魅惑の本格クロック、シンクレア・ハーディング
ブレゲがフランスで活躍していた18世紀の大航海時代の英国には、実力でブレゲに引けを取らないとされる稀代の時計師ジョン・ハリソンの存在がありました。
ジョン・ハリソンが作り出した正確無比なる時計、世界初のマリンクロノメーターは、海上での緯度や経度を割り出すことに活用され、人類の安全な航海に貢献しました。
こうした英国の時計作りの伝統を現代に伝えるのが、クロック専業メーカーのシンクレア・ハーディング。同ブランドは1967年、マイク・ハーディング氏がイギリスのウェストヨークシャーに時計工房が設立したのが発祥。英国ならではの時計製作技法を継承、伝統的な振り子式時計を中心として、ロバート氏以下6人の職人が年産約20個をハンドメイドで作り上げ、その多くは英国王室にも納入されているのです。
シンクレア・ハーディングのクロックは製造個数も少なく、世界的に入手が難しいわけですが、幸いなことに日本では、アンティークウォッチの名店であり、フィリップ・デュフォーといった独立時計師の作品のディストリビュートも行うシェルマンが総代理店業務を行っています。快適な居住空間を手に入れ、高級リストウォッチを使う富裕層たちに、今後さらに注目してほしいのがシンクレア・ハーディングのクロックです。
JOHN HARRISON SEA CLOCK(MOONPHASE)
ジョン・ハリソンの影響を受け、オマージュとして製作。ハリソン初期シー・クロックにおける基本概念を具現化。「グラスホッパー(バッタ)」と命名された斬新な脱進機構を備えています。手書きのムーンフェイズ(各々アーティストの署名と番号がつけられている)が、月との距離から経度を割り出すための計算方法を象徴。ハンドメイドの鎖引き用チェ―ンの長さは60インチ。カーブのきいたクリックスプリングは、用途に適するよう真鍮を丹念に叩き出して作られます。
H45×W36×D21cm
受注生産
¥2,980,000
THREE TRAIN SKELETON CLOCK
ハンドメイドにより数ヶ月間もかけて製作。各パーツは真鍮から切り出し、エッジを磨いて面取りをして、エレガントな輝きを得ます。
各歯車へのトルクが均一になるよう、8日巻き機構とチャイムは3つのゼンマイを使って、特別な滑車とチェーンで駆動。反動式アンクル脱進機により、2-1/2振動の振り子で制御され、高精度を保ちます。また、脱進機のアンクルは高炭素鋼で、ダイアモンドでポリッシュされ表面硬化したミラー仕上げ。チャイム は、ウェストミンスターか、ウィッティングトンにセントマイケルの鐘のような音がでるようドラムと連なったハンマーで構成。釣鐘の音程は手動でチューニングすることができ、その打刻は時間を示すときに9番目の低音鐘まで響く。ムーブメントは、シシリアンホワイト大理石台に置かれ、マホガニー台に搭載。真鍮で縁取ったガラスシェードが、全体をチリやホコリからガードします。15分ごとにチャイムを奏でます。
H46×W36×D23cm
INSTOCK
¥4.987.500
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