデイトオートマティックです。ベーシックな3針で表示される現在時刻
(時・分・秒)の他は3時位置のデイト表示のみ。立体的なギヨーシェを施した白いダイヤルと黒いローマ数字のインデックスは、ビジネスウェアに映えるブルーの針と相まって、歯切れの良いコントラストを醸し出し、身に着ける人の知性を想像させます。デイト表示のトラページ型の窓や滑らかな流線を持つラグが、コンテンポラリーなアクセントとなっています。39㎜モデルのほか、スーツの袖口に心地よく収まる36㎜モデルも登場。高い地位と重い責任を持つビジネスマンの毎日をサポートするソーシャライズウォッチの決定版です。

(問)モンブラン銀座本店
TEL 03-5568-8881
by ism-watch | 2013-04-12 22:10 | モンブラン

時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン

時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_17445882.jpg

モンブランの時計は、スイスにある2か所の工房で製造されています。
基本モデルは、ル・ロークル。伝統工芸品でありアートの域にあるコンプリケーション(複雑時計)はヴィルレで作られています。
時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_17454910.jpg

かつてのモンブランは、実用性の高いリストウォッチに的を絞って提供してきました。こうしたモンブランが、複雑時計の開発・生産をスタートしたのは、2008年のことでした。スイス時計産業の聖地であるジュウ渓谷の麓にあるヴィルレを拠点とする名門時計メーカー、ミネルヴァ社(1858年創業)を、本社、工房、技術者を始めとする人的資産のすべてを傘下に収めたことが始まりです。
時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_1746596.jpg

大自然が広がる古き良きスイスといった感のあるヴィルレの街。雪に閉ざされた今年1月、ヴィルレの工房に伺いました。約50名のスタッフのうち8割が時計師で、女性の意匠デザイナーも常駐していました。
時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_1814264.jpg

時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_1824593.jpg

雄大なアルプス山脈を見渡す大きな窓に向かい、熟練時計師たちが黙々と複雑時計を組み上げていくなか、まず最初の衝撃はムーブメントの心臓部であるヒゲゼンマイを製造していたこと。特殊な金属素材にオイルをかけながら、気の遠くなるような長時間をかけてゆっくりと伸ばし、素材のストレスを取るために、同じくらいの時間をかけて安定させます。完成した素材は、若い女性時計師の手により4等分にされていきます。彼女は息を詰めるようにしてピンセットだけで、この極小のゼンマイに巻き上げていきました。
時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_1833128.jpg

時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_1841086.jpg

時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_184387.jpg

そのヒゲゼンマイを今度は、一族歴代、この工房で働いていたという熟年女性時計師が、先代から譲られたという、製造から100年以上経つという工具を使いバランスを取っていくのです。彼女の祖母も同じ工房で使ったというその機械は、世紀をまたぎ休む間もなく働き続けてるため、全体的に底光りをしていました。

よく時計のマニュファクチュール(自社一貫生産)という言葉が一人歩きをしていますが、ヒゲゼンマイまで自社で作っている時計メーカーは、スイスはもとより全世界でも数社しかありません。
時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_1855252.jpg

ほかにも印象的だった、というか感動したのが、工房内にはミネルバ社の年表、年代を追うようにして各年代の写真が飾られており、ミネルバ時代の白衣を着た技術者もいたことです。傘下に収めたモンブランが、ミネルヴァに敬意を表していることが十二分に伝わってきたわけです。

かつてクロノグラフ(ストップウォッチ付きウォッチ)までを開発して、自社製品への搭載だけでなく、超一流の他社にも供給を行ってきた名門ミネルバの伝統は現在も継承されて、新たな革新技術とともにモンブランのコンプリケーションに生かされているのです。

この工房で生み出された、人類の英知の結晶である「ミネルヴァ・キャリバー13.21」という精緻を極めたムーブメントがあります。スワンネック緩急針を備え、デザインも極美、歯車の歯、エッジも面取りされ、目に見えない部分まで丹念に研ぎ抜かれた、生まれながらにしてのミュージアムピースです。
時計の超一流マニュファクチュール、モンブラン_f0039351_187228.jpg

この傑作ムーブメントを搭載したモンブラン「コレクション ヴィルレ 1858 ヴィンテージ パルソグラフ」を昨日、神戸にある高級ウォッチの正規品専門店「カミネ」で拝見しました(上の写真)。追ってその模様と、詳報をお伝えします。
by ism-watch | 2011-08-17 18:10 | カミネ

モンブラン工房で感極まる

万年筆で世界的名声を誇るモンブランは、時計のマニュファクチュール(自社一貫生産)を進めています。

きょうは、ジュラ山脈の渓谷にある小さな村、ヴィルレのモンブランの工房を訪れました。

モンブランの工房ですから大工場をイメージされる方もいるかも知れません。が、元は名門ミネルヴァのムーブメント工房で、いにしえからの技術、工具、技術者の血筋などを継承。総勢37人の小さな、けれども広大無辺の力を有する工房です。

モンブラン工房で感極まる_f0039351_9563588.jpg


オリジナルトゥールビヨンの開発から組み上げまでおこなうこちらではなんと、ヒゲゼンマイまで作っています。時計に詳しい方ならわかりますが、通常考えられないことです。ほかの大メーカーはほぼ、膨大なコストがかかり、作ることも難しいこのパーツはサプライヤーから購入してます。自社で作っているのはパテック.フィリップやロレックスなどほんの一握りです。


モンブラン工房で感極まる_f0039351_9563860.jpg

ご覧の機械で素材に緩くテンションをかけながら、ゆっくり、気が遠くなるほどゆっくり、ベース素材を作り、さらに緩く逆テンションをかけて素材をストレスから開放します。

四本を同時に一人の女性がピンセットで一つのゼンマイに組み上げます。

完成品を今度は、大ベテランの女性が、手作業でバランスを取ります。繊細で気が遠くなる作業。スイスでも既に、この技術継承者はごく少数です。

歩留まり、コストといった視点から、ビッグブランドであるモンブランが、なぜここまでやるのか。
打ち震えるほどの感動をおぼえました。

恐るべしモンブラン。
モンブラン、恐るべし。
by ism-watch | 2011-01-21 09:03 | モンブラン

松田朗
フリージャーナリスト
プロフィール
プレミアム腕時計の新製品情報。名作や限定モノなども紹介します。
カテゴリ
全体
BEST新宿 ISHIDA
ISHIDA
シェルマン
アンティークの魅力
OMEGA
ROLEX
RADO
HAMILTON ハミルトン
ROLEX正規品専門店レキシア銀座
Porsche Design
安心堂
宝石の八神
カミネ
アイアイイスズ
フィリップ・デュフォー
HF-AGE
タグ・ホイヤー
パテック フィリップ
IWC
アラン・シルベスタイン
ジャン・ルソー
ウブロ
クエルボ・イ・ソブリノス
美しいストーリー
AJHH
グラスヒュッテ・オリジナル
スピーク・マリン
SEIKO
A.ランゲ&ゾーネ
ユリス・ナルダン
パネライ
バーゼル・ワールドSIHH2008
ロジェ・デュブイ
ベル&ロス
U-BOAT
ブライトリング
ジャガー・ルクルト
Fコレクション
モーリス・ラクロア
貴人館
SWATCH
ジャケ・ドロー
オーデマ ピゲ
BALL
松本零士
TiCTAC
銀座菊水
アントワーヌ・プレジウソ
Cartier カルティエ
PIAGET ピアジェ
ファーブル・ルーバ
ダイナースクラブカード
独立時計師
エベル
モーリス・ラクロア
COURTS AND HACKETT
ヌベオ NUBEO
ユーロパッション
ルイ・エラール
SIHH2010
ヴァン クリーフ&アーペル
f.collection
バーゼル・ワールド
ブランパン
Baby-G
リシャール・ミル
サン・フレイム
ZEPPLIN
ノーブルスタイリング
sihh
モンブラン
バルマン
IKEPOD
oomiya
フランク・ミュラー
ck カルバン・クライン ウォッチ
グラハム
ブレゲ
ホテルラスイート神戸
シャネル
バーゼルワールド2012
ガガ・ミラノ
オーデマピゲ
ジラール・ペルゴ
キューバシガー
ボーム&メルシエ
コルム
cuba
ショパール
松本零士
ゼニス
ラルフ・ローレン
フォルティス
ブルガリ
エポス
ロンジン
WEMPE
ジャケ・ドロー
Sinn
社長の時計
あの人の時計が視たい
バシュロン・コンスタンタン
エルメネスト・ゼニア
バーゼルワールド2015
サントノーレ
カレライカレラ
SUNTO
F1フォーミュラー1
以前の記事
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧